建築設計者のためのUXデザイン講座やってみた。

平成30年3月31日快晴桜満開

年度末に何すんねん的な、、

今日は2017年度の年度末、すみれの決算は12月の年末なのであまり実感は湧きませんが、世間様では明日から新しい年を迎えます。折しも彼方此方で桜は満開、伊川の川沿いでは菜の花も咲き始めたりでいろんな花に彩られ、新しい季節、年がやってきた実感を沸き立たせてくれます。そんな年度末の慌ただしい時期にすみれでは昨日に引き続き今日も外部講師をお招きしての社内研修会を開催しました。企業は人なり。スタッフに力を付けてもらうことしか会社の成長がないと考えれば(忙しい時期でもありますが、)新しく2018年度を迎えるにあたり絶好のタイミングのような気もします。(笑)

建築設計のためのUXデザインワークショップ

今日は設計スタッフ限定でUX Kansaaiの運営スタッフをされていて随分お世話になっている嬉野さんに来てもらいUXデザインの入り口となる初心者向けのワークショップを行って貰いました。私はこの春からUXデザインの勉強に通い出して3年目となり、尊敬してやまないxデザイン学校の浅野先生に弟子入りして研究生となり建築の実務にUXデザインの思想や哲学を落とし込む方法論を学びますが、実際住宅や店舗の設計実務を担うのは私ではなく、女性の設計スタッフです。なので今後の展開をにらんで、スタッフにもUXのデザイン思想に触れてもらうことにしました。

アイデアは作るもの。

建築の設計者向けの研修と言うことで(しかも完全なるUX初心者)嬉野さんには住宅にまつわるテーマをお願いしておりました。事前にメンバー向けに家でくつろぐ場所の写真やイラストを宿題として持ち寄ってもらい、そこでの願望や課題などを明らかにしてそこから意識していない、言語化できていない問題点や課題を抽出して、それらを解決するデザインを考案すると言うワークショップを行って貰いました。

思いのほか良い案が出たので、実際に住宅の提案商品であるsumikaのブランド(共働きで忙しい奥様に訴求する商品として)で住宅設計に落とし込んでみようと言う結果を得て私としてはすっかりご満悦です。にしても、初めてのUXデザインのワークショップでインタビューからインサイトを見つけ出し、本質的な問題解決を実際のデザイン、住宅提案で解決するのはなかなかハードルが高かったようで、設計スタッフは随分と苦戦をしており、私にとってはそれが最も重要な気づきでした。

言語化できないニーズを汲み取る

私たち注文建築や店舗の設計施工をするものは、1番初めにまずクライアントからのヒアリングから始めます。しかし、建築のプロでは無いクライアントは間取りやレイアウトなど的確に言語化して伝えるられるはずもなく、私たちは表面的には見えてこないクライアントの潜在的なニーズや問題を汲み取って設計の中に落とし込まねばなりません。まさにクライアント自身がまだ気づいていないまだ見ぬ素晴らしい体験、新しい住居での楽しい暮らしを言語化し、図面化し実際の建物にして提供しなければならないと言う非常に難しい仕事です。この難しい部分を探り当て明確にして実際のものづくりに生かすと言うのがUXデザインの基礎となります。

建築にはUXが必要だ!

今日のワークショップでその重要さや難しさ、自分たちがどの程度顧客の隠れた願望を具現化できるスキルを持っているかと言うレベルを把握したことで、今後の設計実務を進めていくにあたり気をつけなければならないことを皆に理解してもらえたように思います。

私としても本来できていなければならないはずの顧客が言語化できない要望(インサイト)を設計に反映するのがあやふやなままで感覚に任せて行われている事を改めて実感しましたし、この部分をすみれの設計スタッフでは当たり前に提供できるレベルまで何とか引き上げたいと思った次第。建築設計向けに特化したUXデザインの講座、ワークショップを今回に引き続き開催したいと思います。まずは今回のような「UXデザイン初めて講座的」なワークショップへの参加者を近々募集したいと思いますので、ご興味がある方はぜひ私(高橋)までご連絡ください。これからの建築業界には絶対必要なスキル、思想だと思うんですよー。(^_^)

おまけ

反省会は玉子焼きで。(^_^)

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ダンドリ八分とビジョンイメージ

平成30年3月30日快晴

六麓荘のしだれ桜

3月にして夏日になったと言う噂の昨日に比べると朝は少しひんやりとした風が吹きましたが、あちらこちらで桜は満開。すっかり春爛漫の神戸です。今日は朝一番からお客様にお声掛けいただいて、日本屈指の高級住宅街六麓荘に現地調査に赴きました。芦屋の高台から海を望みながらのしだれ桜の百花繚乱は圧巻の一言で、到着時間に少し余裕があったのもあり暖かい日差しの中、六麓荘を建物探訪よろしく散歩してしまいました。(笑)

忙しくバタバタと走り回る毎日ですが、仕事の合間にでも春を感じる時間を持てるのは嬉しい限り、日本に住むからには四季の移り変わりを楽しまないとね。

ダンドリワークブラッシュアップ研修

夕方からは設計部、工務部それぞれのメンバーを集めての連続社内研修。以前から導入している現場管理のクラウドサービスであるダンドリワークの潟田君にお越しいただいて、クラウドシステムをさらに使い勝手を良くするべく、現場の段取りをスムーズにするためのカスタマイズとバージョンアップの講習を先月の設計部とのミーティングに引き続き足を運んでいただきました。以前から現場の情報や図面関係の共有はクラウドで行ってきましたが、もっと効果性を上げるために工程のカスタマイズや工事で見えなくなる隠蔽部分の写真の保存など、現場担当者によるシステム活用のばらつきをなくしてもともと付加されている機能をフル活用できるようにとのありがたい提案をいただき、お願いした次第。

昔ながらの業務を最新のテクノロジーで。

昨日のブログにも書きましたが、建築の仕事は段取り八分と言われます。最新のIT技術を駆使して昔から変わり映えしないと言われる建築工事の段取りを良くするにことによって工事の省力化、高い品質の確保、文字通り関連業種の職人さん達に工事に入ってもらう段取りを良くすることによって協力業者の皆さんに同じ受注金額でも今よりももっと稼いでもらい同時に顧客満足度も高めていこうというのが1番の趣旨です。今日の研修では最後の懇親会で何のためにクラウドの活用を進めるのかという目的を私から改めて(くどくどと)伝えたのでこれを機に全員前向きに取り組んでくれると思います。協力業者の皆さんには期待していただきたいと思います。

すべてのものは2度作られる

段取り八分と言う言い回しを少し言い換えるとその本質はスティーブンコヴィー博士が提唱された名言「すべてのものは2度作られる」に通じると思っています。もちろんコビー博士はその言葉を建築の分野で、建物を建てる前に図面を描くことを指して言われたのではなく、頭の中で思考する事が現実を作り上げると言う意味だったと思いますが、工事現場を進める、建物を作り上げていくというのは一度図面を描いたから後は作るだけといった単純なものではなく、すべての工程にそれぞれ、もっと言うとすべての作業にも事前にイメージを創り上げ準備をすることが非常に重要で、すべてのものは2度作られると言う概念は日々の習慣に落とし込むべきものです。

職人にはイメージ力が不可欠。

一般住宅を建てるのにおいて大工の腕が試される難易度の高い作業というとやはり和室で、特に日本間の象徴ともされる床柱の刻みは念には念を入れて慎重に行うものです。床柱には床框や鴨居に落としがけ、廻縁や仏間がある時などは軸廻しの建具の仕口などが絡んできて、それらを全て刻み付けてからそれぞれの造作を進めます。図面に収まりを書いている位では到底現場での刻みの作業は進まず、完成形までのすべての作業、すべての収まりを綿密にイメージできて、頭の中で組み立てておればこそ現場でためらうことなく鑿やノコギリを使うことができるのです。そこまでイメージができると、事前に道具の準備や手入れも怠ることがなく、生活習慣までが変わります。頭の中で何度もイメージをして詳細まで作り上げる力が大工には必要です。

ビジョンとはイメージ。

私は自分自身の経験から特に職人には事細かなところまでイメージする力は重要だと思っていますし、常日頃から自社の職人たちには口を酸っぱくして同じことを言い続けています。しかし、経営者になった今も仕事に対してイメージを作ることをやめたかと言うと全くそんなことはなく、事業計画もある意味叶えたいイメージですし、逆に増えた様に思います。何より5年後10年後と言う綿密な計画が立てられない先までのビジョンこそまさにイメージに他ならないと思うのです。思い描いたことが全て現実になるとは思いませんが、未来のあるべき姿をイメージしてそのようになろうと努力を積み重ねることなくして思い描いた夢が実現することないのもまた事実。少し青臭いようですが、職人上がりの私だからこそできる事を考え、生き生きと未来に希望を持って職人が働ける社会を強烈にイメージして、10年先までの事業計画をこつこつと進めていきたいと思います。同じ志の人達とそんなイメージを共有出来れば幸いです。

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予習復習、習慣、自省。@成長の源。

平成30年3月29日快晴

3月の夏日

今日の天気予報では最高気温は20度越え、3月末にして一気に初夏の暖かさになったようです。毎朝の散歩で歩く伊川の河川敷の千本桜もほぼ満開。例年よりも1週間ぐらい早く開花を始めたように思います。満開の桜を見ると年甲斐もなく子供の頃の入学式を思い出します。桜が咲き誇る中、新たな生活への第一歩踏み出した期待と不安が入り混じった感情が強烈な映像となって記憶に残っているのですが、記憶って言語ではなくイメージなのだと改めて感じます。今年の新入生の為に小学校の入学式まで持ってくれたら良いのですが、、急に暖かくなるのも考えものです。

今日は1日中、建築士定期講習で三宮の研修施設に缶詰。3年に1度の定期受講と、私の場合はそれに併せて設計事務所の開設者として管理建築士の定期講習があり、何度も重複して教えられる建築基準法、建築士法の改正項目に若干うんざりしながらも、スタッフも同時期に大勢受講をしていることもあり、恥ずかしいことができないと、久しぶりに受ける考査に真剣になってしまいました。

 

集中と習慣。

今日の建築士定期講習の会場は日建学院の神戸校で行われ、ここはキャリアアップを志す建築士の資格取得を目指す若者が数多く通われている教室です。壁面には受験勉強するにあたっての心がけなどが数多く張り出されており、20数年前に必死になって受験勉強していた頃を思い出してしまいました。全くの異業種から全く建築関係の仕事に未経験で大工の見習いに入ったあと、同年代の職人達への遅れを取り戻したいと思い、必死になって仕事も覚えましたが、同時に資格取得を目指して勉強したのは随分と昔の事ですが、その当時、何の取り柄も技術もない私は建築士資格の取得をきっかけに人生を切り開くんや!と強く思い、日中はハードな肉体労働をしながらも大好きだったビールを断ち、一年間集中して子供の頃から好きでもない、慣れてもいない勉強に没頭したのでした。今振り返るとこの当時の集中力、勉強の習慣を持てた事が確かに人生を大きく変えて切り開いたように思います。

 

 

予習復習が成長の源

その日建学院の教室に貼り出されていたのは「予習復習無くして合格無し」という子供の頃からよく耳にした言葉。これは私が主宰している一般社団法人職人起業塾の研修でも、勉強ではなく実務において何より必要だと塾生たちに耳にタコができる位、繰り返し言い続けている言葉です。特に若手の職人や施工管理を行う実務者には厳しく言い聞かせていますが、それだけではなく、営業として顧客との折衝に携わる人にもその必要性をくどいくらいに訴えており、とにかく予習復習を行う者とそうではない者とでは時間の経過とともに圧倒的な差が開くのだと自分自身の経験談を通して教えています。
建築の仕事は段取り八分と言われますが、それは如何に綿密に準備が出来るかであり、同じような工事でも細かな部分では毎回違う建築現場で経験を生かして完璧な段取りをしようと思うと以前の成功例、失敗例に学ぶことが何より重要で、それは日々の業務の中にあって起こった出来事を自分なりに咀嚼して振り返りをアウトプットしておかなければ小川のせせらぎのようにサラサラと流れ去ってしまいます。日記でも業務日報でもブログでも何でもいいですが、経験値として焼き付ける作業=復習をせずして記憶に貼り付けることはできません。

 

予習とはイメージ力

そして、日々復習を行う習慣を持って、経験値を積み上げるようになれば、次はそれを生かして新しい現場に反映して、今までよりもスムースに工事を進め、高い品質で短い工期へと変化させなければ意味はありません。その為には事前に如何に細かな部分までイメージを作ってシュミレーション出来るかにかかっています。ちなみに、私の場合は大工として一人で現場を任せてもらい出した頃、(まだ自信がなく、不安に駆られていたこともあり)毎晩、寝る前に明日の仕事を現場に到着してから作業を終えて現場を後にするまでの事細かな作業を思い浮かべる習慣がありました。その習慣がすっかり定着するとわざわざ考えなくてもベッドに入って眠ると翌日の作業の夢を見るようになり、朝起きると一日の作業を終えて充実した気分を味わいながら現場に向かっていました。当然、現場に到着すると夢の中でついさっきまで行っていた事をなぞるだけ。作業効率もそれに伴って技術面も格段に進歩したのを覚えています。ちなみに、職人起業塾の研修のカリキュラムにはイメージ力を圧倒的に鍛えるアクティブブレインセミナーを組み入れています。

 

イメージする熱意が生み出すモノ

個人事業主の大工から起業して、元請け化を図った後は職人だった私が事業所の売り上げ全てを担う営業マンになりました。建築営業などやったことがないし、見積もりさえ作ったことがないスキルゼロの私が、一人だけの営業で3年ほどで3億円くらいの売り上げを作れるようになったのは職人時代の経験がモノを言ったと思っていて、これもやっぱり予習復習の成果でした。お声がけを頂いたお客様宅に向かう前に到着してからのシュミレーションを綿密に行い、未だ見ぬお客様のニーズを如何に汲み取るかに心を砕きましたし、プランや見積もりの提出の際にも相手の気持ちを考えながら、細やかなやりとりまで綿密にイメージを膨らませて、期待に応えられるように、例えば何通りもプランを作るとか、お客様の予算に合わせた見積もりや打ち合わせ時には話に出なかったが、気になっておられそうな箇所の見積もりを余分に作るとか、慣れていないし、スキルも低いなりに熱心に準備をしたからで、その熱意がお客様に伝わったからだと思っています。

 

自省の心

建築工事の実務も営業も成果を挙げるには要は準備、段取りが全てという事になりますが、その根底にあるのは自分自身に対する慢心を諌める心の持ち様で、復習とは即ち自分自身を省みる「自省の心」です。それは今は亡きメンターとして慕っていた先輩経営者が10年前に私に下さったシンプルで奥深い薫陶で今尚「自省無くして成長なし」という言葉は耳の奥にこびりついたまま離れません。その自省の心を刻み込んでおけば、日々いかなる時も危機感を持ち、仕事の上での評価を得られる様に常に細かな部分まで気を配り、相手の事を考えて準備、段取りを怠る事なく成長を続けることが出来るのではないかと思います。日本を代表する名映画監督の黒澤明氏が映画づくりの心構えとして、「悪魔のように細心に!天使のように大胆に!」と言われたのは有名ですが、ものづくりに従事する私たちは建築工事を通して、最終的にお客様に感動を与える事を目的とするならば、現場作業時やお客様との対面時の気配り、心配りだけではなく、戦略的とも言えるくらいの細心の準備(=予習)が必要だと思うのです。そして、それは習慣が支える事を(絶賛試験勉強中のスタッフへの資格試験合格へ道)と共に、すみれのスタッフや職人起業塾塾生さんたちにこれからも繰り返し伝えて行きたいと思います。

 

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本を読む、もしくは人と出逢う。@遠い世界から学ぶ。

平成30年3月28日快晴

水曜日も朝活の日。

今朝も朝起きして、来たる4月18日(水)にめでたく発足イベントの開催を迎えることになったBNIドリームチャプターのミーティングに参加。発足イベントは100名規模の大々的な異業種交流会になる予定で、多くの人に良いご縁が繋げられるようにと、今日はメンバー全員で招待状を用意しました。きっとご参加いただいた方には良いご縁とともに多くのビジネスチャンスを提供できると思います。ちなみに、私は早速今日50,000,000円規模の工事の見積もり依頼をいただきました。ビジネスの応援をし合う仲間が何十人もいるって本当に素晴らしいことです。

伊川河川敷桜五分咲き

朝活を終えて一旦事務所に帰り、アイドル犬チャックと一気に蕾を開かせた桜並木が続く伊川の河川敷を散歩した後、サスティナブルライフを創ると言う理念を掲げ、自然農法にこだわって無農薬野菜とイノシシや鹿などジビエ素材の食事を提供されるだけではなく、波動セラピーや電磁波対策などにも熱心に取り組まれている丹波の自然食レストラン三心五観さんに向かいました。実はオーナーの藤本さんは化学調味料無添加ラーメンの草分けの神戸の超有名ラーメン店の創業者であり、いつもすみれで職人起業塾のメンバーやすみれスタッフへの波動セラピーをお願いしている仲間?です。そのオーナーの藤本さんが用意してくれた野趣あふれるジビエテイストの鹿肉ラーメンをご馳走になり(仕事の打ち合わせをする前から)すっかり満足してしまいました。(笑)

古民家DIYリノベーションプロジェクト

おいしい鹿肉ラーメンをご馳走になっておなかいっぱいになった後は、藤本さんのご紹介で新たに丹波で地域活性化のプロジェクトを立ち上げる為に購入する古民家のリノベーションのご相談を受けて現場の調査に向かいました。なかなか立派な古民家で結構なボリュームの工事が必要ですが、我々工務店が工事を全て請け負って施工するのではなく、出来る限り自分たちでDIYをしてリノベーションをしたいとのことで、専門職でなければ施工できない部分だけを私たちがサポートすると言う新しい工事のやり方を一緒に模索させていただきました。そうすれば工事費用を抑えることができる上に、メンテナンスも自分たちでできるようになるし、何より完成した家への愛着が湧くと言うことで非常に良いことだと思っており、プロによるDIY支援はある側面から見れば、工務店の無価値化といっても過言ではありませんが、これも時代の流れだと正面から受け止めて前向きに取り組みたいと思います。とにかく、様々な方から次々とご紹介、ご縁をいただけることに感謝するばかりです。

innovation it’s new combinations

昨日の元祖職人起業塾では、ドラッカーの有名な言葉を引用して、顧客の創造、すなわちイノベーションをどのようにして生み出すかについてディスカッションをしてもらいました。‘innovation is new combinations’と言うシュンペーターの言葉がありますが、それは今更、我々が世の中にこれまでなかった全く新しいものを生み出すなどと言う事はおいそれとできることではなく、しかもあらゆるアイディアは既に(大まか)出尽くしており、これからは既存のアイディアや商品、サービスを掛け合わせることでイノベーションを起こすべきだ。と言う考え方です。

情報収集力がものを言う

既存のものを掛け合わせてイノベーションを起こそうと思うと、世に出ているより多くの素晴らしいアイデアや商品を知ることが肝要になってきます。そして普段通りの日常の中には新しいものはなく、常にアンテナを高く立てて非日常にある最新の情報を収集することが必要になります。また、その情報のソースはインターネット上に転がっている真偽のほども明らかでない薄っぺらい知識等ではなく自分の体験としてリアルに実体を感じて本質的な理解を得ることが必要だと思っています。

本との出会い、人との出会い。

ではどうするか?その問いの答えの1つが読書であり、古の偉人たちが考えたこと、経験したことを感情移入して読み解くことで間接経験として自分の体の中に取り込めると思っています。もう一つは、何といっても外に出かけて見知らぬ世界の人と出会うこと。人との出会いは人生を変えると多くの先達が言われました。また、環境とは付き合う人との関係性である。と言われることもある位、誰と出会い、どのような人と付き合うかは学びを得るとか、成長の機会を与えられる以外にも情報収集という意味合いでも非常に重要なファクターだと思うのです。

遠い世界からの学び。

そんなふうに考えるとイノベーションを起こすヒントは自分で勉強会の主催をして参加者を募ったり、異業種交流会に出かけて行き、狭い業界内でなく、普段何気なく過ごしている日常生活では出会うことがないような人たちと出会い、仲間になって共に活動をする事は非常に意義の深いマーケティング活動の一環と言えると思います。入会してそろそろ1年になる元祖朝会、倫理法人会やリファラルマーケティング(紹介ビジネス)に特化したBNI ドリームチャプター、また毎月すみれ本社で開催している元祖職人起業塾も実は様々な業種の方がたくさん来られる異業種交流の場でもあります。(特に懇親会は、笑)。私の周りにはそんなイノベーションのヒントを得る遠い世界からの学びに繋がるチャンネルがたくさん転がってあります。(笑)
ご興味がある方はどれでも紹介しますのでお気軽にお声掛けください。

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学業で成果を上げる、況んや事業、人生でもと知るべし。

平成30年3月27日晴れ

火曜日は朝活の日。

今日も朝早くから張り切ってポートピアホテルで行われる倫理法人会のモーニングセミナーに出かけました。ホテルにつくといつになく早朝から人が多く、何やらいつもと雰囲気が違います。いつもモーニングセミナーを行っている会場に着いてみると、若い女の子でいっぱい!何事か?と思いましたが、いつもの会場は着付けの部屋が変わっており、女子学生さんが長蛇の列をなしていました。ロビーは晴れ姿の女学生でいっぱい、どうやら神戸大学の卒業式があったようで、夜が明けるのが早くなったのと同時に春の訪れを感じる朝となりました。

灘高の凄さ。

モーニングセミナーの登壇者は日本屈指の進学校である灘高校の教諭であり、阪神大震災以来、仏門に帰依されているという土井先生で、非常に面白くためになるお話を朝から伺うことができました。その灘高校は毎年東大と東大の医学部にそれぞれ20人程度の合格者を排出しており、全国でも最も難関とされる狭き門にずば抜けた成果を出されているとの事。改めてその凄さを知らされることになりました。

在り方を正すと成績が上がる。

その紛れもなく全国でトップレベルの進学校では各クラスの生徒の成績が大まか横並びの均一になるようにクラス編成をしているとの事ですが、毎週朝起きして倫理法人会で学びを続けておられる土井先生は、原理原則、自然の摂理とも言われる倫理法人会での学びをクラスのホームルームや授業に落とし込まれており、事あるごとに自らの姿勢を正す倫理観を生徒たちに植え付けられているとのことです。すると、明らかに土井先生のクラスだけ他のクラスに比べて生徒の成績が10点程度良くなるとの事で、日本トップレベルの進学校で、更にこの差がつくのには驚きです。

第55回【元祖】職人起業塾

夕方からはすみれ本社で毎月開催している無料のマーケティングに特化したグループコーチングである【元祖】職人起業塾の勉強会を行いました。今回も前回に続いて(と言うよりも積み残していた)株式会社デンツの青山さんのビジネスモデルを刷新、再考するホットシートのまとめを行ってからメインテーマ「遠い世界に学ぶ」と題して、異業種から自分が受けたサービスや商品に対して感動したベストプラクティスに学び、自社に取り入れることでイノベーションを起こすには何が必要か?についてのグループコーチングを行いました。

Appleの卓越性。

ちなみに、私がベンチマークするベストプラクティスはApple社でして、iPhoneがすっかり生活に欠かせないものになっただけではなく、PCもMacを使うようになりすっかりかけがえのない存在になっています。それは製品の素晴らしさらしさだけではなく、トラブルがあったときの電話窓口のオペレーターの親切さと丁寧さ、そしてApple Storeに商品を購入に行った際の「楽しい」と言っても過言ではないほど、私自身がかつて経験したことのない素晴らしさを感じた事に他なりません。しかも、最近のニュースでApple社が日本のApple Storeを全部改装してユーザが集い楽しめる場所にリニューアルすると言うニュースを見た時にジェイ・エイブラハムの卓越の戦略をまさに体現しようとしていると感じたからです。

事例→パターン化→概念化→実践

参加者全員のそのような「素晴らしい経験」を発表してもらい、その多くの事例から共通点を見出して(パターン化)概念化し、自社にいかに取り組めばいいかと言うまさにベストプラクティス、ベンチマーキングについて話し合い発表をしてもらいました。そんなディスカッションを経ての回答の1つに、「理念を共有する」と言うものがありました。マーケティング的な思考で言うともう少し踏み込んで理念を共有するためにどのようなアクションプランを立てて、仕組みにし、取り入れて習慣化するかを具体的にしてもらいたい。と言うことで、その案に対して私が提案したのは「職場の教養」を社内で共有することです。

朝起きは成功法則。

ちょうど手元にあった「職場の教養」の一文を読み上げてみると、なるほど確かにと参加者の皆さんも納得されたようで、勉強会終了後には多くの方が余っていた職場の教養を我先にと手に取られ持って帰られました。理念、原理原則、自然の摂理を取り込む習慣が腹に落ちたと言うことだと思います。
奇しくも、朝活のモーニングセミナーの講和の中で、学生たちに挨拶や清掃や整理整頓、人の気持ちになってものを考えるといった原理原則に基づいた倫理観を教えると学業が伸びたと言う話と、事業所であり方を正し、行うべき方向性を定めた経営理念を共有することでイノベーションを起こし、新たな顧客を創造でき、社業の発展につながると言う同じ所に論理が帰結したのは私の中では随分と嬉しくて、まさに「朝起きは繁栄の第一歩」と言う倫理法人会の掲げるスローガンが成功法則なのだと改めて納得した次第です。
ちなみに、その職場の教養は毎月10冊ほど余分がありますので購読したいと言う方はお声掛けいただければ無料で差し上げます。ご希望の方はお気軽に私(高橋)まで。

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感情を焼き付けるプロセス。@一陽来復

平成30年3月26日快晴

インプット、アウトプット、実務

先週は鹿児島での講義、東京でのオープンセミナーのスピーカー、大阪でのUXデザイン概論の受講、昨日は神戸での封切り映画の上映イベントでの舞台挨拶の後、滋賀にて茶の湯のお稽古とアウトプット、インプットてんこ盛りの毎日でした。頭の中はパンパンですが、振り返り、記憶に焼きつけ反芻しながら今日は工場の改修工事の打ち合わせや、耐震補強リフォームのご相談に伺ったり、夕方からはNPO法人兵庫安心リフォーム推進協議会の会議と昼食もとらずに建築実務にどっぷりと浸りきりバランスをとりました。(笑)

反芻して焼き付ける。

インプットは何のためにするかと言うと、もちろん絶対的にアウトプット(発信、行動、変化)のためでしかありません。いくら知識や概念を学んだところでそのまま頭の中に溜め込んだままで外化せず、実際の業務に活用できなければ学びに全く価値はなくなり、結局インプットに使った時間と費用が無駄になるだと思っています。週末に参加したUX概論のセミナーでは、講義終了後に参加者同士が同じテーマのグループに分かれて議論をするアンカンファレンスのワークショップが行われましたが、浅野先生によると、この議論が概論の学びを焼き付ける効果になりセミナーを受けた価値が一気に高まるとの事でした。確かに、、と、実際に参加してみて全くその通りだと実感した次第です。

自分の言葉に置き換えて語る。

10年以上にわたり毎日ブログでアウトプットを繰り返してきた私個人の経験則からすると、インプットとアウトプットの間には自分の中で咀嚼する時間が必要であり、見たり聞いたりしたことをそのまま即、猿真似のように外化したところで大した効果も意味もないと思っています。その観点からすると、ブログを書くのは実はアウトプットではなく自問自答をして自分の事業に照らし合わせる咀嚼する時間を内包しているし(するべきだと)と思っています。そのプロセスを経る事で(猿真似ではなく)自分の言葉で語れる様になるのではないかと。

記憶は感情がセット。

外部から受けた刺激を自分自身の中で噛み砕き、照らし合わせ、焼き付けるのはセミナーや研修や読書などで得られる知識だけではなく、感情が非常に大きなファクターだと思っていて、理解した、覚えた、使い方がわかっただけではなく嬉しかったり悲しかったり、このように思っただとか、モチベーションを上げた、などと言う感情の起伏も同時に焼き付きることで記憶の収納庫に整理しやすくなり、当然、関連した事案に出くわした際に引き出すのも容易になり、学んだ事の再現性、実効性を高めることができるのではないかと思っていて、これは職人起業塾でも導入している記憶術、アクティブブレインセミナーの基本的な技能の一つでもあります。

灰色の感情の記憶。

昨日、ひょんなご縁から映画「一陽来復」の封切り上映イベントで舞台挨拶に登壇させてもらうことになりました。壇上で私が映画の感想を聞かれて語ったのは、映像と出演者の語りを観たり聴いたりして思い出した重苦しく切ない感情とその時のエピソードで、映画プロデューサーの益田さんには「思いのこもったコメントありがとう」と後からfbでコメントをいただきました。それは東日本大震災の際、着工中だった北関東の現場でスタッフと交代して自分が現地に赴いて計画停電と余震の警報が夜ごと鳴り響く中、工事を進めたエピソードで、原発がメルトダウンしていると噂の中での出発(その当時はメルトダウンの発表はされておらず、噂だけだった)はクライアントに義理を果たし、スタッフの代わりに死ぬのなら致し方ないとの覚悟でした。その時の感情を焼き付けているからこそ震災復興の映画を観て記憶の引き出しからすんなりと出てきたような気がします。

表面では分からないことの方が多い

舞台挨拶終えた後、私の紹介の流れで映画のスポンサーになってくれたTOTO社の担当社員さんTさんと「いい映画でしたね」と話していたところに割り込んでこられたおばさんは「何が復興か分からへんし、この映画が何を伝えたかったのかもわからへん」と皮肉な笑いを含めながら捨て台詞の様に言われておりました。映像やナレーションや出演者の言葉といった表面的な部分だけに目を向けると確かにそんな感想になるのかもしれないと思いましたが、しかし、この映画作品で映画監督やプロデューサーが伝えたかった事は直接的に表されているものばかりではなくその奥に隠された感情であり復興に向けて歩んでいる人々の心の強さや悲しみを乗り越えようとする姿勢や、人災だと電力会社を責めるばかりではない捉え方の変化などのリアルな感情であり、それは感情を受け取るのと同時に自分の経験とそれに伴った感情をかき立てて重ね合わせることでしか見えてこないのではないか?と思いました。

それぞれのパラダイムに触れて。

「国からの指示で殺処分に応じたり、避難して牛を餓死させたり、地元を捨てて遠くに行ってしまった人たちもみんな正しい」といった双葉町の牛飼いの人の言葉。

東京電力の人と話す自治会長が「彼らが原因者でわれわれは被害者と言うだけではなく、実は共謀共犯でありパートナーだ。」と穏やかな口調で語った言葉。

「先祖代々わしらは農家だから米を作るしかない。」と販売できない米を作って収穫した米をまた田んぼに敷き詰めた農家の人。

「震災から6年が経ち海は50年若返ってきれいになった、津波も大きな自然のリサイクルシステムの一環だ。」と言われた漁業関係者。

それらの言葉が本当の復興が終わったのを示した訳では無いのは自明の理ですが、どうしようもない現実に向き合いリアルな心情の吐露を映し出しながらも、同時に東北に現在暮らす人たちの笑顔と美しい景色を映し出した映像を見て本当の復興への息遣い、胎動を感じないほうがおかしいのではないかと私自身は感じた次第です。(いちいち反論しませんが、、)

メタファーは探索するもの。

おばさまの「分からなかったわー」という言葉で表面的に見えるモノだけではなくその奥に潜んでいるメタファーを求める、もしくは探索する習慣を持つことでインサイトを見出す事が可能になってくるのではないか、そんな視点を普段から持たないと表面的な言語や映像しか受け取れなくなるのでは?と思った次第で、受け取り方や感じ方は人それぞれではありますし、この映画は「東日本大地震から東北はスッカリ復興しましたよー」という報告でも、根本的な解決が困難で二度と元に戻らない村や街の悲壮感を訴える映画でもありません。しかし、人が悲しみを乗り越えて力強く歩みを進める希望を見せてくれます。おかげで私が6年間抱えて来た灰色の感情の記憶に少し春の緑色が射した気がします。とにかく、私は一見に値する素晴らしい映画だと思いました。只今全国で絶賛公開しています、ぜひ劇場に足を運んでみてください。

劇場公開情報はこちら→http://lifegoeson-movie.com/screenings

藤原紀香さんのコメントはこちら→https://www.facebook.com/tohoku.movie/videos/1298134203621361/

藤原紀香さんのブログはこちら→https://ameblo.jp/norika-fujiwara628/entry-12355276218.html

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UX概論2018

3月24日晴れ

3年連続3回目のUX概論セミナー

刺激的で実のあった鹿児島から東京への出張を終えて朝早くから新幹線に飛び乗って帰阪。神戸には戻らずにそのまま大阪駅前のグランフロントのYahoo!大阪本社のセミナールームに直行して一昨年、昨年に続き今年もUXデザインの第一人者、浅野智先生によるUX概論のセミナーに参加しました。今年はただオーディエンスとして参加するだけではなく、ひょんな流れで運営のお手伝いをすることになり、開演1時間前に会場に到着して当日の流れの確認や、会場設営を若者たちに混じって行いました。

一言一句、聞き漏らせない。

今回で3年連続3回目となるこの講義、流石にそんなに気合い入れて聴かなくても大まか分かっている事の復習としてリラックスして聴きながら運営側として全体に気を配っていればいいや、と思いながらセミナーのスタートを迎えましたが、いざ始まってみると一瞬たりとも聞き逃せない、目が離せない内容にすぐさま甘い考えを改め運営側としての立場を忘れてしまいそうになるほど聴き入ってしまいました。UX概論というテーマは同じですが前に聴いた同じ話などとは絶対に口にしてはならないレベルのブラッシュアップされた内容に驚いたというのが正直な感想です。

革命は急激に進んでいる。

UX概論、その定義と思想、またそれを学ぶ事の必要性と重要性については以前にもこのブログで繰り返し書き綴っているので、今回は省きますが、3年目にしてこれまでよりも更にUXデザインを学ぶ必要性を感じたのは、「世界はこの1年間で激変した」という浅野先生が自らの足を運び、写真を撮り、感じたリアルな個々の事例から社会全体の流れを抽出して示唆されていたところが大きく、これからの世界はこれまでの延長線上にない。と私自身十分理解しているし、革命とも言われる大きな変化に備えようとあれこれと新たな取り組みも手掛けているつもりですが、世界の変化のスピードはもっと早くこのままではヤバイと更に危機感を募らせたからに他なりません。

以前のブログ→https://shokuninshinkaron.com/?p=8001

取り残される建築業界。

社会の変化に取り残されることは即ち、市場からの退場を意味します。あらゆる業態の中で最も変化に鈍感で、旧態依然のおよそ世間の日々新しくなっていく常識とかけ離れた、悪習とまでは言わないにしても狭く独自の常識を頑なに守り続けている建設業界はこのままでは業界自体が市場からそっぽをむかれてしまい、まったく異業種からの参入業者が業界の地図を書き換える事になるのではないかと冷や汗を書いた次第です。実際、ビジネスの根幹となる集客はアマゾンが本気になると我々は全く歯が立たず、フィーを支払って見込み客を紹介して貰わなければならなくなります。また人の手に頼らなければなければならないと思われている職人仕事についてもAIがその役割を担い、実際にロボットが天井を貼ったり、宮大工でなければできなかった高等技術を駆使して伝統工法による木組みを作れるようになっています。

コモディティー化と文脈の多様化

様々な示唆に富んだ刺激的な浅野先生の講義の中で、私がやはりUXデザインを学ばなければなるまい。と改めて感じたのは、「あらゆる企業のコモディティー化とユーザのニーズの文脈の多様化」です。数年前までゼロエネルギーの認定住宅を毎年神戸で建てているのは私たちだけです!と自慢げに言っていたのが、今ではどこの工務店でもハウスメーカーでもそんなものは当たり前、強みでも何でもありません。また、近年、国の積極的な省エネ、CO2削減の政策もあり一種のトレンドになったと言っても過言でない「高断熱高気密住宅」をうたい文句にして住宅の性能をひけらかし、顧客に暖かさや冷暖房効率の良さを訴えたところで、何の興味も持ってもらえないことなどざらにあります。しかも、これから住宅を取得する層の人たちは私たちとはレベルが違うデジタル化の中で育ってきた人たちばかりです。その新たなユーザ層のニーズ、暮らしに焦点を当てた文脈を汲み取った商品やサービスの開発ができなければ生き残っていけません。今までの建築業界の常識をいくら学んだところでこの大きな変化には対応出来ないと改めて感じた次第です。

不易流行

浅野先生の凄いのは最新の情報のソースがネットに転がってあるニュースなどではなく、ご自身が世界各国に出向き、実際に経験された中で見出した最新の事象を繋ぎ合わせ、文脈を読み取り、リアルな知見にした上で未来へどの様なアプローチをするべきかを炙り出されるところだと思っていて、しかもそれは単に目新しいモノだけではなく、何十年も前に大成功を収めて現代に定着した優れたビジネスモデルの守り続けるべき本質もその文脈と掛け合わせる事で先進性を増す、正に古より変わらないモノと最先端のモノは表裏一体であり、どちらも突き詰めると同じところにたどり着くと言った松尾芭蕉の不易流行の概念に通じるものがあり、UXが思想であり哲学だと言われる言葉のリアリティに満ちた凄みにあります。

アンカンファレンス式ワークショップ

概論のセミナーでは今回も非常に刺激的で濃密な学びの時間を持たせて頂きましたが、もう一つ昨年までと少し違う新しい体験をさせてもらえて喜んだのは、アンカンファレンス方式の参加型ワークショップでした。3時間にも渡って浅野先生から頭がパンパンになる程の講義を受けた後、参加者が全員、セミナーの内容を受けてもっと深く議論したいと思った事を付箋に書き、それを運営をお手伝いしている研究生が6つぐらいのグループにグルーピングして同じテーマを志向した参加者同士でグループディスカッション、その後代表者に発表をしてもらうという流れで、初対面の人同士が活発な議論をたたかわせて、学びの質を深めました。1時間弱のほんの短い時間のworkshopではありましたが、セミナーの本質に迫る様な深い問いを立てられたグループもあり、大きな効果があるのを実感させられました。

チャンス君と龍の前髪

そんなこんなで、私は今年もう一年間、浅野先生に弟子入りして、UXデザイン、サービスデザインを学ぶと共に、今年こそはその思想や哲学を建築実務に落とし込み、建築設計のシーンで実践に役立てる事が出来る様に取り組みを進めたいと思います。まずは今月末の設計部会での社内研修での体験型ワークショップから。現在のところ、全くもって建築とは関係が無いように思われているUXが実は密接な関連があるどころか、建築にこそ顧客の体験を元に、新しい住宅でのまだ見ぬ素晴らしい体験をデザインする思想と技法が必要だという事をなんとか形にして証明したいと思っています。そして、今年は研究生として年間通してセミナーで学びながら、微力ながら運営のお手伝いもさせて頂く予定です。本講座の申し込みも始まりましたので、これからのビジネスモデルに危機感があるぞ、また新しい概念を学ぶことに興味があるぞ。と言う方は一緒に学びませんか?30名限定の募集ですので、すぐに定員になると思いますので、気になった方はお早めにお申し込みされるのをオススメします。チャンス君には前髪しかありませんよ!【募集開始】X デザイン学校大阪分校2018 年度ベーシックコース

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皇居桜レポートと集客の量質転換。

平成30年3月24日 曇りのち晴れのち雨

春のオープンセミナー@東京

東京に来ています。7月からスタート予定の東京では2回目の開催となる【第11期】職人起業塾@東京の入塾説明会を兼ねたオープンセミナーの第一回目の開催日ということで、昨夜鹿児島での講座を終えて前乗りで上京して来ました。せっかくなので、ジョキングシューズを持って来て午前中は久しぶりの皇居ラン。楽しみにしていた桜は3分咲きでした、、(写真は現場からのレポートです、笑)
今日のセミナーは年度末近くということで流石に参加者は少なかったですが、それカバーしてあまりある感じで熱心に私の話に耳を傾けてくださいました。ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。ご縁に感謝します。
ちなみに、次回の東京開催は4月13日です、ブログの読者の方は特典として無料ご招待しますので是非ご参加ください!→https://www.facebook.com/events/592473491105940/

ポスト平成の歩き方

オープンセミナーということで、職人起業塾の研修事業の内容説明だけではなく、平成の終焉と機を合わしたかの様な消費税増税、人口、世帯数減少と激しい時代、環境の変化に見舞われる建築業界において、「ポスト平成時代」を生き抜くことができる方法論を、こんな時こそ原理原則に回帰して本質的なマネジメントに取り組むべきではありませんか?と、原理原則に沿ったマーケティング理論と日本人が古くから大切にして来た価値観や商売感、在り方を見直すところから顧客との信頼関係の構築が叶う様に実務に取り入れ、現場に落とし込んで見ませんか。という提言を3つのkey wordを軸にして行なっています。

集客の質と量

企業の倒産の原因の95%は売り上げの低下だと言われます。どの様な商売であれ、売り上げとは、顧客数×販売単価×購入頻度の方程式で表されますが、まずはとにかく顧客がいなければ始まりません。「集客」の問題解決はあらゆるビジネスで一番初めに解決すべき重要課題であり、逆に圧倒的な集客力があれば、あとの問題の解決はなんとかなってしまうものだったりします。しかし、これからの日本は世界が未だ嘗て経験した事がない「人口減少」局面に入り、これから圧倒的に世帯数が減り続ける事が決定していると言われています。事業を持続して行くために考えねばならないのは、「集客の量は見込めない」という事です。また、AmazonやGoogle、facebookといった巨大ポータルサイトを所有する企業があらゆるユーザー情報を持ち、集客を自在に操れる様になった今、全ての業態でそれらの(圧倒的な集客力を持つ)グローバル企業に収益を吸い取られる構図が出来上がりつつあります。私達は、ネット上の空中戦ではなく、リアルな人と人のご縁を紡いで質の高い集客を行える状態作りにシフトするべきではないでしょうか?

ネット集客でAmazonに勝てることはない。

そんな「ポスト平成時代」を生き残るために集客の質を変えることで、圧倒的な資本力でプロモーション、販促活動を展開する大手企業と血みどろの戦いをせずに持続継続的に売り上げ、利益を上げる仕組みを構築する事が出来ると思っています。当たり前に過ぎますが、我々中小零細企業が大手企業と同じ土俵で戦っては勝つ見込みはありません。いくら私達が毎日ブログを更新したところでネット集客でAmazonに勝つことはないのです。ならば、私達が目指すべきは大手企業と逆張りの方向性であり、大手企業とは全く違う自社独自のマーケットを作り上げなければならないと思うのです。この春のオープンセミナーではそんな「ポスト平成」に我々スモールビジネスに取り組む建築会社が基本的な概念として持つべき3つのキーワードをご紹介して、その概念を現場実務に落とし込む方法論を職人起業塾の研修内容と共にご紹介させてもらっています。

世界に誇る日本の原則論

そして、世界で最も企業の寿命が長い国は日本であり、世界で最も歴史が古い企業も日本にあります。そんな事実に目を向けると、激しい外部環境にさらされながらも生き残っていく方法論、その要諦は日本古来の商売感にあると思いますし、ドラッカー、スティーブン・R・コヴィー博士、ジェイ・エイブラハムと言った原理原則に基づいたマーケティング、マネジメント論を展開される世界的権威の方々は例外なく日本の文化を研究されておられます。ドラッカー博士はその著書の中で日本人が培って来た価値観、判断基準、原則を世界の規範として通用するものだと書き残されておられます。

日本人がその意思決定過程に活用している原則(the principles)は,一般 に適用できる(generally applicable)ものである。それらの原則こそ効果的な意思決定の核心である」

ピーター・F・ドラッカー

3つのキーワード

私達が置かれているそんな外部環境やこれからの流れを見据えながら、私が生き残りをかけて重要な概念として持つべき3つのkey wordとして挙げているのはどれも古くから日本で大切にされて来た考え方、世界観です。この様な概念を実際の現場に落とし込む方法論、理論構築をわかりやすく説明することで、小難しく思われがちなマーケティング理論が誰にでも取り組めて、仮設と検証ではない、実践した分だけ確実に成果に繋がるアクションプランにつなげる事ができます。春のオープンセミナーはあと2回で終了です。よかったら遊びに来てください!

【不易流行】
情報、IT技術革新と原理原則の融合
現場実務者によるリアルな価値の情報発信

【一期一会】
顧客接点、現場主義、習慣で未来を作る
現場実務者によるコミュニケーション、マネジメント

【三方良し】
在り方で影響力を拡大し集客の質を変える
職人、協力業者との理念の共有と実践

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概念と実践と習慣。NGワードは「高い意識を持ってやります」

平成30年3月22日 神戸雨のち鹿児島晴れ

今日は鹿児島。

【第九期】職人起業塾@鹿児島の第4講の講師として夜明け前、AM4:00に起き出して始発の電車に飛び乗って伊丹空港からの1番便で今話題沸騰?の霧島連山新燃岳近くの鹿児島空港に飛びました。前回の鹿児島(霧島)での講座は新燃岳が噴火した当日で、研修会場のある霧島市牧園集落では火山灰で一面灰色になったとのことでした。(歴史的な瞬間でしたが、私の担当ではありませんでした、、)今回もあまり激しく噴火すると飛行機の発着陸を取り止める可能性があるとのことで、若干の心配をしましたが、今日の新燃岳は何とか大人しくしてくれて無事に講座を終えて明日の東京でのオープンセミナーに備えて飛行機に乗り込むことができました。

立入禁止区域縮小

ま、活火山の爆発など、人智を遥かに超えて我々には到底予測も出来ない大自然の気まぐれのクシャミの様なものなのでしょうが、桜島が身近にある鹿児島の人と違って火山の噴火に慣れていない私にとっては結構ドキドキの体験でした。新燃岳はこのところ小康状態を保っているらしく、今年の夏には新燃岳のすぐ隣に位置する高千穂峰に天の逆鉾を見に行くべく登山の予定をしていることもあり、不安半分、興味半分で鹿児島に向かいました。いざ到着してみると遠くに少し水蒸気が立ち上っているのが見える程度でいつもと変わらぬ風景に少し拍子抜けしてしまいました。夏の登山は大丈夫そうです。笑

LTV

今日の鹿児島でも一日中、グループコーチングのコーチ役で熱く語り、問いかけ続けました。第1講に続き2回目となる今日の私の講義ではマーケティングの最も基本、顧客のLTV(ライフタイムバリュー;顧客生涯価値)を引き受けることで未来の売り上げを創ることができる。と非常に簡単な、しかし、実際に(建築業界では特に)事業で実現している事業者は稀な理論を1日かけて何をやるか?ではなく、実際にどの様にやるか?に焦点を当てて、塾生の皆さんに考えてもらいました。
常日頃からマーケティングとは理論構築だと私は言い続けており、前回の「在り方」を正すことから始めるという入り口からこの講座の目的であり、一見非常に難しそうに思える「未来の売り上げを創る」ところまでの基本的なロジックを丁寧に説明しました。今回の鹿児島講座では20代前半、もしくは未だ未成年の社会経験の浅い若手実務者が多く見られ、彼らの腹に落ちているかをマメに確認しながらの講座となりました。

5つのステップ

ちなみに、LTVに焦点を合わせて未来の売り上げを創る考え方とは、

  1. 在り方を正し、信頼されるべき人物になれる様に欠けてるところは補い、良いところは伸ばす習慣を持つ。
  2. 知識や経験、技術面はもちろん、それ以前に人として認められる様な行動を自らに課す。
  3. ご縁が合った人と良縁になれる様に自社及び自分の強みを磨き、それを顧客接点で発揮する。
  4. ご縁を頂いた顧客に最終的に評価され認められるのは現場での成果とプロセス。施工の精度とコミュニケーションで高い品質を保つ。
  5. 工事終了後も顧客から現場で得た信頼、評価を保つべく接点を持ちニーズを汲み取りご縁を紡ぐ。

以上の概念、ステップをそれぞれの役割に応じてブラッシュアップして各人が実践にて裏打ちしていくことのみです。非常にシンプルですが、これを社内の仕組み、ルールとして具体化し、全員が同じ方向を目指して取り組むのはそんなに容易いことではありません。鹿児島での職人起業塾では経営者からベテラン大工、屋根職人、新卒ほやほやの若手大工見習いや施工管理見習いまで幅広い職種、年齢層の塾生が集まっており、全員に自分の立場、役割に合わせて上述のステップについてどの様に行うかを問い、発表してもらいながらあやふやな部分を研ぎ直していきました。

概念と実践

そんな研修を進めていく上で冒頭に大好きな出光佐三氏が残された2つの言葉を紹介しました。それは、

概念なくして動き回るのは「行動バカ」

概念を実践で裏打ちしてこそ知恵、哲学が生まれる

By 出光佐三

という至言で、学ぶことに価値はなく、行動、実践してこそ学びに価値が生まれる。「まずは行動に移してなんぼやで」と私が繰り返し言い続けているのと同時に、実践の前に概念を座学で学ぶ意味を非常に分かり易く言い表してくれていると思っていて、意味も意図も無く、ただ単に闇雲に行動することの馬鹿らしさ、方向性を持たずに、行き当たりばったりにまずはやってみる、という価値を生み出さない無駄な動きを制して、研修に参加してじっくりと概念を理解し、腹に落として行く先、戦略を定めた上で理論、概念に沿って戦略立てて実践を積み重ねる重要さを繰り返し熱く説きました。

役割を広げる。

入社間もない大工見習いの若者や屋根職人さんの意見をざっくりまとめてみるとこんな感じ、

  1. お客様や職人さん、近隣の方にに対して元気よく気持ちのこもった挨拶をする習慣から始めます。
  2. 現場で教わった新しい知識はノートにとり復習、また同じ工程になったら前回の工程を予習して作業のシュミレーションを念入りに行ってから現場に出向く。
  3. 施行中にお客さんのイメージ通りに進んでいるか問いかけ、棟梁に工程の確認を自ら行なって清掃や養生などの準備を行う。
  4. 1日も早く仕事を覚えられる様に予習、復習を絶やさない。
  5. 雨の仕事の手が空いた時に以前の顧客を訪問してその後の様子を聞いてみる

上述の概念を自分ができる範囲、もしくはそれを自ら広げて実践に結びつけ、事業の目的の達成に向けて成長することに皆さん積極的にコミットされていたのが非常に印象的でした。この高い意識を維持して毎日の業務に取り組めばそれは目覚しい成長をされると思います。そして、この研修では「意識を持って」という言葉は禁句になっており、長い期間に渡って意識を持ち続けることなど出来る者はまずおらん、意識を持ってやるのはいつ、何を、どの様にやるかが肝心で、習慣に落とし込みなさいと厳しく問い詰めます。(笑)
19歳、施工管理見習いの若者は毎朝6時に出社して施工管理の資格試験の勉強をこの1ヶ月欠かさずに行なってきたとのことでしたが、明日から更に30分早く出社して勉強のスピードを上げると言ってましたが、この習慣が定着すれば「高い意識を持って」なんていうあやふやな言葉など使う必要は無くなります。第2回目となる鹿児島での職人起業塾、まだ始まったばかりですが行く末が非常に楽しみです。第九期生の皆さん、第2領域への時間の投資、頑張ってください!

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東北復興支援映画の応援してます!

3.25 AM10:00 シネリーブル神戸での上映後TEDxKyotoでスピーカーをされていてご縁を頂いた益田祐美子プロデューサーに誘われて何故か舞台挨拶に立ちます。御縁って本当に不思議。
前売り券あります!是非観てください!

イベント詳細はこちら→https://www.facebook.com/events/206697166581882/

一陽来復

一陽来復

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職人よ、必ずやってくる未来に目を向けろ。

平成30年3月21日 春分 雨のち曇り

荒天の春分

季節はすっかり春になったはずなのに、神戸では冷たい雨と風が続きます。なんと、関東以北では大雪が降る可能性があるとのことで、春到来とはなかなか言えないような春分の日になりました。水曜日と言うことですみれ事務所は定休日。祭日も重なりめっきりと静かな事務所で午前中はデスクワークにしっぽりと集中して、このブログとどのように両立するかで悩み続けているメールマガジンの設定に時間を割いてみました。昨年まで1年間、建築業界専門誌の新建ハウジングプラスワンで連載していた「実践型マーケティングマネジメント」の連載をリライトして12回に渡って配信する設定を組みました。メルマガに登録頂いている方は楽しみにして頂ければと思います。情報が氾濫する今の世の中では、私たちの配信した情報など一瞬にして流れ去ってしまいます。伝えたいことはしつこい位に発信を積み重ね、熱く語り続けることが重要だと思っていて、やったつもり、言ったつもりの自己満足に陥らないようにオウンドメディアのブラッシュアップを重ねたいと思っています。その無料メルマガの登録はこちら→https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=ylTbGxqzg

若手経営者の脳梗塞。

昼からはご近所の飲食店経営者さんのご自宅のリフォーム相談に少し立ち寄ってから、しあわせの村の神戸リハビリテーション病院へ、私より10歳も年下なのに脳梗塞で倒れて入院中の後輩経営者Hくんのお見舞いに行きました。来月には待望の第一子が誕生する予定にもかかわらず、大病を患ってしまったその心中は如何ほどか、と察しつつ、なかなか厳しい状況なのかと思いながら面会に行きましたが、発症してから病院に担ぎ込まれるのが早かったのが功を奏したしたのか思っていたよりも後遺症は見られず、元気そうにしていたのが何よりでした。早ければ今月末にも退院して現場復帰されるとの事、このまま順調にリハビリを続けられ、1日も早い回復をされるのを祈りたいと思います。
昨年も同級生が脳梗塞で倒れたという便りがありましたが、私もそんな年齢になってきたのだと、自分自身がいつ同じような状態になるか分からないのを改めて認識した次第です。ま、とにかく元気そうで何よりでした。

彼岸の報告と決意と問い

病院を後にして、向かったのはお彼岸と言うことでそのまま鵯越墓苑でのお墓参り。いつも通り、お義母さんと若くして逝った幼なじみの友の墓前に手を合わせ、近況の報告とこれからの決意、そして「俺の進んでいる道はこれでいいのか、間違っていないのか?」といつものように問いかけました。問いに対する答えはおいおいと天から返してくれるのだと思います。今日は特に、お義母さんに、この春から娘が大学に進学することになり、最低限の親としての責任は果たせたように思います。と報告し、心配しながらもいつも応援してくれていたことへの感謝を胸の中でつぶやきました。親らしいことは何一つした覚えはありませんし、(センター試験受験のことを知らなかった事件などもあり、涙)大学に進学が決まったからといって大したこともしてないし、盛り上がっている訳でもありませんが、それでも親として感慨深いものはやっぱりあるものです。(苦笑)

焦燥感に駆られた思い出

正直に言うと、18年前に娘が生まれたとき、私は起業したてで10年後どころか半年先の行く末も見えていないまま、暗中模索の真っ只中で不安に駆られながら、ただ闇雲に昼も夜も休みもなく働き続けていました。娘を立派に大学進学まで育てれる自信などカケラもなく、焦る気持ちを抱えながら、どうしたらいいものかと悩み苦しんでいた時期でもあります。それから20年近く事業を続けて来れて、なんとか娘を大学に入学させるところまで来れたのは当時、全くの徒手空拳、何も持っていなかった私からすると、ある意味奇跡的に凄いことで、スタッフやお客様、そして進んでいく道を示してくれた数多くの先輩方に感謝するばかりです。到底自分の力でここまで来れたとは思えません。

とにかく体が資本。

そんな自分自身の昔のことを思い出しながら、お見舞いに行ったH君の(元気そうに笑いを振りまいてはおりましたが)これから待望の新しい家族が増えることに伴う人生に対するプレッシャーの大きさを鑑みてしまいました。本人は「楽天主義ですから。」と笑い飛ばしておりましたし、幅広いスキルと豊富な経験を持っておられるので、現場でバリバリ作業が出来なくても何の問題も無いし、家族を立派に守っていかれると思いますが、それでも建築業界の実務者、特に一人親方や中小零細企業の経営者は何と言っても身体が資本。何をさて置いても最重要事項は健康管理です。私は若くして肝臓を壊して医師に50歳までに肝硬変か肝臓癌で死ぬと勧告されていたこともあり、子供が出来たと聞いた時、それを思い出して大いに焦り、限られた時間内で何とかせなあかん、と家庭を顧みずに働き詰ることになってしまい家族との時間を持てなくなってしまいましたが、そんなことにはなってもらいたく無いと思い、手伝えることがあれば最大限のサポートをすると申し上げてきました。

目の悪い大工は使い物にならない。

「失って初めてわかる健康の大事さ、有り難さ」と昔からよく言われますが、特に建築業界の現場で働く者にとってはその言葉は重く、様々な重責を背負っている以上、決して目を背けてはならない事だと思っています。不摂生、暴飲暴食、飲酒や喫煙などから病気になることを防ぐ様に気を配らねばならないのももちろんですが、同時に加齢と共に生産性が落ちたり、作業の精度を維持できなくなることも確実にやってくることにも留意すべきです。私も50歳になる前から一気に老眼が進み、今では文庫本を読む際にはメガネが欠かせなくなっており、今でも現場に出るのは嫌いではないのですが大工として細かな造作はもう出来ないと腹を括りました。それは、目が悪くなり、集中力が途切れていい加減な仕事をする様になった腕のいい立派だった大工さんをたくさん見てきたからで、職人は身体が衰える事を念頭に置いて、現場作業以外でも稼げるスキルを身につけておかねばならないと思っています。

職人は作業+@のスキルを身につけるべき。

そんな思いから始めたのが社内研修として始めた職人起業塾であり、私が現在全国で研修事業を行なっているスタートのきっかけです。職人や現場施工管理者は現場の収まりを把握できるスキルを持った上でコミュニケーション力や人間力を身につけて、現場全体の監理や顧客の窓口をできる様になれば、たとえ現場で作業をしなくても(できなくなっても)活躍できる場はいくらでもあると思いますし、だからこそ身体が動き、現場でバリバリ働けるうちに勉強に励み、現場作業以外の実力をつけてもらいたいと思うのです。

そんなこんなで、職人などの実務者が未来に希望を持ち、将来を標榜できる業界になる事を願ってこれからも職人起業塾の研修事業を通して現場実務者のサポートをしたいと思っています。

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この週末はシネリーブル神戸へ是非お越しください!

3.25 AM10:00 シネリーブル神戸での上映後TEDxKyotoでスピーカーをされていてご縁を頂いた益田祐美子プロデューサーに誘われて何故か舞台挨拶に立ちます。御縁って本当に不思議。
前売り券あります!是非観てください!

イベント詳細はこちら→https://www.facebook.com/events/206697166581882/

一陽来復

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