続・続・続・続・続・続・ 3匹の羊の物語

12月17日 快晴


神戸の朝はかなり冷え込みましたが、お天道様が顔を覗かせてからは暖かな陽射しが差し込む、穏やかな日になりました。今年も残す所あと2週間、年末が迫って来てやり残した仕事を片付けねばと、なんとなく忙しなくなってきましたね。。

 

子供食堂が広がっている。

昨夜、見るともなしにTVを見ていると、社会の格差の広がりに付随して、子供の貧困問題が拡大していると、池上彰さんが言ってました。統計では六人に一人が貧困に陥っているらしく、食事をまともに食べれない子供達が増えて、中には給食しか食べる事が出来ない家庭も有るとの事で、そんな状況を受けて、子供食堂なる取り組みが全国的に広がっているとのこと。

子供食堂とはボランティアで集まった人達が、寄付で提供された食材を使って料理を作り、子供に無償で提供する言わば炊き出しの様な取り組みで、お寺や民間の施設で月に一度とか、定期的に開催しているグループが全国的に続々と増えており、どの地域でも結構な人数の子供達が利用しているそうです。

この飽食の時代にロクに食事も与えられない子供達がそんなにたくさんいる事は衝撃的でしたが、救済しようと取り組まれる方が全国規模でたくさん居られることに少し明るい気持ちになれました。取材を受けていたボランティアグループの代表者が「貧しい家庭に生まれたとしても、手を差し伸べてくれる大人がいて、自分達はそんなに不幸じゃない、と思ってもらえたらいい」と話されているのが印象的で、甚く共感した次第です。

 

 

今年も子供達への年末助け合い運動御協力お願いします!

そんなニュースを見ながら、私もそろそろ取り組まねば!と焦り出したのが、すっかり毎年恒例となった施設に住まう子供達への年末助け合い運動です。私達も毎年、前述の方と同じ様な想いで、子供達への支援を行なっておりまして、今年も厚かましくもこのブログでも御協力のお願いをさせて頂きます。

趣旨としては、皆様から広く少しずつの寄付を頂いて、神戸と福島、宮城の孤児院等の施設に住まう子供達にほっこりと幸せな年末年始を送って頂きたいと、食材を送る御協力のお願いです。恵まれない環境にあり、施設で暮らす事になった子供達の応援をする大人が世の中にこんなにたくさんいるのだという事を、子供達に伝えたいと思っています。

皆さんにお願いです。
今年も神戸、宮城、福島の児童施設の全てに年末のプレゼントを行いたいと思います。
今年も無理をしないで『一口千円〜』でご協力をお願いしたいと思います。
厳しい環境にある子供達に温かなお正月を迎えさせてあげたいと思われた方は、コメント欄、もしくはタカハシまでメール、電話などで御連絡くだされば幸いです。
なお、寄付金の向かい先、購入した代金明細などは全て公開いたしますし、ご参加頂いた方には皆さん送り主として連名に入って頂きます。
また、事務手数料などは一切計上することなく全てを子供たちに渡すことをお約束いたします。

未来は子供達が作る。何卒宜しくお願い致します!

例年はカニを送ってかにすきでお正月を迎えて下さい、となっておるのですが、何でも今年はカニが品薄で無いし、あっても高価とのことで『ふぐ』を送っててっちりをしてもらう計画となっております。

以下に今年で7年目になるこの運動のきっかけとなった出来事を綴ったブログを転載させて頂きます。ほんの少しでもけっこうですので、直接支援をやってあげようと思われた方は是非とも御協力をお願いします。

 

****ここから転載(7年前のブログです)****

悪銭身につかず、から始まった。

この話はある年の年末に厳つい決して優しそうでない顔をした未年生まれのオッサンに起こった実話です。

年がら年中、まだ日も昇らない早朝から起きて、中央卸売り市場で鮮魚のセリに参加、午前中は買い付けた魚を配達するのに市内を走り回り、夕方からは飲食店のオーナーとして店に立つ。

「一体何時寝ているのですか?」

と、問うてみると、何も言わずに笑ってました。

少しの時間を見つけては睡眠時間を繋ぎ合わしている様な生活。
そんな働き詰めに働くMさんの、普段に出来る手軽な息抜きというと週末の競馬。

決してたくさんのお金を賭ける訳ではないですが、ギャンブル特有のドキドキ、ハラハラ感を味わうために毎週馬券を買うといいます。

「ギャンブルなんて、負けてアタリマエ、勝ったところでどうせ悪銭、身にはつかないもの、」

と、割り切った楽しみとして続けられているのですが、(たまに)勝って手にした配当は、誰かが負けた悔しさが染み付いた、悪い念のこもったいわゆるゲンの悪いお金。

なので、ゲン直しの為に、手にした配当の1割程度をいつも「少しでも誰かのためになれば、」と、寄付金の募金箱に入れるように心がけ、三宮のお店の近くのコンビ二のレジ横にある募金箱に入れ続けていたとのコトです。

 

 

賽銭泥棒に憤る。

そんなある日、その募金箱の中身が寄付金として回収され、集計された金額を書いた紙がお礼の言葉と共に張り出されていたのだそうです。

「皆様のご厚意に感謝いたします。おかげさまで募金額は1万●千●百円となっておりました」

のような文面だったのですが、Mさんはその張り紙を見て愕然としました!

「なんや、これは!」

その前の週には万馬券を当てて、1万円札をその募金箱に入れたところだったし、近々の結果も良かったのでこのところ結構な金額をその募金箱に入れた覚えがあったのです。

「そんなアホな!」

こんな、ささやかな募金さえもそれを必要としている人のところに届かずに、賽銭泥棒のような(泥棒そのものか、、)心無い人の小遣いになってしまっているとは、、、

「一体この世の中はどうなってしまっとんや、」

と怒りに震えたというよりも、情けなくなってきたそうです。

そして、調べてみるとこのような話は結構何処にでもある話で、海外への緊急支援物資などが被災者の手元に届かずに役人の利権となってしまうことがある、、というのも常識のようになってしまっているとか、、、

 

 

ちっぽけでも直接支援。

しかし、募金や寄付の団体が信じられなくなったMさんはくさることなく前向きに考えました。

「こんなことやったら、どうせ身につかん悪銭があるねんから、まとめて直接渡したらええんや、」

そして、

「直接渡すんやったら、やっぱりこれからの神戸を背負って立つ、恵まれていない子供達や、
お金もええけど、自分が得意なことですこしぽっちのお金よりももっと価値を上げて喜んでもらえるものにできへんやろか、、」

と、悩みながら、神戸市の窓口に行って、相談を重ねたといいます。

その結果、神戸市内の児童養護施設全てに年末に鍋を囲んで明るい食事をしてもらえたら、との願いをこめて、大量のカニを送ることにしました。

志を同じくする、昭和42年生まれ、未年生まれの友達2匹といっしょに。

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子供達からの贈り物。

震災から17年が経ち、神戸の震災孤児は全員が社会に飛び立つ年齢となりました。
しかし、家庭の事情で親と別れたり、事故、病気などで親をなくした子供達はまだまだたくさんいます。

そして、それらの子供達はやはり厳しく貧しい暮らしを営んでいる現実があります。
その3匹の羊達は全員、普段は自分の生活に必死になって日々を駆け抜けるような暮らしをして、寝る間も無いほど働き続けています。

人様のことをかまっていられる時間もお金も持っているわけではないのです。

たしかに、決して人様よりも裕福とは言えない身分ではありますが、ほんの少し、少しだけの気持ちをカタチにするだけで、そこから広がる喜びは無限大でした。

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お礼の手紙の中に入っていた子供達の喜んでいる写真や、手作りの貼り絵つきの感謝の手紙をみて、少しの勇気で行ったこの些細な行動を「やってよかった。」と心底心から思ったといいます。

その手紙には子供たち自身の字で、ありがとうの言葉と共にとてもいい思い出になったとも書いてありました。

結果的に、三匹のおっさんの羊はまた来年、支援出来る様に頑張って仕事に励もう、という勇気とモチベーションを子供達にもらえたのでした。

****転載ここまで****

よし、年末やし少しだけでも参加したろ、と、思われた方はコメント欄、メール、電話、なんでもけっこうですので高橋までご連絡ください。

今年もよろしくお願い致します。

※昨年銀行からお振込頂いた方は同じ口座に振り込んで頂ければ幸いです、口座番号が判らない場合はお問い合わせください。

 

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