若手大工の活躍に涙ぐむ。@second moment

2月9日曇り時々雨

 

今日は朝から姫路へ。

昨年末に卒塾された【第二期】職人起業塾の参画企業に、アフターフォローの訪問とその後の経過のヒアリングでした。忙しい中、半年にも及ぶ(ほとんどの方は助成金を利用して受講されておりますが)決して安くは無い研修に通われたその成果は如何程か?というのは私としても非常に気になるところであり、研修に社員を出して頂いた経営者の方に直接お会いして伺ってきました。

第一期の終了時は、事務局の担当者にアフター訪問、ヒアリングをお任せしており、その報告を聞くだけだったのですが、やはり生の声を聞きたいと思い立ち今回は意を決して全社、自分自身で訪問することにしてみました。今日はその1回目で、第五期にご参加頂く企業への訪問を合わせると4社訪問の旅?にでました。正直なところを申し上げると、お預かりした塾生さん全員を完全にカバーして意識改革できたとは私自身思っておりませんで、経営者にお会いして苦言を呈されることもあるかもしれないと内心少し緊張しながら車を走らせました。

 

 

意識が変わると、、

第一回目となる今日の結果では、手前味噌ではありますが、本日訪問した企業では皆さん喜んでくれており、「確実に社員の意識が変わった」との嬉しい言葉を多数いただきました。意識が変わったのが実際にどのように表れているかと伺うと、お客様先や社内での人間関係に対する向き合い方が変わったとのことで、我々が提唱しているマーケティング理論の入り口、「あり方」を見直すことこそが周囲の人の信頼を得て、売上、利益を生み出す力の原点になるという考え方を実践してくれているように思います。また、OB顧客に対するアプローチや社内の工事品質管理への仕組みを整えられていたりと塾生さんたちが未来の売上を作る為に考えたアクションプランを実践しておられる様子も伺えました。後はいかにモチベーションを持続させ、仕組みとして定着するところまでマーケティングの実践、現場のマネジメントをできるかどうかですが、今日のフォローアップの訪問が少しでもその一助になればと思っています。

 

 

若手大工の活躍に涙ぐむ。

今日の中で、私がちょっと涙ぐんでしまいそうになるぐらい嬉しかったのは、社員職人の育成に昨年から踏み切られた姫路のY社のM社長のコメントです。(有名な会社なのでイニシャルで、笑)

ここ最近は新築工事引き渡し後のお客様アンケートに、私がお預かりしていた若手大工さんへのお褒めの言葉が書かれるようになった。とのことで、お引き渡し式で直接お説様から「この若い大工さん達が朝早くから来て準備して、気持ちよく挨拶をして、一生懸命働いているのは本当に素晴らしい」とのコメントをもらうこともあるとのこと。そこにたまたま居合わせた会長がそれを直接聞いて、会社に帰ってから涙ながらに喜んだと言う話。自分のことのように嬉しく思いました。

 

 

役割を知り、やるべきことを行う。

すみれの社内でも口を酸っぱくして言っておりますが、職人起業塾の研修でもまだ見習い中の若手大工の塾生さんには、「君らは売り上げ、利益には全く寄与しておらず、単なるコストだ。しかし、仕事が出来ないなりに、今自分のできる役割を精一杯やることでお客さんに認められ、好印象を持ってもらい、ひいては会社の価値を高めることができるのだ。」と言い続けています。

この意識こそが、現場マネジメントから成り立つマーケティングの基本であり、若い大工が一生懸命働く姿を見たお施主さんがあの会社は素晴らしい!と思ってもらうことで、単なるコストと思われがちな若者の見習い職人も未来の売り上げに大きく貢献することができるのです。

 

 

超長い、真実の瞬間。

少し前にスカンジナビア航空がリピートされるか否かは顧客接点の最初の15秒で決まるというデーターを取り、顧客接点を見直し、強化したことで存続の危機から出して優良企業に再生した過程を記した「真実の瞬間」と言う本が話題になりました。建築業における真実の瞬間とは、問い合わせ(ファーストモーメント)の後、営業、契約、施工、引き渡しと言うプロセスを経て出来上がった建物に住み続けた後の顧客体験(セカンドモーメント)であり、業務の全ての目的と言っても過言では無いほど、重きを置くべきだと思っていますが、本来あるべき姿を考えると、出来上がった建物に問題が無いなんて事は当たり前で、その当たり前の状態から振り返ったとき、次にはプロセスが重要となります。その時、若手大工が一生懸命働いている姿が印象に残っているならば、その顧客に生涯顧客化になってもらう大きなアドバンテージになるのは間違いないと思います。

ZMOT
ZMOT

成果がなければ学ぶ意味なし。

そして、私が行っている研修事業の価値は、研修を行っている最中にはなく、講座が終了した後の塾生さん達の活躍であり、それぞれの企業における顧客満足と共にある売り上げや利益、仕組みやマネジメントの定着があってこそ。それらに一切の効果がなければ研修等やめるべきだと思っています。今日のところは、私が伺った限り研修事業におけるセカンドモーメントにあらかた問題はなく、それなりの成果が上がっているとの事でした。ほっと胸を撫で下ろした次第です。(笑)

夕方からはその勢いを買って、赤穂まで足を伸ばして現在締め切り間際の【第五期】大阪開催にご参加頂くことになったS建築社にて聞きたてホヤホヤの(研修を受講した会社の)顧客体験を披露して「がんばりますので任せてください。」と大見得を切ってしまいました。

実践型現場マネジメントに取り組んで、原理原則に則ったマーケティングを構築して頂く取り組み、ますます加速させて参りたいと思います。そして、ご理解を頂いた企業様同士を繋ぎ、職人の正規雇用のハードルを下げ、職人不足問題を相互補完するコミュニティーの形成にそろそろと取り組みたいと考えております。

職人起業塾の活動にご理解を示して頂いた皆様には、本当に心より感謝いたします。
ご恩は10倍返しで考えておりますので、引き続き宜しくお願い致します!


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大阪開催は一旦締め切りましたが、まだほんの若干数受講枠に空きがあります。
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