5月2日 快晴
キックオフ!
最高にいい天気が続きます。GWの谷間?の平日は意外と平常営業をされている事業所が多い様で、1日事務所に籠っていたら、結局な数の来客がありました。世の中で私たちだけが働いている訳ではないことに少しほっとしています。(笑)
昨日は昼過ぎから、兵庫県から運営を引き継いだひょうご木づかい王国学校の木の住まい相談カウンターが任意団体としてのキックオフとなる第一回定時総会を開催しました。昨年の10月から助成金の打ち切りによって継続が困難となった大人気の施設の存続を叶えるべく、あの手この手を模索して資金調達に走り回ってきた結果、半年間の多くの方のご支援と努力が実り、なんとか資金を調達、漸く一年間の事業計画を立てて、腰を据えて自立して継続できる事業に転換するスタートラインに立つことが出来ました。志を分かち合って集ってくれた正会員、賛助会員の皆様、そしてこれまでご支援頂いた多くの方々には心から感謝しています。
何のためにあるのか?
総会ではこれまでの活動報告や収支報告と共に、この一年の事業計画の骨子を議案として提出、満場一致で同意を頂きました。総会に出席いただけなかった一般の支援者の方へのご報告も兼ねて、ここにも転記して置きたいと思います。
まず、会則に謳ったこの団体の理念、目的です。
本会は、兵庫県林務課、兵庫県木材業協同組合連合会並びに株式会社神戸新聞事業社との協働関係をもとに、有志の兵庫県内及び近隣県の地域建材流通業者並びに地域工務店等が連携協力して、兵庫県の森林整備に不可欠な県産木材利用の普及啓発活動、木育及びセミナー等のイベント、並びに建築にまつわる相談等を通して、消費者へ安心できる住環境を提供し、地域を活性化するコミュニティーを形成する拠点として機能することを目的とする。
要するに、地域を活性化するコミュニティー作りによって、豊かな森林資源の活用と保護を通して、私たち自身も地域住民の一人として豊かな暮らしを享受したい、自助の精神がその根底となっています。
どうやってやるのか?
前述の目的を達成するために今年一年を通して実際に活動する内容が今年度の事業計画となる訳です。こちら、
ひょうご木づかい王国学校の目的の認知拡大
神戸新聞事業者との連携での神戸新聞紙面広告を施設のPRから新築、リフォーム等の設計施工及び資金計画、ライププランまでの住宅関連の総合的相談窓口であることの認知拡大へと転換する。
会員の公平な紹介とブランド化
雑誌「木の住まい相談窓口」(仮称)の創刊を行い、施設での配布、書店流通での販売にて地財地消、地域活性化を目指す理念と共に安心で快適な住宅供給業者の団体が兵庫県に存在することの認知を広げる。
地域型グリーン化事業団体登録
兵庫県産材利用のグリーン化事業を立ち上げ、ZEHと共に補助金を利用したお得な家づくりを新聞雑誌等の告知を通じて消費者に広くアピール、需要喚起を目指す。
ZEH登録、申請サポート
今後の住宅業界で必須となってくる住宅性能の数値化及び事業者登録、補助金の申請までの業務のサポートを図る。
学校(教育施設)としての活動による認知の拡大
リトミック、木育、多様なワークショップ等のイベント、教室を継続的に行うことで集客の拡大とコミュニティー作りを推し進める。
山を知り、知らしめる活動
森林伐採ツアー、木材利用のワークショップ等を通じて一般消費者、会員各社従業員にも兵庫県産木材とその活用に興味を持ってもらい、建築における地域産材利用を促進する。
兵庫県、兵庫県木材連合会との連携
兵庫県関連施設での告知、認知拡大のための広報活動を行う。
隠れている大きな可能性。
兵庫県林務課、兵庫県木材業協同組合連合会から依頼され、この施設を何とか存続させたいと思ったから熱心な活動を行なってきた訳ですが、資本主義社会の市場原理から考えると、存続を決めるのは最終的には消費者であり、顧客です。その顧客にベネフィット、バリュー(価値)を感じてもらえなければ、いくら私たちが熱心に活動したとしても撤退、廃校を余儀なくされます。事業計画では消費者に価値を提供できる体制作りとその価値に焦点を合わせて一年間に行うべき活動を考案しました。
地域に貢献するという目的が明確であり、地域の人に価値を伝え、渡すことができれば自ずと事業は成立するはずだと信じて、これから事業計画を通してビジネスモデルの構築を目指すことになりましたが、実は事業計画を立案しながら、気づいていたことがあります。それは、50社近くの建築関係の事業社が集まっているこの会には多種多様の顧客がおり、複雑で多様性に富んだ様々なビジネスモデルの可能性があること。総会終了後の運営会議ではその可能性を探るべく、ビジネスモデルキャンバスを使ったワークショップを行い、40数名もの方々から広くアイデアを募りました。
ビジネスモデルキャンバス
今までのひょうご木づかい王国学校の施設、そして会の運営をもう一度リフレーミングして、年間2万人の来場者だけではなく運営側も50社近くの企業が関わっており、ここに関わる非常に多くの人が全て顧客になる可能性を考えるところから9つのパーツを組み立てるワークショップを行いました。
顧 客 組織が作り出す 価 値 を 届 け る 相 手: 人、他の組織
与える価値 顧客の抱える問題を解決し、ニーズを満たすもの
チャネル 顧客の求める価値を 提供していることを 告知する方法、 その価値を届ける 様々なルート
顧客との関係 顧客との関係性を 構築、維持、展開 するための 様々な仕組み
収入 顧客に、 与える価値が 届けられる際、 支払われるお金
キーリソース これまでにあげた要素を提供するのに必要となる資源(リソース)
キーアクティビティ ビジネスモデルが機能するよう 組織が取組まなければ ならない活動
キーパートナー 外部に委託 (アウトソース)される活動や、外部から 調達されるリソース
コスト キーリソースを調達し、 キーアクティビティを 行ない、 キーパートナーと働く ために支払うコスト
予感通りの着地。
当初の予定では1時間程度でアイデア出しが出来ればいいか、と考えておりましたが、いざ始めてみるとご参加頂いた経営者、経営幹部の皆さん熱心に取り組んでくださいまして、1時間オーバーしての長時間ワークとなりました。そこから導き出されたビジネスモデルの案は非常に素晴らしく、発案してくれたチームの方にお願いしてプロジェクトを立ち上げたいと思えるものも数多くありました。私としては思った通りの結果にすっかりご満悦です。(笑)
その後の懇親会では賛助会員さんのショートプレゼン大会と称して1社5分ずつくらいの尺で自社のサービス、商品についての案内をして頂きました。業界屈指、と言われるサービスや商品を提供されている会社も少なくなく、ご参加頂いた皆様にはここでも今後に向けた大きな可能性を見出して頂けたのではないかと思います。
緊急性のない重要な未来を作る活動。
兎にも角にも、この半年間、とにかく運営資金確保に注力してきたこの取り組み、漸く本当のスタートを切ることができました。もう無理か、諦めようか、と正直何度も思いましたし、実際自分でも小さいながらも3つの企業の経営者として実業を行なっている身で暇でもなければ、潤沢な資産を持って悠々自適の生活を送っている訳ではありません。一年間通してほとんど休みもなく働きづめの毎日を送っていながら、こんな(ボランティアの様な)活動に時間とお金を費やしていていいんだろうか、と悩んだこともモチロンあります。
しかし、目先の利益や稼ぎではなく、未来を作り、次世代を担う人たちにいい環境を残す事こそ、本当に(緊急性は全くないが)重要な事であり、第二領域の活動の最たるものだと考え直してここまでやってきました。
もう一踏ん張り、なんとかこのひょうご木づかい王国学校を自立循環型の持続性のあるビジネスモデルにできるところまで気張って見たいと思います。関係者の皆様、ご支援を頂いた皆様、引き続き宜しくお願い致します!
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