乗り越えるべき二つの壁。@職人起業塾 福岡オープンセミナー

6月12日 曇りのち晴れ

博多にて。

今日は博多、午前中は第三期職人起業塾の卒業生の事業所へ研修終了後のアフター訪問。
の予定でしたが、訪問先から急遽の日程変更の連絡があり、ぽっかりと空いた時間をランニングに充てて博多の街を走り回りました。楽しみにしていた卒業生との面談が先延ばしになり残念でしたが、昨日、鹿児島で雨に降られて走れなかった分を取り返せたのでそれはそれでまあ、良かったか、なんて気を取り直しておきました。(笑)

 

 

オープンセミナー@福岡

昼からはLIXIL福岡ショールームのセミナールームをお借りして、オープンセミナーを開催。9月開講予定の第七期職人起業塾福岡開催の事前説明会を兼ねて、私たちが提唱する現場実務者の意識改革を起点としたマネジメント改革、マーケティング構築の総論、時代が大きな変化を迎えている今こそ、これまでとは違うパラダイムに転換して今まで見過ごしてきた職人や現場監督向けの意識改革の教育の必要性を訴え、3時間もの長時間に渡り熱く語らせていただきました。定員36名に対し37名ものお申し込みを頂き、満員御礼、盛況に開催出来たのは、JBNの関連団体、ダンドリワーク社、TL会、KKB等々、様々な団体やネットワークにご支援を頂けたからこそ。心から感謝致します。

 

変化に対応出来るものだけが生き残る。

今回のオープンセミナーの内容は職人的マーケティング総論ということで、大まかいつもと同じ話ですが、特に時代が大きな転機を迎えている、この一年で世界は大きく変わったことを強調してお話をさせてもらいました。労働集約型で技術の習得に時間がかかる建築業界では他の業界に比して変化をしにくく、旧態依然とした慣習が多く残っているように思います。すぐに変わることはできなくても、変わる努力を始めなければいつまでもそのままで、時代に取り残されてしまいかねません。強いものでも賢いものでもなく、変化に対応出来るものだけが生き残ることができるというダーウィンが示唆された原理を信じるならば、今、一歩を踏み出す勇気を持つ時だと思うのです。

 

 

現場のパラダイムシフト

職人起業塾の研修に参加してこれまでと全く違うパラダイムで取り組んで頂くのは、最大にして最長の顧客接点として営業でも設計でもなく現場実務者に対する意識改革の教育です。「図面通り、決まった通り、言われたことだけやっとけばいい、」と単なる作業者になってしまっている現場の人たちの思考を切り替え、自分たちこそが顧客の信頼を掴む役割を担っていることを認識してもらい、顧客の生涯顧客化を現場という唯一無二の評価対象の精度を高めることで実現してもらうことで自社独自のマーケティングを構築する礎となってもらうことを目的としています。その為に乗り越えなければならない二つの壁をクリアできるようにする研修です。と、今回も様々な角度から繰り返し意識改革の必要性を説明しました。

 

二つの壁

これまでの建築業界が顧みずに放置し続けてきた『二つの壁』が本来あるべき工務店の価値を低下させ、ビジネスモデルを機能不全にさせてきたことで、ものづくり企業である工務店がスーパーマーケットのように新規顧客を追い求めるマス媒体を使った集客をしなければ立ち行かなくなったと思っています。そもそも、チラシ、雑誌、TV、ラジオなどのマス媒体は資本がある大手企業の方が強いに決まっている訳で、同じ土俵で戦うことはスモールビジネスの典型である地域の工務店に有利な訳がありません。情報革命でメディアの在り方が変わりつつある今こそ、グローバル、大資本、ポータルを強みとする大手企業と真逆のローカリゼーション、スモールビジネス、パーソナルに特化するべきで、それは、現場実務者の主体性の育成による現場価値の向上と、現場でのコミュニケーション不全の解消が鍵を握っていると思っています。

 

主体性の壁

私が子供の頃の大工さんは、顧客との折衝を行い、現場の全てを取り仕切り、儲けることができる商売人と呼べる人が多くいました。それが大手HMの台頭による分業化、リフォームという新しい業態ができてから気軽に問い合わせが出来る窓口が増えると共に消費者が大工、工務店に対して潜在的に持っていた不満が顕在化するなど、元請けとして受注ができないようになり、結局、単なる作業者となってしまいました。しかし、実際の現場で少しの意識を持ち、図面に書かれていることをより良いものにするべく提案をする程度の主体性を持てば、単なる作業者ではなく、信頼に値する住まいのパートナーになると思いますし、ものづくりを出来る人に対する信頼性はそうでない人に比べ高くなるのは自然なんこと。少し意識を変えるだけで、仕事を取れる人、儲ける人、自分の人生を自分でコントロールできる人になると思うのです。

 

 

コミュニケーションの壁

もう一つの壁はコミュニケーションの壁です。私もそうですが、人と話したくて職人や現場監督になる人はまずいませんし、多くの現場実務者がコミュニケーションに対して苦手意識を持っています。また、企業もそのことを認知しており、顧客とのコミュニケーションは苦手な人ではなく得意な人に行わせるべきだと営業職に対してコミュニケーション能力を高める研修を受講させたりしてきました。しかし、結局現場でモノを作るのに、作り手が建築主の想いを理解していなければ、良い結果は生まれませんし、結局、営業職を介してその情報が伝達されなければならない以上、現場実務者のコミュニケーション能力は絶対に必要です。彼らが必要性をしっかりと認知して苦手意識を克服し、自らコミュニケーションを取りに行く姿勢が生まれれば顧客や近隣住民との関係性は大きく変わり、信頼をベースにしたマーケットの構築に大きな一歩を踏み出すことが出来ると考えています。

 

 

職人起業塾6ヶ月コース@福岡絶賛募集中

そんなこんなで、9月から福岡で職人起業塾の研修をスタートさせる予定です。
助成金活用希望の方は今月末の申請手続を行う準備を現在既に進めておりますので急ぎお申し込みをお願いします。
現場の改革から業界を変える取り組み、ご一緒出来ることを心から楽しみにしております。
多くの方のお申し込みおまちしております!

第7期生【九州地区:福岡会場  9月1日~2月22日 申込〆期6月30日まで】
第8期生【広島地区:広島会場 10月13日〜4月12日 申込〆期7月30日まで】

問い合わせ:https://www.shokunin-kigyoujyuku.com/お問い合わせ
fbページ:https://www.facebook.com/shokuninkigyoujyuku/
ホームページ:https://www.shokunin-kigyoujyuku.com

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