6月14日 晴れ
疾走する日常。
今日は久しぶりに異業種交流マンモスランチ会、神戸パワーランチに参加の後、高砂にてスタッフがお声掛けを頂いた新築工事の打ち合わせ、その後は事務所に戻って姫路にオープンされるオフィスの新装工事の打ち合わせ、夕方はお世話になっている材木店の会長が急逝されたとのことでお通夜に参列、夜は書道のお稽古と息もつかせぬ忙しさでした。そんな分刻みのスケジュールの合間を縫って散髪屋さんでバリカンを入れてもらいサッパリ。身だしなみも整えないとね。(^ ^)
ニューフェイス登場。
最近、その行きつけの散髪屋さんに見習い理容師の若者が働き始めました。いつも時間に追われている私としては、カット以外はマスターにしてもらわなくても良いので、アシスタントがシャンプーや髭剃りをしてくれる事で待ち時間が短くなるのは大歓迎で、まだまだぎこちない手つきではありますが彼のサービスを暖かい目で見守っています。
とにかく、その彼にシャンプーをしてもらうにしても、ヒゲを剃ってもらうにしてもぎごちないとともに非常に慎重に、丁寧にしてくれます。正直、まどろっこしい位の勢いではありますが一生懸命、失敗をしないように心がけているのが伝わってきて、私としてはそれも悪くなかったりして、若干スピード感にかける部分はあるにしても好意的に感じている次第です。
スピードより気持ち。
そんな彼にぎこちない感じでヒゲを剃ってもらいながら思ったのは、経験を重ねるとだんだんと手技がスムーズになってきてスピードが速くなるんだろうな、と思うと共に、ビンビン感じるクソ丁寧さはその分失われていくんだろうな、と言うこと。1人前の職人になり、こなれた感じで髭剃りができるようになればそれはそれで良いことだと思いますが、1人前になるにしたがってこのじれったいまでの丁寧さが失われるのは残念でならないと言った危惧というか、心配です。
すっかりお店のファンになっている顧客の立場としては、少々遅かろうが、ぎこちなかろうが、そんなことよりも一生懸命な丁寧さや仕事に向き合う真摯な姿勢が見れたほうがずっと安心しますし、喜ばしいことです。経験を積み重ね、技術の習得をしながらも就職して初めて顧客のヒゲを剃るときのドキドキするような緊張感、初心をいつまでも忘れずにいてくれたらどんなに素晴らしいことだろうと思いました。
初心忘るべからず。
能を大成した世阿弥が書き残した風姿花伝に、「ただかへすがへす、初心を忘るべからず」という一説が出てきますが、それとは別に世阿弥の教えを編んだ花鏡に初心について書かれています。
しかれば、当流に、万能一徳(まんのういっとく)の一句あり。
初心不可忘(わするべからず)。此句、三ヶ条の口伝在(くでんあり)。
是非初心不可忘。 時々初心不可忘。 老後初心不可忘。
此三、能々(よくよく)口伝可為(すべし)。
世阿弥 花鏡より
600年前に能という現代にも受け継がれる伝統芸能を大成させ、名人、大家と言われた人でさえ、その道に入った時の怖れや恥ずかしさを忘れることなく、また経験を積んでステージが上がる時々にまた初心に返り、年老いてもそれは同じことと繰り返し述べられていることを思い返せば、散髪店の若者に限らず、そろそろ50歳になる自分自身も建築の世界に入った頃の気持ちや、起業の際の志に立戻らねばならないのだと改めて感じた次第。そしてそれは仕事のことだけに止まらず、プライベートもお稽古事もすべからず例に漏れないのだと思いました。忘れてはならないのはやはり真摯さなのでしょうか。
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