7月19日晴れ
水曜日にてすみれ事務所は定休日。私は電話番を兼ねて事務所でしっぽりとデスクワークの1日の予定でしたが、午前中の顧問会計士との月次決算報告MTGを皮切りに、次から次からへといろんな方が来社され、結局夕方の社員との個人面談までドタバタと忙しない1日となりました。色々とやることはあるものです。(笑)
異業種に学ぶ重要性。
先日、fbの知り合いの投稿を見てとても興味をそそられました。それは建築とは全く関係がありませんが、漫画の書き方入門のサイトで、なるほどなーと妙に納得させられて、印象に残っているというよりも頭にこびりついています。漫画の書き方なんか建築会社を経営している私には全く関係がないといえばそうなのですが、私は常日頃から、自分の専門である建築の仕事の精度を高めたり、ブラッシュアップしたりするのは同業者に学ぶことも大事ですが、全くの異業種に学び、それを自社の業務に落とすことの方がはるかに重要だと思っており、実践を心がけてきました。
代表的なのはマーケティング理論の学びで、十数年前にマーケティングの勉強会に通い始めた頃、建築関係の人が一人もいないのを見て、不思議に思いつつも大きなチャンスを見つけたように感じて熱心に通いましたし、近年もUXデザイン理論の研修会に通い続けたり、倫理法人会に入って人間力の基礎を鍛える原理原則論の復習を毎週行っています。
セックスシーンは脱いだパンツから始めるな!!
非常に興味をそそられた、そのウェブサイトの記事のタイトルは、「セックスシーンは脱いだパンツから始めるな!!」というキャッチーなもので、この見出しを見ただけで一気に惹きつけられました。(笑)なんのことかと言いますと、中川いさみさんという漫画家(シュールなギャグ漫?画のクマのプーさんが代表作)が改めてストーリー漫画にチャレンジするにあたり、そのメイキングの過程を漫画にしており、その中で漫画の書き方を鋭い視点でわかりやすくまとめておられます。
とりあえず描いて見た漫画を高名な先生に読んでもらい、アドバイスを頂こうと(圧倒的な世界観で日本を代表する漫画作品の一つと言っても過言でない)アキラで有名な大友克洋先生宅に持っていき感想とアドバイスをもらい作品の完成度を高めようとします。そこで出たのが上記の名言?です。(笑)
演出と説明
(漫画の書き方入門なので、)大友先生の指摘は、構図やコマ割りで読者をぐいぐいと作品の中に引き込んでいく専門的手法なこともありましたが、ストーリーを展開して上で「演出と説明」という視点での持論を結構なスペースを割いてレクチャーされておりました。数年前に『ストーリーとしての競争戦略』という楠木建氏の書籍が話題になりましたが、その著書に書かれていたのはストーリー性を持つもの、物語を語る者が人の興味を引き、心を動かさせ、共感を得られるという理論であり、そもそも本好きの私としては大いに共感して参考にさせて頂きました。確かにストーリーを語る、もしくは書く際に説明が多くなりますと味気ないものになってしまいますし、事象の展開ばかりを書き綴る(もしくは語り続ける)と、伝えたい核の部分がぼやけてしまうことが往々にあり、そのバランスは漫画に限らずとても重要な視点だと改めて気づかされました。
読者目線が基本。
セックスの描写をするのに脱いだパンツから行ってはならない理由として、大友先生は単純に「そんな絵を見せられてもしょうがないから」と一刀両断にされておられましたが、要は説明的すぎるとのことで、別に脱いだパンツから展開しなくても、女の子の顔のアップとか、手を繋いだ描写とか、一般的に読者が見たいと思う絵を描く方が読者はのめり込むに決まっているわけで、特にセックスシーンなどの刺激的な場面には読者が見たいだろうと思う絵を描くべきとのこと。(読者の一人として)大いに納得です。(笑)
説明するのではなく演出することでより面白く、興味を持ってもらえるというのは分かっているけどつい(くどくど説明を)やっちゃう訳ですが、それを避けるためにはストーリーを俯瞰して眺めるのではなく、自らがストーリーの中に入り込む視点が重要だとのことで、そうすれば「面白い」が説明の前に来るようになる。読者目線で物語を共に楽しむような感覚が必要とのこと。説明と物語の違いを考えた時に面白さ、興味深さがその違いであるならば、非常に重要なことだと思いました。
売り込みではなくインバウンド。
この漫画の書き方入門を読んでいて、ふと思ったのは、私たちの日常の業務にでもこの説明と演出の概念が当てはまるのではないか、ということ。説明は面白くなく、演出は楽しんでもらえる。マーケティングでいうと、売り込むための説明は迷惑がられるのに対して、これ、欲しい!と買ってもらえるように演出することこそ、マーケティングであり、そこにはあくまで消費者の目線が重要で、売り手目線から離れて消費者が得る体験の価値に焦点を合わせるべきです。
演出というとあざとい印象になってしまいますが、売り込み(自社のサービスの説明)を熱心にするよりも、見つけてもらい、興味を持ってもらって価値を感じて購入に踏み切ってもらえるように自社の商品やサービスを磨き、情報発信を繰り返すインバウンドマーケティングの要諦が大友克洋先生の漫画理論にぎゅっと詰め込まれているように感じた次第。ちなみに、この中川いさみさんの漫画は7月13日発売のモーニングに掲載されているとのことです、読んでみよう。
いやー、勉強になりました。(笑)
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