8月13日 快晴
フローリングDIY無事終了!
しまなみ海道、大三島に来て3日目、杉の無垢フローリング張りDIYワークショップの最終日。
一昨日の夕方に前乗りしての準備から始まったワークショップの講師のお仕事は今日で終了、多くの参加者のご協力を得て何とか当初の目標通り玄関から広間、キッチントイレ洗面所とフローリングを張り終わることができるとともに、ワークショップに参加いただいた方にこれから「フローリング工事は自分でDIYできるかも!」と思っていただけるように道具の使い方や職人的考え方、フローリング張りのコツを伝えれたように思います。ミッション達成にほっと胸を撫で下ろしています。
職人として現場でガッツリと作業に勤しむことから離れて随分と経ち、この10年で言うと、熊本での震災の復興ボランティアで被災地に行ったこと、東日本大震災の後、スタッフと入れ替わって関東の現場を納めに行った位しか本格的な現場作業を行っておらず、勘が戻らない自分に若干もどかしいような、悔しいような思いも抱きつつ、それでも何とか昔取った杵柄を思い出して役目を全うすることができました。また、これから劇的に増えてくるであろうDIY思考のユーザーニーズの対応を考える上で以上に貴重な経験をすることができたと思っています。
以下に今回の大三島に新たに誕生する憧れのしまなみ海道を訪れたサイクリストがベースにできる宿であり、田舎暮らし、テレワークを体験できる宿泊型コワーキングスペースであり、合宿やワークショップを行える研修施設でもあるオオミシマスペースで行ったワークショップの模様、大三島での時間の過ごし方というか魅力を画像ともにお伝えしたいと思います。
ワークショップ1日目(前日)
昨日と今日の二日間で予定されていたワークショップはクラウドファンディングを通して申し込まれた6名から8名の参加メンバーで50平米位のフローリングを貼る、なかなかヘヴィーなもので、DIYワークショップとしてフローリングを貼るスキルを参加者に身に付けてもらうこと、施設のフローリングを張り終えると言う2つの目的がありました。丸ノコも使えない、全く建築技術がない人を集めて限られた時間内で目標まで達することができるのかを考えたとき、正直厳しそうな、と言うよりも随分と段取りをしておかないと難しいと判断してワークショップの前日に乗り込んで、当日作業がスムーズに進むように(意外と時間がかかる)フローリングの割付と大勢で一斉に広間での作業に取り掛かれるように貼り始めの玄関周りのややこしいところだけ私と主催者のマッスー氏で貼っておきました。
ワークショップ2日目(当日)
参加者の皆さんは週末の休日を利用してワークショップに参加されたので、移動は当日の午前中、ワークショップのスタートは昼からとなっており、午前中は前日の準備の続きを行うのと共に、早朝には(念のため一応持ってきていた)ロードバイクで大三島の大山祇神社お目指してお参りのサイクリング。結果、道を間違えまくって全然違うルートを走ることになりましたが、少しだけ旅行気分も味わいつつ、気持ちの良い1日のスタートとなりました。(笑)
昼からはいよいよワークショップがスタート。お盆の帰省ラッシュに巻き込まれて到着が遅れる方が続出と波乱含みのスタートになりましたが、「とにかく進めましょう!」と到着された方から順番に皆さんにフローリングの貼り方をレクチャー。今時はエアー工具を使ってフロアタッカーと言われるくぎ打ち機でフローリングを貼るのが主流となっておりますが、DIYの場合そんな専門的な道具を使える事はまずないことから、10数年前の施行に戻って金槌でフロアネイルと言われるフローリング専用の釘を打ち込む原始的な施工を行って貰いました。フローリングの実(さね)部分に斜め45度から釘を打ち、釘絞めで締める(奥まで打ち込む)手順に皆さんはじめのうちは随分と手こずり苦しんでおられましたが、夕方ごろになるとそれも慣れてきて広間の3分の2位、全体の作業量からすると半分ぐらいまで貼り進めることができました。
作業を終えた後は温泉でさっぱりと汗を流してからお楽しみのBBQ。ワークショップでの感想を聞いたりももちろんですが、様々な職種というより学生さんも交えての色んなな立場の人の集まりは自己紹介だけでも大いに盛り上がる、楽しい時間でした。
大三島の朝。
一夜明けて迎えた朝は肌寒いほどの清々しい朝で、日の出の時間ぴったりに目を覚まして瀬戸内の海から上がってくるご来光を拝んでから、すっかり師匠と弟子モデルが定着してきた先週の富士登山でも一緒だった小田さんと昨日のリベンジの大山祇神社に朝飯前のサイクリング参拝。ついでにサイクリストの聖地に立ち寄ってみたりと日常とは少し違う充実したスペシャル感のある朝を楽しみにました。(笑)
3日目(ワークショップ最終日)
本題に戻って、、1日めのワークショップでレクチャーしたのは釘の打ち方ともう一つはフローリングをカットする場合の寸法の取り方です。「幅定規」なるものをを利用してカットするフローリングに現場で切り取る線の描き方です。 2日目は参加者にフローリングを貼るだけではなく寸法を取り、電動工具を使ってカットして貼り進んでいくステップに進みました。またフローリングの留めつける方法も、手打ち釘だけではなくコンプレッサーを回してエアー工具のフロアタッカーの使い方も教えて文明の力である道具がいかに早く美しく施工効率を上げるかも体感してもらいました。床下点検口の蓋を作るとかフローリングを貼ることによって扉がするようになった建具の調整とか技術的にハードルが高い部分については私が施工しましたが、その他のフローリングを貼る作業自体はワークショップの参加者で勝手にできる位に上達し、(道具の力を借りたこともあり)一気にスピードアップ。昼過ぎの終了予定時刻には間に合わず少々時間オーバーとなりましたが無事に予定していた作業の全てを終わることができました。
3つ目のミッション。
このような形で何とか当初の目標を2つとも無事クリアすることができ、私としてはミッション達成にすっかりご満悦、主催者さんにもワークショップへの参加者さん達にも私と同じように達成感を味わってもらえ、期待値程度は喜んでもらうことができたと思います。また、私には実は第3の目的があり、それはこれから増え続けるであろ中古住宅を購入してDIYで費用を抑えつつ自分の気に入った住まいを作りたいと言うユーザのニーズに応えるヒントをつかみたいと言うことでした。この私の密かな目標も二日間のワークショップを通して参加者達の技術の習得具合を見たり、感想を聞いたりして、何よりも最後は自分たちだけで難しい部分の施工にチャレンジされている姿を見ることができたことで、しっかりと達成できたと思っています。
ワークショップでのまとめ。
今回のワークショップで私が得た最も重要な学びは、ワークショップは楽しいものでなければならないということ。ワークショップとは文字通り単なる疑似体験ではなく実際に体験することで学びを得るべき学びの場だと認識しておりますが、それも単なる作業をするだけではなく、技術を教わり習得すること、実際にやってみて出来た!を実感すること、仲間と交流すること、そして美しい自然や気持ちの良い環境を体感すること、そんな楽しい体験の積み重ねが非常に重要だということです。今回の私は職人としてワークショップ講師を任されて教えに行った立場ではありますが、工務店経営者、マーケティング担当者としては気づかされること、学ぶことは本当に多くあり、これまでぼんやりとしか認識できていなかったワークショップの運営について素晴らしい知見を得ることができたと思っています。最終日の夜に伯方島で打ち上げ花火大会があり、流れ星とともにフィナーレを飾ってもらえたのはおまけにしては素晴らしすぎる演出でした。期せずして、過ぎ行く夏の風情を楽しむことまでできたりと遊びに行った訳ではありませんが、大満足の3日間となりました。(笑)
主催者のオオミシマスペースの徳美さん、増田さん、そしてUX関西でご縁をいただいた参加者の皆さん、クラウドファンディングで賛同されたファミリーの方達、親に送り込まれた学生さん達、皆さま本当にありがとうございました。ハードな作業、お疲れ様でした。(笑)
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