11月21日 快晴
火曜日は朝活から!
昨日の寒々しい曇天とうって変わって今朝は綺麗な朝焼けのあと、お天道様が顔を覗かせ燦々と暖かな光を届けてくれた爽やかな朝は倫理法人会のモーニングセミナーからスタート。今日は社員大工の佐藤くんも参加してみたいとやって来て、一緒に原理原則、自然の摂理を唱和して、初めて登壇されたという(株)ハヤシインターナショナル 代表取締役会長 林慎太郎氏による講話でこれから一気に加速する人口減少の危機とその対処と心構えについての講話を聞きました。朝から非常に為になるお話で佐藤くんも熱心にメモを取っていたので、きっとどこかでアウトプットする機会があるのでしょう。(笑)
人口減、衰退曲線を辿る日本
講師を務められた経営コンサルタントの林氏の講話では、世界に先駆けて急激な人口減少を迎える日本は、これまで人口が増え続けて来た、また増え続けている人類の歴史上、類を見ない激しい変化に見舞われる。これは人口分布図を見れば一目瞭然で、今、政府が少子化対策を本格的に始めたとしても、既に子供を産める女性の数自体が圧倒的に減少してしまっている以上、急激な回復を見込むことはできない。当然、GDPは人口減と共に大きく後退、全ての国内産業は縮小、破綻したり消滅してしまう自治体が出てくる。この逃れることができない近い未来にやってくる事実から目を逸らすのをやめましょう。という提言からスタート、ポジティブシンキングとは最悪を想定して、最善を尽くすことであり、不都合な真実から目を逸らすことではない。と力強く述べられました。
ちょうどいい世界を目指すべき。
その上で、これからの急激な社会の環境変化に対応する為に必要なのはマインドセットとのことで、国民一人ひとりがもうすぐやってくる危機をまっすぐ正面から受け止めて、どの様にしてこの危機を乗り越えて行くかを考え、ポジティブシンキングを持って立ち向かうことだと言っておられました。私個人的には、そもそも地球の資源は有限であり、どこまでも際限のない人口増加、経済発展はないことは自明の理であり、成長から成熟、衰退というあらゆる事象が辿る成長曲線→衰退曲線を逃れることはできないと思っていて、衰退曲線の先に「ちょうどいい」自然とのバランスが取れる状態がある(はず)と考えていますし、そうあってもらいたいと願っています。それが、私たちすみれの目指す作り手を育てて輩出する自立循環型のビジネスモデルや、地場産木材を活用して地域と共生する自立循環型住宅の提案を熱心に進める根本的な思想です。その意味では人口減に対してそんなに危機感を持っていないのですが、ただ、近い将来、世界の人口の1/3が「ギグ・エコノミー」(インターネットを通じて単発の仕事を請け負う非正規労働市場)に従事する様になるという予測をお聞きして、原理共産主義的な自立循環型社会などあり得ず、世界とカップリングした中での地域のあり方を考える必要があると感じた次第。朝から非常にいい勉強をさせて頂きました。
人生を変容させた3つの出来事 〜その2〜
さて、ここからは昨日に引き続き、来月12月16日に熊本で開催されるファイヤー塾に登壇するにあたって、講演の内容を整理するついで?に改めて自分の人生を振り返っての気づきというか、反省というか、戒め?を「人生を変容させた3つの出来事」のご紹介ということで3日間に渡って書き綴ることにしました。その2回目です。
幼馴染の一番の親友を突然亡くした私は、事あるごとに墓前に参って手を合わせ、「お前ならどうしてた?」「これはお前がやりたかった事か?」という質問を繰り返しました。まだ未成年だった私は未熟すぎるくらい未熟なバカ者で、人生の意味とか意義を考えるべき重要な場面にも関わらず、「やりたい事をやる」という短絡的かつ刹那的な人生を突っ走り始めました。まず手始めに通っていた高校を中途退学、学歴社会から完全にドロップアウトしたあと、今で言うフリーターとしてフラフラと様々な職、日本各地を転々とするどうしようもない暮らしを始めます。数年そんな暮らしをした後、北海道で体調を壊して神戸に舞い戻って来ました。
死亡予告の勧告。
神戸に帰って来てからも、生活態度はロクデモナイまま、ただ、やりたい様に、好き勝手、今が楽しければそれでいい、未来に目を向ける事など一切ない、一瞬の刹那にだけ生きていました。が、お天道様はよく見ているもので、そんなロクデナシに目を覚ませとばかり、大きな罰を与えられたのです。ある日突然、階段を登れないほど体がだるくなり、病院に運ばれたところ人生を変容させる大きな出来事が起こったのです。それが、医師による死亡予告であり、なんと私は二十歳そこそこで軽度のアルコール依存症の挙句、肝硬変を患ってしまいました。その時、診察してくれた医師に「お前、若いのに何をやっとうねん、こんな年で肝臓が硬くなったら二度と戻らんぞ、お前の肝臓はもうあかん。40歳代で肝臓ガンか肝硬変で死ぬわ、覚悟しとけ」とまるで閻魔大王の様な厳しい言葉を言い放たれました。
バケモンだらけの会社に就職。
底なしのバカだった私でもデスノートに名前を書かれたかの様な医師による死亡予告はさすがに堪えて、これまでのどうしようもない生活を改め、後30年程しかない人生、もう少しマシに生きないといかんと思い始めて就職することに。どうせなら、(貧乏生活に飽き飽きしてたし)今の自分で最も稼げるところに行こうと、その当時、業務内容が激しすぎてバケモンしか続かないと噂されていた、結果、私が今までの人生で最も長い間従業員として働くことになった株式会社佐川急便の門を叩きました。まず初めは夜勤のアルバイトからのスタート、それが3ヶ月間続けばドライバー見習いに昇格、また3ヶ月続けばセールスドライバーとして正規雇用されるという虎ノ穴の様なシステムで、夜勤は夕方の5時から翌朝の10時まで続き、家に帰ると昼前になり、夕方4時には出勤しなくてはならない噂通り地獄の様な日々で、噂通り本当に採用された100人のアルバイトが1ヶ月経つと一人もいなくなるどころか、一週間であらかた消えてしまう様な状態。「早くドライバーになってトラックに乗りたいなー」と願っておりましたが、セールスドライバーになると売り上げ昨年対比120%必達のノルマまであり、夜勤の数倍の厳しさ、本当にいつも死ぬかと思いながら働いておりました。
年収1000万円から日当7千円に。
人間は環境の生き物と言われる通り、入社当初は死ぬかと思うくらいのハードワークも年数を重ねるごとに(先輩に可愛がってもらったおかげもあり)段々と慣れて来て、いっぱしのセールスドライバーになり、毎年の売り上げ増のノルマも達成できる様になりました。体力以外に何の取り柄もなかった私が20歳そこそこで年収1000万円くらい稼げる様になり、高校中退してからずっと続いていた貧乏生活から脱出、子供の頃に見た映画バック・トゥ・ザ・フューチャーのラストシーンに登場していたTOYOTAハイラックスのピックアップトラックを買って遅まきながら公休日には海へ山へと遊びまわり青春を謳歌しました。しかし、平穏無事な暮らしを続けていると、やっぱり、こんなことをしていていいのか?という自問自答がムクムクと頭をもたげて来て、また、長年佐川急便で働いて最後は腰を壊して辞めて行く先輩方を見ていて、未来がないことに嫌気がさしていた時に、東京佐川事件という贈収賄事件をきっかけにした労働基準局の監査が入り、労働時間の適法化と共に賃金の大幅引き下げが決定したのを期に退職。年収一千万円からまた日当7千円の大工見習いの根無し草の様な生活に戻ります。
大工見習いから建築士資格取得へ。
ただ、その時の転職は以前とは少し心構えが違いました。技術を学び、手に職をつけて(誰にも指図されない)自立した働き方と生活ができる様にと未来を見据えたものであり、今更サラリーマンとして働けないと考えた(実際雇ってもらえなかっただろう、笑)こともありますが、ぼんやりとではありますが、将来に志を持って起業を夢見ての転職でした。なのでまだ大工というより坊主の下働きの頃から、仕事を終えて帰宅したらコツコツと勉強して早々に2級建築士の資格を取得しました。それまでは汗をかいて働くのは、仕事終わりの一杯のビールの為だったにも拘わらず、試験勉強をしていた1年間はほとんどビールを口にせず、断酒しておりました。今になって振り返ると、ここが人生のターニングポイントになると真剣に思っていたのかも知れません。とにかく、その時の踏ん張りが後になって起業する際には大いに役立ったのはいうまでもありません。
長くなるので今日はここまで。20歳くらいの時に医師に寿命をあと30年と宣告されたおかげで、ガラクタの様な人生をリセットし、立て直せたことを考えると病もあながち悪いものではなく、物事は全て捉えよう、パラダイム次第だとつくづく思います。明日は大工になってから起業し、現在に至る経緯と人生を大きく変容させてくれた衝撃の出会いについて書いてこのシリーズを終わりたいと思います。良かったら明日ものぞいて見てください。(笑)
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