芸人はモノやない!〜わろてんかで泣いた話〜

12月29日 曇り

いつもの年末風情。

今年も残りはあと三日、いよいよ年の瀬も押し迫って来ました。今日から大晦日までは事務所でコツコツとデスクワークに励み、積み残したタスクを(少しでも)片付けるべく電話番がてら席替えをして新しい風景になったデスクでPCに向き合いました。すみれ事務所も昨日で納会を済ませて一応、冬期休暇に入っておりますが、今朝も朝から店舗のクライアントからドアが壊れたとの連絡が入って応急処置を依頼されたり、来年に向けて事業所を大きく増築してリニューアルしたいとのご連絡を受けて打ち合わせに出かけたり、年明け早々の店舗改装工事の打ち合わせに来客があったりと、なんら特別感のない、フツーに営業している感覚でした。さすがに電話が鳴る本数は少なかったですが。(笑)

わろてんか
わろてんか

朝ドラ「わろてんか」の総集編

今朝は出社前に少しだけゆっくりしていて、何の気なしにテレビから流れていた(殆ど見れていない)朝ドラ「わろてんか」の総集編を見てしまいました。「毎朝15分の忙しい時間を使わなくても一気にストーリーが観れるこの総集編ってお得感満載やなー」なんて思いながらつい見入ってしまいましたが、今まで全くと言っていいほど興味がなかったこのドラマを見て不覚にも朝から目に涙を浮かべてしまいました。年齢を重ねると自分自身の経験が蓄積されていき、小説を読んだりドラマを見て自分自身のことと想いを重ねる部分が増えていくので涙もろくなるというのを聞いたことがありますが、50歳を過ぎて最近、本当にその通りだと思うことが少なからずあります。今日の「わろてんか」のシーンもそんなことで、じわっと熱いものがこみ上げて来ました。

わろてんか
わろてんか

エンターテイメント界の巨人 吉本興業の創業物語。

ご存知かと思いますが、念のため簡単に説明しておくと、わろてんかは日本の芸能界を牛耳っていると言っても過言ではないエンターテイメント界の巨人、吉本興業の創業者吉本せいをモデルにしたドラマで、明治、大正、昭和と日本の社会が根本的に大きく変わった時代に寄席を経営し、日本で初めて多店舗化、今のエンターテイメント界を牛耳る大企業に発展する土台を作った時の物語です。全く芸能と関係のない家に生まれながらも、笑うこと、人に笑ってもらうことの素晴らしさに魅了され、一から起業して、夫婦で斬新なアイデアを形にしながら商売を発展させていく話です。あらすじはこちら→https://ja.wikipedia.org/wiki/わろてんか

わろてんか
わろてんか

芸人に月給制の衝撃。

そんなストーリー展開の中で私がグッと来ちゃったのは、主人公てんが興行師の元締め寺ギンに対して言い放った「芸人はモノやない!家族みたいなもんやし、困っている時は助けたらなあかん!」という一言と、日当で生活をする大道芸人が舞台で足を挫いてから生活に困る姿を見て、いつ収入が途絶えるか分からない芸人という職が未来を見れず、その家族も常に不安を抱えたまま暮らしているのをなんとかしたいと、芸人に対して月給制を取り入れるというシーンでした。その結果、芸人を安定した職業にしたことで、多くの芸人が移籍を希望して来て、その芸人の借金を肩代わりしてまで信念を貫いたことで多店舗での興業が成功するようになったという最高の展開。胸がすっとしました。

わろてんか
わろてんか

芸人と職人はよく似ている。

私がなぜ、この「わろてんか」を見て泣いてしまったかというと、時代も業種も違いますが、私にも主人公てんと同じような想いがあり、このドラマと同じような選択をした経験があったからです。それは若かりし頃、私自身が職人をしていて、半年先さえも収入が確定しない、いつ職を失うかも分からない状態で家族を養っていたからであり、同じ不安を部下にさせたくないと想いから十数年前から職人の正規雇用、月給制に取り組んできたからに他なりません。その根底には、「職人は道具じゃない、人や。使い捨てにするのもされるのも絶対にあかん」との想いが強くありました。

職人は道具から脱皮しろ!

自分自身の経験から、道具のように使い捨てにされないようにするには、ただ決まった作業を黙々とこなすだけでは全然だめで、体力が落ちたり、怪我や病気で現場での肉体労働が出来なくなっても活躍できる人材に職人もなるべきだと考えました。そんな使い捨てにされない職人を育てる取り組みが今のすみれの社員大工が現場で顧客とコミュニケーションを取り、現場満足を勝ち取って次の仕事をもらってくる現場マネジメントであり、すみれの社内勉強会から発展して今年は関西だけに止まらず、鹿児島、東京、福岡と全国に展開することとなった職人起業塾の研修事業の内容でもあります。

新しい業界スタンダードを作りませんか!

わろてんかの総集編を見て、自分のやって来たことは本質的に間違っていないんや、と勇気をもらったような気分になりました。私の取り組みは吉本興業のように日本中を牛耳る巨大企業になることはありませんが、10年先に、職人の正規雇用、月給制、そして技術だけではない人間力、コミュニケーション能力を身につけさせる教育を行うのがあたりまえになればいいなと思っています。一般社団法人職人起業塾の厚生労働大臣認定6ヶ月コースの研修は2018年度も今年に引き続き、鹿児島、大阪、広島、仙台、東京、で開講する予定となっております。新たな業界スタンダードになる(はずの)現場へのマーケティング理論とマネジメント改革にご興味がある方はお気軽にお声掛けください、全国どこにでもてんに負けない情熱と信念を持って説明に行きますよ!

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今日のアタリマエ

  • 世界はこの一年で圧倒的に変わった
  • Twitterは完全にインフラとなった
  • 真実がツイッターにあると信じる人も少なくない
  • 作られたストーリーに感動を覚えない
  • 本物の時代
  • 時代に合わせた変化と本物志向の両立が生き残るキーワード

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