妖怪

暖かいはありがたい

朝の天気予報では神戸の今日の気温は10度まで上昇するとのことでした。一昨日まで滞在していた雪に覆われた極寒の地、新潟とは大違いの暖かな1日になるとの予想になんとなく気持ちも軽やか。ただ、今朝も朝一番から飛び出して大阪にて店舗の原状回復工事の現地打ち合わせに出向き、そのまま滋賀にて設計のみまっちと待ち合わせして新築工事の打ち合わせと今日もやっぱり神戸にいる時間はほとんどありませんでした。とはいえ、大阪も大津も予想を違わず暖かく、随分と過ごしやすい一日となりました。とにかく、あちらこちらからお声がけを頂けるのは本当にありがたい事で、毎日、感謝感謝の連続です。

 

3つの習慣

話は変わって、、相変わらず全国を飛び回る暮らしが続いており、自宅でゆっくりとする時間は皆目ないのですが、それでも毎日の習慣はキッチリ守る様にしています。私が毎日欠かさない習慣は3つあり、思考と健康と情熱の状態管理です。
そのひとつはこのブログ、もう10年以上続けていますが、毎日、日々刻々に考えた事、感じた事、体験した事を発信する事で経験として蓄積し人生の糧となる引き出しを増やすことに心を留めています。2つ目は朝の5分間筋トレ、これも7年目くらいにはなると思いますが毎朝腹筋100回、腕立て伏せ50回を必ず行なっています。毎日の様に人と会い、会食や懇親会で食べ放題飲み放題の暴飲暴食を繰り返しつつもなんとか体重を含め、健康を維持できている源になっています。
最後の習慣は読書。最近、老眼が進んできてベッドに潜り込んでの読書は直ぐに根が疲れて眠ってしまいますが、それでも入浴時間と合わせて30分くらいは本を読む様にしています。ここ数年は出来る限りビジネス本はやめて小説を読む様にしておりまして、毎夜、日常とかけ離れた世界に(意識の中で)身を投じ、ドラマティックな間接体験、夢現の世界に遊ぶ時間を持つことで熱い気持ちを滾らせて、少年の様な冒険心を呼び覚ましています。(笑)

 

他人の人生に学ぶ

その読書習慣ですが、1時間ほどで読めてしまう、しかもどれも帰着するところはほぼ同じ様なことを書いてあるビジネス本を読むよりも、幅広いジャンルの小説を読むほうが随分と為になると思っていて、知人友人からオススメされた小説はアグレッシブに読んでみる様にしています。ただ、自分で選んで購入しようと手に取る小説はつい、自分の好みが如実に出てしまい、どうしても手に汗握り、血湧き肉躍る戦国時代や幕末あたりを舞台にしたものが大勢を締めてしまっているのが現状で、どうも中学生時代ぐらいの子供の頃の趣味嗜好から抜け出すことが出来ておりません。(苦笑)
「50歳も過ぎたことやし、そろそろ一皮剥けたいなー」なんて思っておりまして、、
どなたか、良いきっかけになる様な小説をお勧めしてくださいませ。。

 

脱アマゾンの成果

最近は、脱アマゾンキャンペーンに取り組んでいることもあり、長らく行くのをやめていた書店に足を運ぶことが増えました。広い書店で書棚を眺めながら歩き回り、気になるタイトルの本を手にとって目次を読み、面白そうなら購入するという手続きは未だにAmazonを利用されている方には非効率極まりない、時間が勿体無い所業だと眼に映るかもしれませんが、直感に呼ばれる偶然の出会いと言うのでしょうか、これまで踏み込まない世界や、手に取ることがないであろう書籍に入って行くキッカケになったりしてそれは贅沢で優雅な、刺激的な時間です。そんな予期せぬ出会いから巡り合った本で、非常に面白かったものがあったので以下にご紹介したいと思います。

 

妖怪

妖怪』(ようかい)は、司馬遼太郎の長編小説。1967年7月から翌年4月まで「読売新聞」に連載された。1969年5月講談社刊(ISBN 978-4061304314)、のち講談社文庫。

応仁の乱前後の時代を背景とし、妖怪というものが実際に存在すると信じられた、荒れた室町時代後期の人々の混乱を描く。司馬にとって最後の幻術を扱った小説にあたる。

あらすじ

室町幕府6代将軍・足利義教の落胤と自称し、熊野に住む源四郎は、将軍になろうと決意して京に向かう。都では8代将軍義政の正室日野富子と側室今参局(お今)が熾烈な勢力争いをしていた。お今は義政を幼いころから知っており、寵愛を受けていたが、歳がかさみ現在は富子が優勢である。源四郎は二人の争いに巻き込まれていく。富子は指阿弥陀仏、お今は唐天子という幻術師を従わせていた。源四郎は唐天子の幻術に惑わされ、印地の大将になったり、剣術修行をしたりする。
富子は義政の子を流産すると、これを逆に利用し、お今が呪い殺したという噂を流して濡れ衣を着せ、殺させてしまう。しかし、皮肉なことにその後富子は子を産み(後の義尚)、後継者に指名した義視と対立する。そして、応仁の乱という何とも不思議な争いが始まる。

出典:ウィキペディア

 

司馬の失敗作

相も変わらず大好きな司馬遼太郎氏の作品ですが、私も含め、歴史好きの多くの人を魅了してやまない、司馬史観と言われるほど綿密な取材、調査とまるで筆者がその場にいたかの様な臨場感あふれる作風のいつもの司馬遼太郎の世界とは一風違う幻術、幻想の世界を思いつくまま?に書き連ねた様な作品で、これまで多くの司馬作品を読んできた私が初めて出会う娯楽時代劇?の作品でした。Wikipediaによると、「司馬との付き合いのあった梅原猛は「司馬遼太郎と国民文学の再生」の中で、本作を失敗作と批判している」とのことで、私も読み進めている途中では、なんじゃこりゃ?とあまりの勝手の違いに失敗作かと懐疑的になりました。しかし、読み進めているうちに人々に妖怪が信じられていた時代の目眩し、幻術使いによって演出され、実際に歴史が変化する様な大きな出来事になったり、人生を翻弄されたりする出来事は現代においても形を変えてあるのではないかと考えなおしました。

 

現代の妖怪

司馬遼太郎氏が幻術や目眩しを現代における様々な事象、例えば仮想通貨、先物取引、FX等々で簡単に莫大な資産を作ることができるといったことに対する警鐘を鳴らしたかったかは定かではありませんが、この小説に登場して行く幻術師と同じ様な立ち位置で現代においても人に幻想を抱かせ、目眩しをかけて人生を狂わせたり自分の利益に誘導したりする輩は実際に多く存在する訳で、そんな風に考えると、この駄作と言われた「妖怪」は大きな示唆に富んだ、深いメタファーを感じさせてくれながらも楽しく読める小説だと言えると思います。洪水の様に情報が溢れる現代、目眩しに惑わされることなく、本物を見出せる目利きを持つことが非常に重要だと言われていますが、その必要性を改めて感じさせられる面白い小説でした。オススメします!(笑)

 

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