平成30年2月13日 晴れ
火曜日は朝活の日。
今朝も氷点下の冷え込みの中、朝と言うよりはまだ糸の様な細い月が浮かぶ夜明け前から起き出して背筋を伸ばし、1日に向き合う朝活に張り切って出発。朝からいいお話を聞いて、良いご縁をいただき自分自身に気合を入れました。モーニングセミナーの会場を後にしてからは、そのまま神戸教育会館で開催する第9期職人起業塾の研修会場へと向かいました。今日、明日は私の講義ではなく、塾生さん達に自分の可能性に気づき、可能思考と呼ばれる「やればできる!」と言う考え方を脳にインストールしてもらうアクティブブレインセミナーの1日目、冒頭の私の挨拶ではイメージをする力とシュミレーションが圧倒的に業務品質を変え、人生を変えると自分自身の体験を元に熱く語らせてもらいました。塾生さん達の人生を素晴らしいものに変えるきっかけになればと思います。
昼からは建築実務。昨年の台風の余波で建物が被害を受け保険申請をしているお客様宅に鑑定士の来訪に合わせて訪問したり、以前施行させていただいた店舗の現状回復工事の計画の現場立ち会いや、TOTOリモデルクラブの定例会に出席と朝から夕方まで神戸市内を走りまわることになる忙しい1日でした。
同世代経営者のオススメ本。
話は変わって、少し前にFacebook上で同世代の建築業界の経営者の方々が、非常に感動したと言う感想述べられていた本があり、興味を持って近くの書店に注文していたのが先日手元に届いたので早速読んでみました。本のタイトルは「可愛い子には旅をさせよ」ならぬ、「かわいい部下にはハシをを持たせよ」というもので、住宅業界の厳しさや暗部を暴露するような内容を織り交ぜながらも、本当に価値のある家づくりをするにはどうすればいいかという根本的な部分に目を向けた素晴らしい冊でした。以下にご紹介したいと思います。
かわいい部下にはハシを持たせよ。
・紹介文
お客様に積極的に関わり、要望を引き出していくというしくみ「一飯教育」を全社的にとりいれることを推奨しております。個人の仕事を検証できたり、顧客満足につながったりと、メリットの多い「一飯教育」導入方法を教えます。
・目次
「かわいい部下にはハシを持たせよ」もくじ
はじめに序 章 住宅営業という仕事
1 年間個人受注56棟
2 売れた単純な理由
3 素面のお客様ばかり
4 みんなそんなに働かない
5 2年で10年分の経験を積む
6 天狗になった私
7 人生を変えた強烈な一言
8 思考のどこにも、お客様の存在がない
9 初心忘れるべからず
10棟数を売ったから、何だ
11無関心な周囲
12消えゆく仲間、そして自分第一章 無関心との戦い
1 この経験、買いませんか?
2 無関心と忙しいは関係ない
3 何にもない…
4 ヤル気も帰属意識もない
5 嘘を付いた元部下
6 経営陣も社員も、どっちも間違ってる!
7 環境は自分で作るしかない
8 不毛なバケツリレー
9 全部やる、全部変えてやる
10ジーンときた一言
11人数は一緒、業績は倍増第二章 無関心のメカニズム
1 取れないフライ。渡らないバトン。
2 クレームのメカニズム
3 クレームに大小はない
4 最初はアナキン・スカイウォーカーだった
5 クレームが減らない理由、それは「無関心」
6 無関心が人の命を奪う
7 無関心というウイルス
8 上司の無関心
9 ネグレクト・フェロー
10悪気のない無関心
11会社とは共同住宅のようなもの第三章 無関心の処方箋
1 クレームは対応であり、処理ではない
2 徹底的な原因究明スピードが大事
3 共有スピードが大事
4 正しくなければ意味がない
5 正しいことは、厳しいこと
6 厳しさは率先垂範とセットで
7 余裕がないという言い訳
8 余裕は自分の意思次第
9 モスキート音と共感性
10相手の気持ちがわからない理由
11自分に対しても無関心
12現実逃避という無関心
13本当の優しさとは厳しいこと
14人としての魅力
15物事の原点から考える
16握手をしよう!第四章 無関心を変えるマネージメント
1 プライベートとプライバシー
2 職場で取れないコミュニケーションの謎
3 情熱を持つ部下を育てる
4 レンガ積み職人の話
5「その後」を知ることが成長のきっかけになる
6 成長の為の正しいゴール設定
7 ヤリガイは仕事の中に
8 ヤリガイから生き甲斐へ
9 ホスピタリティ
10ホスピタリティと無関心第五章 一飯教育という活動
1 人様の家でご飯をご馳走になると身内になる
2 一飯教育を考えた理由㈰
3 一飯教育を考えた理由㈪
4 自分の失敗に関心を持つ
5 一飯教育活動宣言
6 訪問時の手土産禁止
7 一飯教育というネーミング由来
8 一飯教育活動の目的・ルール・禁止事項
9 あるべきコミュニケーションと礼儀を学ぶ第六章 一飯教育 実践編
1 一飯教育で気付いたお客様との温度差
2 初回接客の恐ろしさを実感
3 契約しても安心するなかれ
4 恐ろしくも為になる、「今だから言える話」
5 顧客満足と自己満足
6 生の声に自信を深める
7 遠慮せずに提案して欲しかった
8 ライフスタイルを確認する大切さを学ぶ
9 感涙するコーディネーター
10ご紹介がじわじわと増加
112度目3度目の一飯教育訪問
12それぞれにある「幸せ」を共有する
13「チームビルディング」と「ゴール設定の修正」
14あるお客様からの有難い一言
15家族を連れて一飯教育
16社内でもできる一飯教育
17頂戴するという姿勢
同じ出自、同じ帰着。
著者は私より1つ年下で私と同じように中卒で大工上がりと言う私と非常によく似た経歴の方で、どうしようもない人生を建築業界で立て直してもらい人生を立て直されたと言うそれだけで非常に共感してしまう経験の持ち主でした。それだけに考え方に共感する部分が非常に多く、「そうそう、」と独り言の様に相槌を打ちながら読んでしまいました。(笑)
「一飯教育」と言う引き渡し後のお客様宅に食事に行かせてもらうことによって、なかなか聞く事が出来ない工事を終えた後のお客様の本音を聞くことで、根本的な業務改善を図ってきたと言う素晴らしい内容でした。昨日のブログで弊社のOB顧客への巡回メンテナンスサービスがお客様が持つ潜在的な不満や不安を吸い上げて取り除くための活動であることを書きましたが、建築会社の評価は出来上がった建物にしかなく、それは建物が出来上がりお引き渡しをした時点だけではなく、そこでの暮らしの中で綿々と続いていかねばなりません。その部分を担保して初めて建築会社としての評価を頂けるわけで、リピートの注文や、ご紹介を頂ける関係性を築ける様になります。
私たちすみれの取り組みとは少しレベルも方法も違いますが同じ考え方が根底にあるのだと、少し嬉しくなりました。とにかく、「一飯教育」が非常に素晴らしい取り組みだとすっかり得心しましたので、すみれでも早速スタッフに諮って取り入れて見たいと思います。
工務店経営者はもとより、従業員さんにも、他業種の方にも非常にわかりやすく読みやすい上に非常に多くの示唆をもらえる内容になっております。強くオススメします!
今日のアタリマエ
- 無関心は愛の反対
- 建築の評価も価値も「その後」にある
- お客様は本音を語らない
- 本音を聞きたければ聴かせてもらえる状態を作るべき
- 反省なくして成長なし
- あるべきコミュニケーションが全ての問題解決の糸口
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