平成30年2月17日晴れのち曇り
淡路島とUXD
雲1つない気持ちいい晴天となった神戸。淡路島にあるお客様の別荘に打ち合わせに行くのにはもってこいのドライブ日和と喜びましたが、いざ高速道路を走り出し、明石海峡大橋を渡ると厚い雲が立ち込めて雨が降り出しました。せっかく上機嫌で走っていたのに。。
ま、遊びに行くわけではないので別に良いのですが、、(笑)
淡路島の打ち合わせを終えて帰神した後は、昨日に引き続き大阪へと移動、2年前から熱心に学び続けているUXデザインのセミナーに参加しました。マーケティングは「モノ」から「コト」と言れて、一般的な考え方になって久しいですが、顧客が自分では気づいてもいない「まだ見ぬ素晴らしい体験」を私たちは提案するべき段階に入ってきており、それを考案する入り口としてUX (ユーザエクスペリエンス=顧客体験)をデザインすると言う概念がこれからの建築業界には絶対に必要だと思っています。フルオーダーの注文住宅を作る建築会社として、建売住宅や企画住宅の対局になる設計手法を何とか確立したいと奮闘しておりまして、今日のセミナーもこれまで2年間学んできたUXDの概念を俯瞰して振り返る非常に良い機会になりました。講師を務められたワラさん、徳見さん、ありがとうございました。感謝します。
書籍職人起業塾再販開始!
話は変わって、お題目は一般社団法人職人起業塾のfacebookページでお詫び文を掲載しておりました、昨年末から加筆修正に非常に時間がかかり、延び延びになっていた書籍「職人起業塾」の第2刷の重版、発売再開のお知らせです。3ヶ月ほど前から書店はおろかアマゾンでも完全に売り切れ状態になっており、中古本が最高10,000円以上もの高額な値段になって売り出されており、さすがに気軽に買ってくださいとは言えない状況になってしまってました。全国で展開している職人起業塾15回コースの研修のテキスト本と言う位置づけで受講生に配布していたのも滞る始末になっておりましたが、結局、大幅な過失修正をするのをやめて、冒頭に3ページほどの「第二刷に寄せて」と言う文章を付け加えて増刷することとなりました。お待たせしてしまった皆様申し訳ありませんでした。
重版決定にあたり、この度自分で書いた本をもう一度読み直してみましたが、初版本の発売から2年が経ってわれわれが住む建築業界を含め世界は大きく変わったのだと改めて感じました。ただ、不易流行と言う言葉の通り最先端の事象を取り入れながらも、変わらずに守るべき価値というのは絶対あるとも思いますし、それらは表裏一体。混迷を深める時代だからこそ原理原則に立ち返った指針が必要ではないかと感じた次第です。そんなことを考えながら書いた第2刷に際して添えた冒頭の文章を以下に転機しておきます。
書籍「職人起業塾」第二刷に寄せて
2018年になりました。平成という元号が来年で変わることが決定し、消費税増税も来年の施行が閣議決定されました。今年は日本経済にとって、また建築業界にとっても非常に大きなターニングポイントになると思っています。この職人起業塾の初版が出版されてもうすぐ2年になりますが、この間にスマートフォンの普及が進み、SNSが一般化。マスメディアを凌駕するポジションになりました。ITテクノロジーを持つ企業が一人勝ち、またAIの実用化が進行し、世界は加速度的に変化しています。私たちは、その大きな変化に対応する道筋を見定める、大切な時期に差し掛かっています。
全国で開催している研修「職人起業塾」のテキスト本として出版したこの書籍は、お陰様で多くの人にご支持をいただき、重版の運びとなりました。また、厚生労働大臣認定研修「職人起業塾」の研修事業はこれまで八期を重ね、塾生としてこの本の内容に沿った原理原則に基づくマーケティング理論を学ばれた職人、現場監督などの建築実務者は100名を超えました。それぞれが顧客接点で活躍されており、研修に従業員を出された企業から社員の意識が変わり大きな成果を上げていると喜びの声を多数いただいております。毎月、神戸市で開催しているマーケティングに特化したグループコーチングである無料勉強会〝【元祖】職人起業塾〟の内容を、SNS上で共有して学ばれている方も300名を超え、これまで建築業界に馴染みの薄かったマーケティング的な思考が徐々に現場から浸透しつつあることを感じて非常に嬉しく思っています。
この書籍に書いたマーケティング理論というのは原理原則に基づくことばかりなので、世界が大きく変わったからといって通用しなくなるとは思いません。AIが人の仕事の7割を担えるといっても、人にしかできないことが確実にあるのです。「信頼」をベースに未来の売上を構築することはAIにはできません。モノづくりの実務者が現場マネジメントを完璧に実践するしかないと考えています。ここ2年も、私たちのマーケティングは大きく変わっていませんし、成果も上がり続けています。それは同じ取り組みといっても何度もブラッシュアップを繰り返し、同じアクションでもより高いレベル実行しているからなのです。「何をやるか」ではなく「どのようにやるか」のほうがずっと重要だということです。
原理原則論に基づくと、当たり前のことばかりに熱心に取り組みがちです。しかし私たちが追求するのは基本的な当たり前ではなく、「誰にでもできることを誰もできないレベルま5 4やりきる」こと。その覚悟をもって、現場でのマネジメントや品質向上、コミュニケーションに取り組めば、顧客やステークホルダーからの絶対的な信頼を得ることができます。その信頼を元に自社独自のマーケットを構築していく「在り方」から始まる方法論は、不易流行の「不易」に当たるのではないかと思っています。
グローバリズム、ITテクノロジー、超大資本の企業が世界中を席巻しています。私たち地域に根ざす中小企業は、ローカリゼーション(地域密着)、スモールビジネス(人と人の繋がり)、インバウンド(自社の強みを磨き、発信する)といった真逆の思想で対抗し、世界で最も企業寿命が長いこの国で培われてきた伝統と誇りを胸に、目の前の顧客の満足や幸せを叶える連鎖を作り上げなくてはならないと考えます。「三方良し」に代表される、古い考えのようでありながら実践できている企業は稀な、地に足のついた自立循環型のビジネスモデルを構築しようという方に、この書籍が少しでも参考になれば幸いです。
絶賛発売中!ですが、できればのお願い。
そんなこんなで、お待たせしていた書籍絶賛発売中です。書店流通も再開されますし、アマゾンのサイトでもすぐに新品が在庫され定価での販売に落ち着くと思います。また、出来ればのお願いとしましては、著者である私が提唱している「脱Amazon活動」にご賛同頂いて、Amazonのサイトでカートに入れても、レジには進まずに地元の書店で取り寄せてご購入頂ければと思います。(笑)
あと、一般社団法人の事務局にメールをいただいてもお送りしますので脱アマゾンに共感する!と思われる方は下記連絡先までご連絡をください。よろしくお願いいたします!
今日のアタリマエ
- 学びは繰り返しの復習が大事
- 概念を学び、実践で裏打ちしてこそ知恵になる、哲学にもなる。
- モノからコトへ、の次はコトから体験へ
- 建築業界にもマーケティング理論を理解した実務者が確実に増えている。
- 原理原則に基づいたマーケティング理論は普遍性を持つ
- それでもあらゆるモノは一瞬にして陳腐化する
- 不易流行を胸に刻みつつ、ブラッシュアップを繰り返すことで陳腐化を防ぐしかない。
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