マーケティングで目指すべきは、社会や業界の問題解決。

2月19日 曇り

奇跡の生存率?!

相変わらず毎週出張が続いておりますが、今日は久々に午前中、事務所に詰めることができました。とは言え、しっぽりとデスクワークに集中して励めたかと言うとそうでもなく昼前には新卒3年生のレンが担当する現場を覗きに行ったり、顧問の会計事務所さんに来ていただいて第17期の決算報告を聞いたり、昼からは京阪神木造住宅協議会の役員会に出席したりと相変わらずバタバタした1日になりました。

今年ですみれは18期目に突入し、個人事業主として「高橋組」で創業してからするとなんと!20年を迎えます。国税庁の統計によると20年間生き残る企業は全体の0.6%と言われており、確率論だけで言うと奇跡に近い生存率の中、生き残った企業の仲間入りと言うことになります。これもスタッフやお客様に応援してもらえるおかげだと感謝することしきりです。ただ、前期の決算書の内容は大して胸を張れるものではなく、もちろん利益を出してはおりますが、今期に多くの課題を残すものになりました。20年も同じ商売をやっていて、何とも不甲斐ないですが、利益を上げるのはそんなに簡単じゃないし、ビジネスモデルの構築ってなかなか一筋縄ではいかないものです。

事業の目的と手段。

毎年の決算書は企業にとっての通信簿であり、成績表です。1年間の取り組みが数字として結果に現れる以上、その内容を良くしていきたいと言うのは経営者ならば誰しも思うこと。しかし、1年単位で見る利益ばかりを追いかけ過ぎてしまうと、将来のための種植えができないことになってしまいかねません。どこまでいっても企業は人なり、権限委譲や人材育成に注力して未来へのビジョンを固めながら業績を向上させていく取り組みを続けていきたいと思います。

企業において業績の向上、利益の計上が大事なのは言うまでもありませんが、それと同時に重要視すべきは事業の目的を達成するための取り組みを進めているかどうか、という事があります。「経済のない道徳は寝言」と言う二宮尊徳翁の有名な言葉がありますが、私も理想を掲げ、それに向かわない事業に意味はないと思っています。それは言わずと知れた経営理念の実現やミッションの達成であり、あくまで業績はその目的への取り組みを支えるための手段であるべきだと思っています。

マーケティングで社会の問題を解決する。

マーケティングを学びだした頃、私がメンターと崇めていた先輩経営者に教えられたのは、マーケティングは単なる金儲けの手法ではなく、業界や社会の問題解決を伴う高次の目的に焦点を合わせて構築すべし。と言うことでした。そんな教えを頂いて、私たちすみれで言うと、ものづくりを支える職人の地位が失墜したままの建築業界の現状を打開して、ものづくりの本質である作り手を守り育てながら地域社会に貢献するというのがマーケティングの目的になっています。

あり方を正すところから始めるというのがそのマーケティング理論の根幹となっており、職人起業塾の勉強会では繰り返しその部分についての深堀を繰り返しています。神戸のすみれ本社で毎月開催している元祖職人起業塾で共に学ばれている方々は、その部分について随分と理解が深まっておられ、ただ稼ぐだけではなく、クライアントや地域社会の問題解決に焦点を当てた活動を熱心に行っておられる方々が多数おられます。そんな塾生諸氏の中の1人である西岡さんがつい最近、すばらしい商品開発をされたのでご紹介したいと思います。

世界初の新技術で薪ストーブに新たな価値を提案

これまでにない新たな燃焼方式を確立した報告的なブログはこちら↓

ヒミエルストーブ himielstove
日本の薪ストーブ事情を微力でも変えてみたい。100万円を越える導入費用に疑問を感じ、多くのアプローチで導入費用の削減を提案するビルダーは既に多く存在します。私にはブランドや知名度は全くありませんが、世界初の新技術で薪ストーブに新たな価値を提案したいと思います。
https://himielstove.com/himiel-stove-cyclone-stove

ヒミエルストーブ
HIMIELSTOVE.COM

薪ストーブへの熱き思いが業界を変える。

まさに、これまでの「薪ストーブが欲しい、でも手が届かない、」とか「巻きの調達が面倒だなー」と思っている人が抱えていた問題を解決し、海外製品が大きなシェアを握るマーケットにおいてメイドインジャパンの底力を見せつけてくれる、高性能で使う人のメリットが分かり易く購入障壁の低い商品を開発、特許申請をされているとの事。

「輸入品は本国の3~5倍の価格が普通で、 1セット150万円位となっている日本の薪ストーブ業界を、微力かも知れないが変えたい!」

そんなに西岡さんの言葉に(ストーブだけに)とても熱い情熱を感じましたし、まさに私達が取り組むマーケティングのお手本といっても過言ではないと思います。私も負けじと社会の問題解決を事業とともに進めれるように今一度精進しなければとハッパをかけられたような気分になりました。西岡さんありがとうございました、私も、もうちょっと気張ります。(笑)

今日のアタリマエ

  • 起業して20年間生き残る起業は0.6%
  • 単年の決算の利益のみに囚われていては未来はない。
  • 将来に対する種植えをしながらも、利益を出さねば事業の存続はない
  • 利益を上げることは重要だが目的にはなり得ない
  • 目的意識を持ちながら利益を上げる事が事業の本質
  • 事業を持続させる仕組みであるマーケティングは社会の問題解決をするものでなければならない。
  • 業界を変える、日本を変える!と熱い気持ちは「在り方」から

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