効果と効率。@JACK東京

3月6日晴れ

仙台から東京へ

快晴の仙台駅を後にして、朝から東京へと移動、全国のリフォーム業者、関連業者が集う勉強会、jack@東京に参加しました。関東ブロックの理事を勤められているランリグの渡邊社長が毎回、住宅業界の最新トレンドをピックアップした素晴らしい企画を立てられておられます。毎回参加したいと思いつつもなかなか日程が合わず、久しぶりの参加となりました。残念ながら夜は別の約束がありいつも楽しみにしている懇親会には参加できませんでしたが、、次回は必ずフル参加したいと思います。(笑)

インテリアとデザインの重要性

今回はデザイン住宅、店舗リノベーションで圧倒的な人気を誇り、卓越した成果を上げ続けておられる4Dグランドワークスを主宰されている塚本光輝氏と設計の田中義章氏、そして家具のコーディネートに独特の世界観と理論をお持ちの株式会社 85 代表取締役大谷泉氏が登壇され、デザイン・インテリアの重要性と、アトリエ系と言われる建築デザイナーに依頼して高額な設計料をかけることなく、誰にでも手に届くデザイン住宅を提供できるスキームを築き上げ、居心地の良い住まいに住むお客様の喜びを通して大きな価値を提供されているその手法を惜しげもなく公開してくれておられました。

ソファーを決めるところから始める家づくり

私も一応、建築士であり、注文住宅を扱っている建築会社の代表ですからもちろんデザインに興味はありますし、どちらかと言うと、住み心地の良いデザイン提案をする事は住宅性能と同じくらい非常に重要だと考えています。ま、実際のところデザインに関しては設計部の担当スタッフに任せ切りであまり口を挟みませんが、現在、UXの思想を取り入れて顧客体験を共有する建築設計手法を模索しています。本日の三人の話を伺っていて、私が感じたのはデザインセンスって机の上で勉強するものではなく、多くの体験を繰り返し実際にデザインするプロセスを繰り返し経験として蓄積するしかないのかな、と言うことです。休日を過ごしたいソファーを決めてから家のインテリア、そして設計に進むというのは非常に理にかなった素晴らしい考え方だと思いました。

没頭して見える世界がある

塚田氏が住宅・不動産の営業をされている時から休日の時間を全て使ってインテリアやデザインの勉強にあちこちのショップ巡りをされたり、大谷氏とミラノサローネにイタリアまで行って全く観光をせずに家具・インテリアの展示を見続けたという話は、仕事を通り越して趣味、いや、生き方のレベルまでデザインに対する嗜好が深く浸透し、貪欲に吸収すると共にそれらをご自身の中に取りこんで咀嚼されているのだと感じました。それは私たちがデザインに興味があると言ったレベルとは大きく異なり、少し齧っただけでは到底真似できないのだと思い知りました。塚本氏は工務店向けのデザインサポートも行われているとのことですので、問題解決の5番目の法則「苦手なことは得意な人に頼む」に則って、相談させてもらいたいと思います。(笑)

特別化とは効果性をあげること。

今回の勉強会のテーマは『【空間デザイン・インテリア提案】で差別化・特別化』と題されておりました。お三方のお話を拝聴して、インテリア=暮らし方であり、そこにフォーカスしてデザインを行い、情報発信し、同じ価値観を求める人を集うことで大きな成果を手にされたとのことですが、デザインに特化するというのは、集客の質を高めることであり、量から質への転換を目指すべきこれからの日本、人口、世帯数が減少していく局面においてはとても効果的な取り組みだと改めて感じました。特別化とは顧客にとってかけがえのない存在になることであり、私たちがマーケティングを組み立てる上で精度を高めるべく取り組んでいる工事品質の向上やコミュニケーション、顧客の立場に立った思考、提案といったアクションに付加することで一気に違うレベルへ押し上げてくれる可能性が有ると思うのです。デザイン思考の設計思想を学ぶ(というか教えてもらう)必要がありそうです。

効率から効果性へのパラダイムシフト

昨日の仙台での職人起業塾のオープンセミナーで終了後に書いて頂いたアンケートへのコメントに「効率ではなく効果への転換という視点が新鮮でした」と書いて頂いておりましたが、効果性に焦点を合わせることで、同じような取り組みでもその精度が大きく変わることが少なくないと思っています。デザイン住宅!と銘打って規格型の住宅を販売するのと、顧客の求める住まい方に寄り添って問題解決をデザインで提案した結果、同じような外観になったとしてもそこでの顧客の満足度は全く違いますし、またそれを見ている周りの人へ与える影響は非常に大きなものになると思います。要するに家づくりで築き上げられる信頼関係が全然違うレベルになると思うのです。効率から効果性へのパラダイムシフトを提唱されたのはスティーブン・R・コヴィー博士ですが、博士が亡くなられて随分経った今になって、改めてそのパラダイムシフトの重要性を感じています。塚本社長、いいお話をありがとうございました。

今日のアタリマエ

  • 家とインテリアデザインは一体
  • 暮らしたいデザインを考えるには家自体よりも家具から考える方がわかりやすい
  • インテリアトレンド、デザイントレンドは常に情報収集を絶やさずに行うべき
  • 質の高い住宅に住みたいという人は質の高い暮らしを求める
  • 同じ趣向を持った顧客とものづくりを行うほど楽しい仕事はない
  • 苦手なことは得意な人に頼む
  • これからの日本は人口減、世帯数減のリセッションの場面に突入
  • 短期間にできるだけ簡単に多くの成果をあげるのではなく、丁寧にいい仕事をして大きな効果を得ること考えるべき

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