定義と置換と比喩。

平成30年3月19日 雨

ケツの穴を締めたら早速成果が出た。

月曜日には珍しく、今日はいつもお世話になっている商社さん主催の関西一円の工務店、リフォーム会社、住宅機器メーカーを巻き込んでの大々的なゴルフコンペに参加。あいにくの雨に降られはしましたが、ケツの穴を締める新打法にも少しずつ慣れてきて、シーズン二戦目で90台のスコアで上がるべく昼まではいい調子だったのが、昼からガタガタ。なかなか思い通りになりませんが、課題(パター!)も明確になったということで確かな手応えはありました。ゴルフ(の様な所詮遊び)であってもあれこれと思考を巡らし、思索を深める事で成果に結びついたり、違うステージに進めたりするものだと、「考える事」の重要さを改めて感じたラウンドになりました。とにかく、一日、心易い同業の経営者さん達と仕事の情報交換などもしながら楽しくラウンドさせて頂き楽しい時間を過ごすことが出来ました。D松さん、いつもありがとうございます。

マーケティングとは理論構築。

「人間は考える葦である」と古の偉人、パスカルは言われました。上述のゴルフの話ではないですが、考える事の重要さは今更、言及に及びませんが、考え方(方法論)はその入り口としてとても重要だと思っていて、ロジックツリーをイメージしながらのロジカルシンキングや、パターンを決めて思考を巡らすフレームワーク的な思考方法を学ぶ事で「考える」ことへのハードルが下がると言うか、考えを行動に転換しやすくなると思っています。私が主催する塾ではマーケティングとはすなわち理論構築であると繰り返し言い続けています。そこでのカリキュラムはある意味、その理論を組み立てるフレームを提供していると言っても過言ではありません。そして、まず1番初めにとても大事だと思っているのは、概念や観念を表す言葉の定義を明らかにすることであり、一般的な定義とともに自分の体験を下にした自分独自の定義付けの両方を行うことを毎回お勧めしています。

事業所の定義付け=企業ドメインの明確化

マーケティング=売り込みをしなくても顧客が次々とやって来て自然に利益が上がる仕組み=自社独自のマーケットの構築の方法論=顧客からの信頼獲得と囲い込みの理論構築。と言った様に「マーケティング」と言う誰でも知っているありきたりのよく聞く言葉でも本来の定義を再度見直す、それが自分もしくは自社にとってどのような意味を持っているのかを考える事で行うべきことが明確になります。これがあらゆる事業の最も根本に位置する基本ではないかと思うのです。上記の様にマーケティングを理論構築とするならば、まず初めに定義すべきは「自社」についてであり、企業ドメインを明確にするところから全ては始まると思っています。わかりやすく言うと、事業の目的=「理念を体現すること」を事業所が存在する理由、もしくは定義として確立することからあらゆる商品やサービスの開発や取り組みが始まるのではないかと思うのです。

企業理念のNGワード

実は、この週末に開催されるXデザイン学校大阪分校の説明会を兼ねた公開講座、UX概論セミナーの運営のお手伝いをすることになっておりまして、主催される浅野先生からのご紹介でご縁をいただいた近畿大学の山縣先生が少し前にFacebookでシェアされていた記事が非常に気になって何度も読み返しました。そこに書いてあったのは以前からモヤモヤと感じていながら、私が長年見逃していたことだったのです。その記事はこちら→企業理念で使ってはいけない5つの言葉
以下、そのNGワードを一部抜粋させて頂きます。

1.倫理的(または誠実)

どんな企業も、倫理と誠実さを持って運営すべきである。この概念を基本理念の1つに掲げると、なぜそれにわざわざ言及しなければならないのか、という疑問を招くことになる。

2.チームワーク(または協働)

社員に協力を促す必要があってはならない。力を合わせることは常識だからだ。協働がなされていないのだとすれば、基本理念にそれを含めることは解決策ではない(解決策は、組織設計、研修、プロセスの改善、新たな共通の指標や業績基準などである)。

3.オーセンティック(自己の信念に忠実であること)

オーセンティックであろうとする意志は、主張すべきことではなく、ただオーセンティックであらねばならない。また、リーダーが自己の信念に忠実な言動を実際にしていれば、組織もそのようになるはずだ。

4.楽しさ

楽しさを重んじる企業だと標榜したら、むしろ頑張りすぎているように映ってしまう。まるで自分はクールだと主張する10代の若者のようで、実際にはそうでないがゆえに、口で言わなくてはならないのだろう。

5.顧客本位(または顧客中心)

これも同様で、どんな企業であれ顧客およびその欲求とニーズに沿っていなくてはならない。顧客とのユニークな関わり方を説明する基本理念を掲げるほうが、はるかに差別化を図れて意義深い。

今日のビジネス環境で競争力を持ちたい企業にとって、上記5つの概念は最低条件にすぎず、自社の特徴や独自の価値を示せてもいない。
出典:ハーバード ビジネスレビュー

上っ面の経営理念は上っ面を滑る事業を作る。

随分と耳の痛い辛辣なNGワードが並びましたが、必要最低条件の概念を理念に掲げるのは確かにどうかと思いますし、上っ面を滑っていると指摘されては反論に苦しみます。とにかくマーケティングの理論構築の根幹とも言える企業理念が上っ面を滑るものであっては事業自体が本質から外れて上滑りしかねません。経営理念で使ってはいけないNGワードの縛りは私がまさにずっと引っかかっていた部分であり、改善すべきだと思っていたピンポイントをつかれた気分になりました。すみれの経営理念にこれらのワードは入っておりませんが、この記事を読んでから自社の経営理念にある「地域社会への貢献」と言う文言を再定義、もしくは置き換える必要があるのでは、と考えてしまいました。

すみれ建築工房経営理念『モノづくりの本質、作り手を守り育て、地域社会に貢献する。』

すみれ建築工房経営理念
すみれ建築工房経営理念

置換から比喩へ。

実は、「地域社会に貢献する」の「地域」と言う文言の定義は社内では繰り返し毎回共有しています。地域社会と言うぼんやりした文言は身近なからところから順番にその輪を広げていく。と社内では定義をしており、社員、取引業者、お客様、それらへ建築業を通して貢献を積み重ねていく事で集大成として地域に貢献することが叶うと言い続けてきました。しかし、経営理念と言うフレームを見たときに口頭での補足が必要なものは形として不完全極まりないということで、その部分の定義の見直しと置換えをこの所ずっと考えています。しかし、なかなかこれ!と思えるスッキリとした言葉が見つかっておりません。「ご縁を頂いた全ての人」あたりが良さそうな気がしますが、残念ながらこれもありきたりと言えばありきたり。理論を踏まえた比喩が最も人の心に届きやすいことを考えて、そもそもそんなに長い経営理念ではありませんが、ザッポスの理念「サービスを通じて、WOW(驚嘆)を届けよう」やGoogleの信念「“素晴らしい”では足りない」のような一言で表せて、メタファーを感じられるような言葉に置き換えられるようにスタッフの意見も聞きながらもう少し根気よく探ってみたいと思います。とにかく、このような考えをめぐらせるきっかけをいただけるありがたいご縁に心から感謝します。

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一陽来復

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