職人よ、必ずやってくる未来に目を向けろ。

平成30年3月21日 春分 雨のち曇り

荒天の春分

季節はすっかり春になったはずなのに、神戸では冷たい雨と風が続きます。なんと、関東以北では大雪が降る可能性があるとのことで、春到来とはなかなか言えないような春分の日になりました。水曜日と言うことですみれ事務所は定休日。祭日も重なりめっきりと静かな事務所で午前中はデスクワークにしっぽりと集中して、このブログとどのように両立するかで悩み続けているメールマガジンの設定に時間を割いてみました。昨年まで1年間、建築業界専門誌の新建ハウジングプラスワンで連載していた「実践型マーケティングマネジメント」の連載をリライトして12回に渡って配信する設定を組みました。メルマガに登録頂いている方は楽しみにして頂ければと思います。情報が氾濫する今の世の中では、私たちの配信した情報など一瞬にして流れ去ってしまいます。伝えたいことはしつこい位に発信を積み重ね、熱く語り続けることが重要だと思っていて、やったつもり、言ったつもりの自己満足に陥らないようにオウンドメディアのブラッシュアップを重ねたいと思っています。その無料メルマガの登録はこちら→https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=ylTbGxqzg

若手経営者の脳梗塞。

昼からはご近所の飲食店経営者さんのご自宅のリフォーム相談に少し立ち寄ってから、しあわせの村の神戸リハビリテーション病院へ、私より10歳も年下なのに脳梗塞で倒れて入院中の後輩経営者Hくんのお見舞いに行きました。来月には待望の第一子が誕生する予定にもかかわらず、大病を患ってしまったその心中は如何ほどか、と察しつつ、なかなか厳しい状況なのかと思いながら面会に行きましたが、発症してから病院に担ぎ込まれるのが早かったのが功を奏したしたのか思っていたよりも後遺症は見られず、元気そうにしていたのが何よりでした。早ければ今月末にも退院して現場復帰されるとの事、このまま順調にリハビリを続けられ、1日も早い回復をされるのを祈りたいと思います。
昨年も同級生が脳梗塞で倒れたという便りがありましたが、私もそんな年齢になってきたのだと、自分自身がいつ同じような状態になるか分からないのを改めて認識した次第です。ま、とにかく元気そうで何よりでした。

彼岸の報告と決意と問い

病院を後にして、向かったのはお彼岸と言うことでそのまま鵯越墓苑でのお墓参り。いつも通り、お義母さんと若くして逝った幼なじみの友の墓前に手を合わせ、近況の報告とこれからの決意、そして「俺の進んでいる道はこれでいいのか、間違っていないのか?」といつものように問いかけました。問いに対する答えはおいおいと天から返してくれるのだと思います。今日は特に、お義母さんに、この春から娘が大学に進学することになり、最低限の親としての責任は果たせたように思います。と報告し、心配しながらもいつも応援してくれていたことへの感謝を胸の中でつぶやきました。親らしいことは何一つした覚えはありませんし、(センター試験受験のことを知らなかった事件などもあり、涙)大学に進学が決まったからといって大したこともしてないし、盛り上がっている訳でもありませんが、それでも親として感慨深いものはやっぱりあるものです。(苦笑)

焦燥感に駆られた思い出

正直に言うと、18年前に娘が生まれたとき、私は起業したてで10年後どころか半年先の行く末も見えていないまま、暗中模索の真っ只中で不安に駆られながら、ただ闇雲に昼も夜も休みもなく働き続けていました。娘を立派に大学進学まで育てれる自信などカケラもなく、焦る気持ちを抱えながら、どうしたらいいものかと悩み苦しんでいた時期でもあります。それから20年近く事業を続けて来れて、なんとか娘を大学に入学させるところまで来れたのは当時、全くの徒手空拳、何も持っていなかった私からすると、ある意味奇跡的に凄いことで、スタッフやお客様、そして進んでいく道を示してくれた数多くの先輩方に感謝するばかりです。到底自分の力でここまで来れたとは思えません。

とにかく体が資本。

そんな自分自身の昔のことを思い出しながら、お見舞いに行ったH君の(元気そうに笑いを振りまいてはおりましたが)これから待望の新しい家族が増えることに伴う人生に対するプレッシャーの大きさを鑑みてしまいました。本人は「楽天主義ですから。」と笑い飛ばしておりましたし、幅広いスキルと豊富な経験を持っておられるので、現場でバリバリ作業が出来なくても何の問題も無いし、家族を立派に守っていかれると思いますが、それでも建築業界の実務者、特に一人親方や中小零細企業の経営者は何と言っても身体が資本。何をさて置いても最重要事項は健康管理です。私は若くして肝臓を壊して医師に50歳までに肝硬変か肝臓癌で死ぬと勧告されていたこともあり、子供が出来たと聞いた時、それを思い出して大いに焦り、限られた時間内で何とかせなあかん、と家庭を顧みずに働き詰ることになってしまい家族との時間を持てなくなってしまいましたが、そんなことにはなってもらいたく無いと思い、手伝えることがあれば最大限のサポートをすると申し上げてきました。

目の悪い大工は使い物にならない。

「失って初めてわかる健康の大事さ、有り難さ」と昔からよく言われますが、特に建築業界の現場で働く者にとってはその言葉は重く、様々な重責を背負っている以上、決して目を背けてはならない事だと思っています。不摂生、暴飲暴食、飲酒や喫煙などから病気になることを防ぐ様に気を配らねばならないのももちろんですが、同時に加齢と共に生産性が落ちたり、作業の精度を維持できなくなることも確実にやってくることにも留意すべきです。私も50歳になる前から一気に老眼が進み、今では文庫本を読む際にはメガネが欠かせなくなっており、今でも現場に出るのは嫌いではないのですが大工として細かな造作はもう出来ないと腹を括りました。それは、目が悪くなり、集中力が途切れていい加減な仕事をする様になった腕のいい立派だった大工さんをたくさん見てきたからで、職人は身体が衰える事を念頭に置いて、現場作業以外でも稼げるスキルを身につけておかねばならないと思っています。

職人は作業+@のスキルを身につけるべき。

そんな思いから始めたのが社内研修として始めた職人起業塾であり、私が現在全国で研修事業を行なっているスタートのきっかけです。職人や現場施工管理者は現場の収まりを把握できるスキルを持った上でコミュニケーション力や人間力を身につけて、現場全体の監理や顧客の窓口をできる様になれば、たとえ現場で作業をしなくても(できなくなっても)活躍できる場はいくらでもあると思いますし、だからこそ身体が動き、現場でバリバリ働けるうちに勉強に励み、現場作業以外の実力をつけてもらいたいと思うのです。

そんなこんなで、職人などの実務者が未来に希望を持ち、将来を標榜できる業界になる事を願ってこれからも職人起業塾の研修事業を通して現場実務者のサポートをしたいと思っています。

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この週末はシネリーブル神戸へ是非お越しください!

3.25 AM10:00 シネリーブル神戸での上映後TEDxKyotoでスピーカーをされていてご縁を頂いた益田祐美子プロデューサーに誘われて何故か舞台挨拶に立ちます。御縁って本当に不思議。
前売り券あります!是非観てください!

イベント詳細はこちら→https://www.facebook.com/events/206697166581882/

一陽来復

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