平成30年4月9日 晴れ
嬉しいご紹介。
昨日までの米子の寒さとはうって変わって神戸の朝は麗らかな春らしい一日となりました。今日は朝から協力業者としてお世話になっているM会長から神戸で飲食チェーンを展開されている取引先の経営者を紹介したい、との申し出を受けて神戸の山の手にあるその会社に訪問、自己紹介と共に私がどの様な想いで事業に取り組んでいるかを話させて頂きました。それにしても、「三方よしの経営」を目指している私にとって、協力業社さんからお客様を紹介して貰えるのは同じ建築のプロである業者さんから一定の評価を頂けたという事であり、本当に嬉しい事です。これを機会にご紹介頂いた先様に何かしらのお手伝いが出来るいいご縁が広がれば幸いです。M会長、本日は本当にありがとうございました。
ファイヤー村田氏来神
昼からはJBN京阪神木造住宅協議会の総会と研修会を開催しました。この団体で私は副会長の役を拝命しており、運営側の立場で会員の皆様に団体に加盟している価値を感じて貰いたいと思っており、特に研修会のコンテンツには毎回心を配っておりまして、今回は九州熊本から行列が出来る工務店として有名で100年を超える歴史と昔ながらの手刻みによる在来工法で魂に刻み込み家づくりを行なっておられるファイヤー村田こと村田工務店の村田英樹社長を招聘して如何にして一年以上先までの着工予定が埋まるほどの人気を博しているかの要諦を話して頂きました。
禍福は糾える縄の如し
ファイヤー村田氏とはJBNの大工育成部会でご一緒させて貰ったのが縁で、初めてお会いしたのは熊本の震災後、私が熊本入りして友人の会社のお客様先の応急復旧に走り回っていた頃でビールケースを担いで陣中見舞いに訪れた時でした。それから公私に渡りいいお付き合いをさせて頂いています。そんな風に考えると、阪神淡路大震災も同じですが、多くの方が尊い命を失った震災は辛く厳しい出来事ではありましたが、未来を見据えて行動するキッカケでもあり、そこから新たなご縁を頂けて、それが広がり、同志の様な感覚の仲間が多く出来たことを思えば悪いことばかりでは無かった様にも思えます。
本当の強みは外から見てもわからない。
そんなファイヤー村田氏の講演は文字通り熱かった!(笑)一般的には4代続く100年の伝統と大工による魂を刻み込む手刻工法を強みと打ち出されている様に取られていますが、村田工務店の本当の強みは、確かな技術と実績に裏付けられている上での村田社長の柔軟な感性と類まれなる行動力、発信力に他なりません。一見、私たちすみれ建築工房とは全く違うビジネスモデルのように見えて、村田工務店に依頼をされるほとんどの方がファイヤー村田氏のブログを見て裏表のない村田社長の人柄に好感を持っておとずれるとの事。要するに昔気質の技術一辺倒のいわゆる大工工務店とは一線を画す、オウンドメディアをフル活用して情報発信力に強みを持つ最新のテクノロジーと仕組みを駆使した工務店と言うことになります。一言で言っちゃうと、ブログ工務店、(規模感も業績も違いますが、)すみれと同じです。(笑)
不易流行。
ここ最近、私はオープンセミナー等で日本に昔から根付いてきた商売感、思想こそがマーケティング理論の根幹を表す概念だと言い続けておりますが、まさにファイヤー村田氏の10年間にわたるブログでの情報発信の取り組みは古より変わらないものと最新のものを組み合わす、松尾芭蕉が提唱された不易流行の概念を現代に体現する取り組みです。赤裸々にご自身が取り組まれたこと、変化を受け入れた体験を語って頂けたのは本当に魂に響く素晴らしい講演でした。村田社長、本当にいい勉強させていただきました。遠路はるばる神戸まで起こしただき本当にありがとうございました、そして今後ともよろしくお願いいたします。
今日のアタリマエ
- 時代は大きな転換期を迎えている
- これまで強みとしてきたことは埋没していく
- 変化に対応するには時代に則した手法を選択する情報収集、柔軟性が求められる
- 古から変わらぬもの、新たに取り入れるものの両方を大事にすることがイノベーションに繋がる
- 世界で最も企業の寿命が長い国は日本。世界最古の企業も日本にある。
- 不易流行、マーケティングの重要な概念は全て日本古来の思想、価値観にある。
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