「知ってる!でも出来てない」のギャップを埋める。

平成30年4月12日快晴

桜満開の仙台出張中。

今日も明け方に起きだして朝一番の神戸空港発、仙台行きの航空便に飛び乗って東北巡業中。春のオープンセミナー@仙台の最終回を開催しました。前2回(特に4月2日の開催)が日程の設定があまりにも適当と言うか、参加者の都合を鑑みない開催だったのを反省して、明日の東京でのオープンセミナーの開催に合わせて追加で開催を決めたのですが、なんても工務店さんが集まっての健康住宅を考える勉強会の開催日と重なっていた様で、結局当日キャンセルが相次ぎ、少人数の開催となりましたが、その分、内容の濃いセミナーが出来たのではないかと自負しております。私たちの提言は十二分にご理解頂けた様ですし、混迷を深めるこれからの激動の時代に向き合って、行動を起こし、変化することを決意頂けたのではないでしょうか。(笑)

知っていることとできる事の乖離。

ただ、理論が理解できたからといってすぐに行動に移し成果を手に入れることができるとは限りません。知っていることとできることの間には大きなギャップがある事は誰もが知るところで、このギャップを埋めなければ、いつまでたっても成果を手にすることができないのは自明の理、その解決のために私たちが研修事業を行って行動を促し、第一歩目を踏み出すお手伝いをしていると言っても過言ではありません。今日のセミナーでも冒頭に申し上げましたが、経営者なら誰しも、ドラッカーやスティーブン・R・コビー博士、ジェイ・エイブラハムの書籍をいくばくかは読まれていると思いますが、それらの世界最高峰の理論を自社のビジネスモデルに落とし込めて実践できている会社は非常に少ないのが現状です。まさに知っていることとできることの乖離に他なりません。

ギャップを埋めるにはボトムアップ式研修。

その原因を考えたとき、マネージメントやマーケティングの理論を学び、意思決定する者(経営者や幹部)と、それを現場で実践する実務者との距離があることに気がつきます。この距離が時間的にも質的にも大きく影響して、せっかくの素晴らしい理論を学んだとしても顧客接点である現場で実践されることがなく机上の空論で終わってしまいがちなのが今の建築業界の大きな問題だと思うのです。私たち一般社団法人職人起業塾の研修はボトムアップ式に実際の顧客接点の実務者に直接、マーケティング理論をレクチャーして、それを実践するマネジメントの方法をコーチング形式で実務者自ら「アクションプラン」として考えてもらい、その成果を検証しながら実効性のある仕組みへとブラッシュアップしてもらいます。世界最高峰の理論を直接現場に埋め込むことで、上述のギャップを埋めて即行動に反映してもらえる様になっています。

起業できるくらいの高い意識と知識、そして技術を持て。

経営の神様と言われるドラッカー博士は数多くの名言、至言を残されていますが、私が特に深く共感した言葉があります。それこそが、私が社内向けにこの十数年間取り組んできた事であり、職人起業塾のネーミングの元になっている社員への経営者感覚の落とし込み、起業出来るくらいの意識と技術、知識を身につけてもらう為の学びの場の提供です。日々現場で大小様々な選択を迫られる中で、職人、施工管理者等の実務者が経営者と同じ判断基準を持ち、めんどくさい、楽ができるなどという目先の利益に囚われない選択行えれば間違いなく顧客から絶対的な信頼を勝ち取って、「一生御社にお願いします」と言って貰える様になり、LTV(ライフタイムバリュー:生涯顧客価値)を引き受けることができる様になります。これこそが、マーケティングの最も基本的な理論の実践へと繋がると考えています。本日、社員さんと共に熱心に私の話を聴いて頂いたN社長は元々私と同じ考え方を持っていたとのこと。是非、共にボトムアップ式のマーケティングマネジメントを現場で実践して貰いたいと思います。引き続き宜しくお願い致します!

ドラッカーの責任労働者・経営組織論

誰もが,自分を『経営者』とみなして,基本的には経営責任 である重責を全面的に引き受けるというような組織 をつくりあげて指導していく課題もあるのである。(中略、)

基本的な経営責任というのは,自分自身の職務や仕事仲間に対する責任,組織全体の業績と成果に対する自分自身の貢献に対する責任 ,職場社会の社会的な課題に対する責任 のことである

今日のアタリマエ

  • 経営の神様:ピーター・F・ドラッカー、世界一のマーケター:ジェイ・エイブラハム、成功哲学の父:ナポレオン・ヒル、成功への原理原則:スティーブン・R・コヴィー等々、事業や人生を成功に導く素晴らしい理論は書籍によって得ることができる。
  • 経営者の殆どの人が上記の偉人達の上梓した書籍を読んでいる。
  • 知っていることと出来ることは全く違う
  • 建築の現場で実践するのは経営者ではなく職人などの実務者であり、卓越した理論を実践に移したければ実務者自身に学んでもらうべき。
  • ボトムアップ式の学びの場は単発では意味がなく、その成果を検証し、定着させるまでのプロセスが必要。
  • ドラッカー博士が組織論の中で必要だと言われた責任労働者とは起業出来るくらいの人材を育成すべきという、経営者感覚、経営者意識の共有を指している。

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