祝辞。@マーケティングは愛だ!

平成30年6月12日曇り時々雨

鹿児島も神戸も雨。

朝のフライトで雨のパラつく鹿児島から帰神。九州も関西も梅雨入りと言うことで雨が降ったりやんだりの1日でした。昨日は研修を終えて半年になる第4期職人起業塾@鹿児島の卒塾生の小島くんの結婚式にご招待いただき、朝から鹿児島に飛んで、おめでたい席に参列させていただきました。同じ研修で学んだ塾生さん達も数名、お祝いに駆けつけ、披露宴の席はちょっとしたよくあるパターンのプチ同窓会の様相を呈したりして、久し振りに会う塾生たちに(笑いながらも)厳しいツッコミを入れるなど、おめでたくも楽しい時間を過ごさせていただきました。(笑)

マーケティングの研修で結婚を決意?!

新郎の小島くん曰く「今回の結婚をする大きなきっかけは鹿児島で私が行っていた研修に参加したことだった。」とのことで、私としてはこの上ない嬉しさを感じる研修に対するフィードバックを頂いて、送られてきた招待状に1も2もなく出席させて頂きます!と書き込んで返信した次第です。私が研修の講座で伝えているのはマーケティングを切り口にした建設現場の実践型マネジメント論であり、プライベートに関わるような話は基本的には全くしておりません。しかし、その研修の根底にあるのは原理原則に基づいた人としてのあり方を見つめ直し、それを正すことから顧客をはじめ、周りの人からの信頼を得られるようになり、結果、自分の影響力を広げて売り上げや利益といったビジネスチャンスにつながっていくと言うもので、結局は自分自身、個人の生き方をも強く問いかける様にになっています。そこで感じるものがあったという事の様です。

クライアントには恋人と同じ様に接せよ。

この研修の中での非常に重要なコンセプトの1つに、「卓越の戦略」を構築し、実践するということがあります。「卓越の戦略」とは全米ナンバーワン・マーケターと言われるジェイ・エイブラハム氏が提唱した概念で、世界中の多くの企業がこの概念に従って商品やサービスの開発を行い、類まれな、それこそ卓越した大きな成果を上げておられます。その中に、「惚れ込むのは自社の商品サービスではなくクライアント」と言う一文があり、ジェイ・エイブラハム氏はクライアントを恋人のように愛し、接せよと語られています。研修の中で紹介している卓越の戦はこちら、

ジェイ・エイブラハム卓越の戦略

  • あなたから何か買う人は、単なる「顧客」ではなく、あなたの保護下にある「クライアント」と考えるべきである。
  • クライアントの生活をより良いものにする、という高次の目的のためだけに、ビジネスに取り組む。
  • 惚れ込むべき対象は、自分の商品ではなく、クライアント。
  • クライアントが言葉に出来ない想い、ニーズ、課題を明確に表現し、それを満たすリーダーとなる。
  • あなたやあなたの会社、商品、サービスがなかったとすれば、クライアントにとって損になる程のレベルで商売をする。
  • あなたとクライアントの双方が、信頼、誠実、尊敬の対象となるような精神的な「きずな」を構築する。

愛とビジネスの関係性。

研修の中のワークで「愛する人に対して行ったことは何ですか?」という問いかけがあるのですが、愛する人に対する行動は、自分の損得ではなく相手を思う気持ちから発せられ、当然の様に相手の気持ちをつかみ、かけがえのない存在として認めてもらうようになります。それこそが卓越した人間関係を構築する方法論の根本に位置し、クライアントに対して恋人と同じ様な態度を(色っぽい意味ではなく)実践できれば、「一生あなたに頼みたい」とクライアントに言ってもらえる絶対的な信頼関係を結んだ生涯顧客となってもらえ、ライフタイムバリュー(顧客生涯価値)を引き受けてその蓄積が持続性のあるビジネスへの転換ができるというのがその理論です。

マーケティングは愛だ!

今回結婚式に招いてくれた小島くんは、そんな私のどストライクな?研修を受けて人間関係の根本には「愛」があるべきだと言うことに改めて気づき、そして脳裏に浮かんだのは当時彼女だったエミさんのことだったとのことで、一生彼女を守り、2人で幸せな家庭を築こうと決意されたとのこと。研修の最終日の打ち上げで、私が繰り返し言っていた「マーケティングは愛だ!の言葉を聞いて結婚を決意しました」と言われたのには正直ずいぶん驚きましたが、同時に凍っていた心を溶かしたかの様な爽やかで決意に満ちた笑顔を見せられて、涙が出るほど嬉しかったというのが正直なところです。

主賓スピーチ

そんな経緯もあり、今回の結婚式では私に主賓として来てもらいたいと言う申し出を頂きましたが、会社から派遣されていた研修での講師と塾生の関係と言うこともあり一応、祝辞を述べるぐらいはやりますが、会社の関係者もおられるだろうし、主賓と言うのはいささか荷が重いと固辞しました。しかし、いざ披露宴会場に行ってみると私に与えられた役割はやっぱり冒頭の乾杯前の祝辞で、普通に主賓扱いとなっておりました。この冒頭のスピーチがあまり長いと大いに嫌がられるのは私も自分自身の経験で重々知っており、鹿児島への道すがら考えていた内容を随分と割愛して短い目の挨拶とさせて頂きました。もうちょっと伝えたいこともあったので、ここで改めてお二人の門出を祝しつつ、(披露宴が盛り上がりでしてから喋るつもりの)8分間の予定だったその下書き(音声入力ですが)の原文を載せておきたいと思います。(笑)

祝辞

ただいまご紹介に預かりました高橋剛志と申します。
〜中略〜
また本日はこの様な素晴らしい、おめでたい席にお招き頂きありがとうございます。

私は神戸と台湾で工務店を営みながら、北は仙台から南はここ鹿児島まで全国5カ所で建築実務者向けの研修事業を行っており、小島くんはその塾生として参加されたのを機に塾長、塾生というご縁をいただきました。その研修事業の中で儲けるとは、読んで字のごとく信じられるものと書くと解きながら、周りの誰もから信じられるように自分のあり方を正すことだとを伝えております。そんな私の提言を小島くんは真摯に受け止められ、日々の業務の中でお客様や関連各社の人々から信頼を得られるようにと粉骨砕身の努力を続けておられ、卒塾の際に掲げられた目標を半年で達成する大きな成果も挙げられたりとお仕事でも大いに活躍されているとのことです。

「あり方を正す」とは、問題が起これば先ずは自分自身を省みて、目先の損得にとらわれず相手のことを思いやり、まず与えることから考えるべきという姿勢で、常日頃から己の責任を引き受け、全うすることに執着する事で自然と人もそれに伴ってお金も集まってくると繰り返し説いており、そんな研修を受けた最後の卒塾の日にに小島くんから人生の責任を迎え入れ結婚を決意すると聞いた時は本当に驚きましたが、小島くんの真面目で真摯な人柄の賜物だと思っております。奥様は安心してこれから築いていく家庭を幸せなものにしてくれることを期待されて良いと思います。

最後に、少しだけアドバイスめいた事をお伝えしておきたいと思います。実は、小島くんと私の共通の趣味でもあるのですが、歴史小説が非常に好きでよく本を読みます。特に幕末、明治維新の時代のものを好んで読み、当時の幕末の志士達の活躍に想いを馳せたりしております。その激動の時代の日本を担い支えていたのは間違いなくここ薩摩と長州であり、そしてこの2つの国には大きな共通点があると思っております。それは大河ドラマの主人公に女性の物語が取り上げられたことで顕著となりましたが島津では篤姫、長州では花燃ゆの主人公だった松陰先生の妹で久坂玄瑞の妻だった文ですね。女性も大したものだという事です。

激動の日本を変え、支えてきた背景には大きな内助の功と、奥方を大事に敬い、助言を聞き入れる風土があったのではないかと思うのです。先週、萩の松下村塾に行ってきました。その松陰先生のお墓の近くにある東光寺に毛利家の廟があり、そこには代々の毛利藩主の墓が祀られてあるのですが、日本で唯一、お殿様と奥方様の墓が同じ大きさで建てられておりました。男女平等などイマドキ当然ではありますが、江戸時代前からの慣習と聞いて衝撃を受けた次第です。小島くんとエミさんには常に対等の立場として相手を敬い、事あるごとに歴史小説の武将がよく口にする「その責は我にこそあり、」と自らを省みる事を忘れずにいて貰いたいと思います。

ちなみに、私は結婚してソロソロ20年になろうかとなりますが、我が家は夫婦同格ではなく、妻の方が随分と強くしっかりとしておりまして、日々教えを請うておる様な状態です。私達の様なのも善し悪しとは思いますが、とにかく笑顔溢れる幸せな家庭を築き、素晴らしい人生を共に歩んで頂ければと存じます。以上でお祝いの言葉に返させて頂きます。小島くん、絵美さん、末永くお幸せにお過ごしください。本日は本当におめでとうございます。

存在価値の確認の場。

兎にも角にも、私のような大工上がりの片田舎の工務店経営者が我流で始めた研修で熱く語る言葉を聞いて、自分の人生を前向きに捉えて、周りの人を幸せにしようと決意を固めて生きていこうとする人が出てきて、その人生の転機に何らかのきっかけをお渡しできる事が出来るなんて本当に嬉しいこと。というよりも、今まで自分が悩み苦しみ、そこからの脱出を試みて学び続けてきた事、実践で裏打ちしてきたことがそんな風に人様のお役に立てるなんて俄かには信じ難い事だったりします。そんな私の言葉を真摯に熱く受け取ってくれる塾生さんや研修に送り込んでくれる経営者さんが全国各地におられることこそ、私の存在価値を確認できる場であり、そんな方々に本当に心から感謝するばかりです。この度は本当に素晴らしい経験をさせてもらうことができました。小島くん本当にありがとう、砂漠の中で見つけた美しい1輪の花、エミさんとともに素晴らしい人生を送ってください。いつまでも今日の気持ちを忘れずに、お幸せに。

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「祝辞。@マーケティングは愛だ!」への2件のフィードバック

  1. 高橋社長、この度はご祝辞を賜り誠に有難うございました。これからは沢山の方々の支えがあることを忘れず、二人で歩いて行きます。このような人生の転機に高橋社長のような方に出会えたことを感謝致します。本当に有難うございました。

    1. 初心忘れるべからず。今の気持ちをずっと忘れずに、お互いに相手を思いやり、相手の立場に立って物事を考える様にすれば、必ず幸せな家庭となるでしょう。末長くお幸せに。
      私にとっても素晴らしい時間を過ごさせて頂き感謝しております。

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