動中静有。茶の湯とランニング。

JUGEMテーマ:日記・一般
 

朝一番から新築住宅のお引き渡し式でした。
ご家族全員でテープカットをして頂いて、出来たてほやほやの新しいお家にてすみれのスタッフと二人三脚で家づくりにかけてきたこの一年間の成果を見て頂きました。
思い通りの家が出来ましたか?
いつも引き渡し式の時にお施主様に聞く私の言葉に対しては、
「(土地だけの時は)こんなに良いお家になると思っていなかったので本当にうれしいです!」
と、最高のお褒めの言葉を頂きました。
設計担当のあきちゃまも狭小地の長期優良住宅という事で構造強度ではかなり苦労をしていましたので喜びもひとしお、と言った感じでした。
この住宅のお施主様は実は建築関係の職人さんでした。
以前からお付き合いがあったわけではなくて、以前にすみれとお付き合いがあった親戚の方からのご紹介でした。
設計、見積、その他営業面の取り組み全てにおいて一応、大手住宅メーカーも小さな工務店と比べられた結果、職人さんから選んで頂ける会社であることは私自身職人出身で職人の地位向上をミッションに掲げている私たちにとってこの上ない喜びで、そのプロの方に今日の様にとっても喜んで頂けるようなきっちりとした住宅を引き渡せることはこれ以上のうれしいことはありません。

M様、本日はありがとうございました。
これからも末永いお付き合いをよろしくお願い致します。
そして、昼からは今年初めての茶の湯のお稽古にいつもの滋賀県比良山の麓まで、

いつもは雲に覆われてその姿を見れることは無いのですが今日は珍しく雲が切れてその頂を見せて頂きました。
今年も一年よろしくお願い致します、と比良山にもご挨拶をして、今年のお稽古の上達を誓いました。
月に一回、良く行けて2回しか通えていない茶の湯のお稽古は今年で3年目に入りました。
習っている期間だけ長くて一向に上達しない自分にそろそろ苛立ちもありますが、今年もコツコツと積み重ねていきたいと思います。
夕方からは朝の予定が早かったこともあり日曜日の朝の習慣であるランニング・ウオーキングに行けなかったので急いで帰って海までランニング。
すっかり夜の帳が降りてからになりましたが風も無く暖かな夜だったのでとても気持ちよく走ることが出来ました。

お題目は夜の海岸線を走りながら考えたこと、
毎週のランニングを始めて半年以上が経ち、初めのうちは痛かった膝も筋肉がついたのかすっかり痛くなくなったこともあり、最近は15kmくらい走るようになりました。
しかし、今日は10kmを超えたくらいで膝が痛くなり始めて無理をせずウオーキングに切り替えました。
その理由を考えてみると、さっきまでのお稽古で3時間ほど正座をしていたのが原因だと気付いたのです。
茶の湯とランニング。
四十路半ばのオヤジの趣味としてはどちらも違和感なくありだと思いますが、並べてみるとかけ離れている感は否めませんね、しかも同じ日に続けざまにするのは確かにどうかと思います。(苦笑)
でも、その本質は同じだな、というかそれらは実は一体のものなのでは無いのか?と考えながら走っている時に頭に浮かんだ言葉が『動中静有』だったのです。
私の中では茶の湯のお稽古は決まった型を自分の中に取り入れて自然な振る舞いになるまで吸収する事により、自然の摂理、原理原則を体内に取り込むことだと思っています。
その静寂の世界では柄杓の柄を畳に落とす音さえも茶室の中に響き渡ります。
動は静があるから成り立つのを身をもって体験する訳です。
翻ってランニング。
走るという行為は動の中の動と言った感じですが実は何よりも『静』であるという一面を持っています。
それは頭の中が『静』になるという事で、走ることによって目の前を流れて行く風景以外何のインプットも無い状態が2時間ほど続く訳です。
PCも、iphoneも、本も、話しかける人も、音楽も、何の情報も入ってこないまま自分の内面にのみ考えることが出来る時間。
座禅や瞑想の時間を持つのと同じくらいの静寂が脳の中にやってくると実感しています。
結局、昨年から何度も繰り返し思索を重ねている『表裏一体』論と類義語となる訳ですが、膝の痛みから茶の湯もランニングも膝が大事だという共通項を見つけて、その先に本質的な意味に辿り着いたのはとても良い時間を持てたと思います。
そして、これを大好きな建築の仕事に置き換えた場合を考えると、静とは設計、動とは現場。
今日の学びはこの二つを融合させることが絶対的に必要であるという示唆だと受け止め、自社を振り返って考えると、表面的な情報の共有は出来ていても、膝が痛くなるような強烈な共通項が無いことに気づきました。
そこで、『よし、』と決意したのは事務所の設計、プランニングスタッフに施工の現場に出て行ってもらう事。
そして設計したものが出来上がっていくプロセスを自分の目で見て現場のスタッフと痛みも喜びも共有してもらう事がモノづくりの本質に近づいていくことなのだとすっかり理解しました。
そんなわけで、、あきちゃま、行け!工事現場に!そこで建築の本質を共有しようぜ!
二時間ほど走ることが如何に大きな気付きがあるか、ここにきて本当に驚くばかりです。(笑)
私達、すみれ建築工房は

『建築業を通して地域社会に貢献する』
を理念にモノづくりの本質を守り、
『設計、施工の内製化、作り手の地位向上』
をミッションとして日々社業に励んでいます。

EM珪藻土山崎の無垢杉材を使った自然素材の新築住宅。
女性コーディネターとつくる想いを叶えるスタイルリフォーム。
21日完工システムでこだわりの繁盛店を作る店舗デザイン施工。
を神戸の西の果てで誠心誠意の自社設計・施工で行っています。

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