目的と手段の考察vol.13~方向性について~

JUGEMテーマ:日記・一般
神戸の空は曇天となりましたが、昨日の日曜日に毎週の習慣としているランニングが出来なかった私にとっては最高の天気でした。
明日はとうとう5月、そろそろ気温も上がり10kmも走るとかなりの汗をかくようになりましたが、今朝のような曇り空は涼しい上に空気も湿っていて走るには絶好のコンディションと言えるのです。
雲一つない晴天となった昨日は初夏といってもいいような日差しで、ゴルフをするには(ぎりぎり)ちょうどいいくらいですが、走るには少しきついかな、なんて思っていたので今朝の曇り方はとてもうれしく思いました。(笑)
いつものように伊川の河川敷に沿って上流に向かい、国宝太山寺で折り返して帰ってくるお気に入りの12kmのコースを走りましたが、それにしてもこの時期の道ばたの草花の元気な事。
川沿いの田畑の畦、花畑のあちこちで百花繚乱、毎回違う花が咲き乱れて目を楽しませてくれます。
それもこれも豊かな恵みを与えてくれるふるさとの川、伊川からたっぷりと得られる水のおかげなんだなー、なんて思いつつ一人黙々と走っていたところに飛び出したのがこの景色。
何年にも渡って絶え間なく続くオラが村の公共工事です。
川を治め、効果的に水を利用してこそ川の周りの暮らしが豊かに、そして楽になるのはその通りなのですが、その為の工事に川を堰き止め、川底を掘り返し、大きなバックホーが川の中を歩き回る様を見るとその姿は自然破壊の他の何者でもありません。
鯉やハヤが泳ぎ回り日向で亀が甲羅干しをしているそのそばで白鷺が悠々と飛ぶ伊川と同じ川とは到底思えない光景です。
古くから残る文献を読むとこの伊川と人間との戦いは江戸時代から繰り返されているという事で何百年という昔から、この界隈に住まう人は大雨の度に川の氾濫に大きな被害を被り続けて来た様です。

 

その頃から護岸工事という河川敷を高くしたり、幅を広くしたりする工事をしながら川と人は仲良く共生をして来たというのがそこから読み取れる印象なのですが、文明の発達というか、技術力の向上というか、いつのまにか人間が完全に主導権を握り、全てをコントロールをするようになった様です。

守る事と破壊する事。
守るべきは人々の安全はもちろんですが、その人も自然に生かされて生きているという事に目を向け、もっと自然を守るという観点から施工の方法を模索してもらいたいと建設業に従事する一員としても思いました。
目的は守る事。
その為の手段として自然を犠牲にする事を良しとするならば、長い時間が過ぎたあと、結果的に本来の目的さえも失ってしまうのでは無いでしょうか。
世の中の全て、森羅万象には全て表と裏、光と陰がありそれは作用と反作用のようにいつもワンセットになっている、という考え方があります。
私も繰り返し表裏一体論としてこのブログで取り上げて来た考え方ですので、確かにそれは一つの真理だと思いますが、善の為の悪の容認などは決して同じ論理として語られる事の無いものです。
必ず、同じ方向を向いた目的と手段の構築を心がけたいとおもいました。
さて、昼からは名古屋に(弾丸)出張、新しいクライアントと面談、物件の調査を行って来ました、あさっても九州に出張という事で、最近、オファーに対する距離感の抵抗がすっかり無くなった感があります。
あ、休日という概念も一緒にね。(笑)
名古屋の一番の繁華街(らしい)プリンセス通り。
なかなかいい感じでした。
いつもお世話になっています、名古屋の皆さん、今回も何かとご協力を宜しくお願い致します。(笑)
 
私たちすみれ建築工房は
『建築業を通して地域社会に貢献する』
 
を理念にモノづくりの本質を守り、
『設計、施工の内製化、作り手の地位向上』
をミッションとして日々社業に励んでいます。
21日完工システムでこだわりの繁盛店を作る店舗デザイン施工。
を神戸の西の果てで誠心誠意の自社設計・施工で行っています。
 

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