人生の光を与えてくれた心の師、コヴィー博士にに心から追悼の意を表します。

スティーブン・R・コヴィー博士安らかにお眠りください。

 生きる指針を与えてくださったコヴィー博士に心から感謝をしつつ、ご冥福をお祈り致します。


今から十数年前、学も、カネも、コネも無く、阪神大震災のドタバタが収まったあと、押し出されるように文字通り徒手空拳、何も持っていない状態からから事業を始めた私は、自分も含め、ついて来てくれる若衆にどのようにして未来を語ればいいのかと途方に暮れていました。

その時に出来た事はただ、自分が先頭に立って死に物狂いに働き続ける事しかなく、その延長線上で、スタッフにもその同じ事を無理矢理強いていました。

今思い返せば、本当に申し訳なかったと反省する事しきりです。

それも、私が経営者としての資質どころか、人生に対する指針を一切持っていなかったせいで、闇雲に苦しみ、足掻きまくった挙げ句、私を頼って集まってくれた人たちに何も与える事が出来ないまま、疲弊させ、離れさせてしまいました。

本当に申し訳ない事をしたと思っています。

そしてその暗闇から抜け出そうとあちこちを探しまわり、すがるように手に取った一冊の本が、ずっと昔のベストセラーだった、「7つの習慣』でした。

今更ですか、という方も当然おられました。その当時では既にずっと前のベストセラーでありましたし、私の周りでもその本を持っておられる方はゴマンとおられましたので、そういわれても致し方なかったと思います。

しかし、その本を読み終えた時の感動は今でも片時も忘れる事は有りません。

この原理原則に則って、これから(職人の寄せ集めだった)会社を根本的に作り直すんや、と興奮して話した事を覚えています。

アタリマエの事をアタリマエに行う。

その原理原則を人生の羅針盤にする事で、何の資産も持たない私たちも世の中に於いて必要とされるようになり、社員もその家族も安心して暮らせるようになると、本当に素直に思えたのです。

お天道様が東から昇り、西に沈むように、世の中の誰もが異論を唱えないアタリマエの事を積み重ねて行く事だけが、種を植え、水や肥やしをやり続けて農作物を育てるように、確実に成果を手にする事が出来るのだ。と、確信を持てたのです。

それから十年余の年月が経ち、すみれもなんとか会社としての体を成して来ました。

しかし、今もまだまだ至らない所や問題は山ほど抱えておりますが、確実に、一人ずつのお客様に真摯に向き合い、アタリマエの事を積み重ねて来た事だけは自負しております。

それもまだまだ道半ば、これから一層の精進を重ねていかねばならないのですが、その決意を固めるのに大きな力を頂いたのは一昨年の東京にてお会いしたコヴィー博士の言葉でした。

それは、第三の案という言葉に集約された、社会にある多様性のすべてをいけ入れる事、そして自分が何の為に生まれて来たのかという命題に向き合う事です。

心の中の自分のボイスに耳を傾けなながら、、

これからもコヴィー博士が残してくださった『習慣』という武器を最大限に自分のものにしながらぶれない羅針盤を持ち、人生に取り組んでいきたいと思います。

尊敬してやまないスティーブン・R・コヴィー博士安らかにお眠りください。


ありがとうございました。


心謝。


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