子供達に自慢できる仕事。

イチローの準備の心構え

平成31年4月27日曇り後晴れ

東京→岡山→京都。

昨夜は人生初の群馬県前橋市でのベンチマーク企業訪問&職人起業塾入塾説明会の後、志を同じくする経営者さん達と職人会社談義で随分と盛り上がり、充実感と熱い気持ちを胸に抱きながら夜中遅くに東京まで移動。10連休の大型ゴールデンウィーク初日の今朝も朝早くから起き出して、品川駅から始発の新幹線に飛び乗って岡山県へと向かいました。何も考えずに出張の予定を組んでおりましたが、民族大移動初日の今日は東京発下りの新幹線の乗車率は170%となっており、東京駅からは新幹線に乗ることさえもできず、旅行社にやっと取ってもらったチケットも岡山駅までの道中で席を移動したり、乗り換えたりしないと指定席の確保もできないと言う凄まじいことになっていました。ゴールデンウィークというか、東京やっぱり恐るべし。

ソローキンの見た桜舞台挨拶。

岡山へはTEDx京都で知り合いになって神戸に公園に来てもらったり、私がチャレンジしたクラウドファンディングにご協力頂いたりと、何かとお世話になっている、映画プロデューサーの益田さんが制作、この度封切りされた映画「ソローキンの見た桜」のクラウドファンディングに協力していた流れで、舞台挨拶付きの映画チケットをもらっていて、これまで何度もお誘いいただいていたのにタイミングが合わず伺えなかったのを(今日もまぁまぁ強行スケジュールでしたが、)やっとのことで観に行くことができました。この映画は戦時中に日本に捕虜として収容されていたロシア人将校と日本人看護婦との純愛物語で、普段の私ならあまり鑑賞することがないジャンルの映画ではありましたが、満開の桜をはじめとする数々の美しい映像と、戦争の荒波に翻弄される人たちの悲哀に心打たれるとてもいい映画でした。全国で公開されているので、清々しく心を洗われたいと言う方は只今全国で公開中ですので、ゴールデンウィークに映画館に足を運ばれては如何でしょうか?(笑)

クラフトマンズ会議にて平成最後の講演。

映画鑑賞後、舞台挨拶を見せていただいた後はまたまた新幹線に乗り込んで京都に移動、夕方から京都で圧倒的に業績を伸ばし続ける新進気鋭の工務店、garDEN株式会社の協力業者会、クラフトマンズ会議に講師として呼んでもらい平成最後となる講演をさせて頂きました。ゴールデンウィークの初日の夕方18時からと言うすごい?スケジュールにもかかわらず、大勢の職人さんや取引業者さんが集まっておられ、お疲れでしょうに皆さん熱心に私の話を聞いてくださいました。私の話は職人上がりの経営者だけに、職人目線で話すのが協力業者会向けに適しているのか、よく全国各地の協力業者会の講演に呼んでいただくのですが、今回はとりわけ皆さん熱心な眼差しで、聴いて下さり、平成の締めくくりにふさわしい良い会に呼んで頂けたと喜びました。

選択理論と状態管理。

私の話はいつもと同じ、目先の利益やその場の楽や面倒から逃れるといった信頼を損なう選択を廃して、未来につながる、信頼を得られる選択を常に日ごろから心がけて実践することの重要性と、目的を明確にして成果を生み出すための状態管理の概念を常に意識して、第二象限への取り組み、準備と用意を怠らないことで、激流の渓谷を小船で下るが如き、本物以外は淘汰されると言われる激しい変化の時代に生き残れる力を身に付けることができる。と、当たり前と言えば当たり前の原理原則論を熱く語りました。ただ、このgarDEN社は職人起業塾が研修を外部公開、スタートした第1期から3名ものスタッフを送り込まれており、現在行っている第12期でも大工と施工管理の社員さんが参加されて学ばれています。私としては飽きられる訳にはいかんので同じ話をするにしても少し切り口を変えなければならず、今回は「準備」と言うワードにフォーカスしました。

イチロー選手の名言。

「準備」も予防も段取りもタイプマネジメントも全て状態管理を支える考え方や行動なので、卒塾生にとっては全く目新しさは無いのですが、元号が令和に変わるタイミングで、平成の時代を代表するスポーツ選手であり、状態管理の鬼と(私が)言っているイチロー選手の言葉を引用して少しだけ違う切り口でその重要性を語りました。誰にでもできることを誰にもうできないレベルまでやるといった類の名言をたくさん口にされているイチロー選手は、自らの信念、信条から自然と口を突かれたのだと思いますが、状態管理に対するするご自身の厳しい姿勢を様々な言い方で話されています。今回私が紹介したのは「準備」の習慣に関しての以下の言葉です。

 

状態管理の鬼、イチローの心構え。

1.結果は本番前に決まっている
2.
準備とは「言い訳を排除する」こと
3.
本番に強い人に共通する「習慣」とは準備
4.
心と体を万全に整える
5.
仕事のルーティンを疎かにしない

状態が結果を生む。

「状態管理」とはスティーブン・R・コヴィー博士がその著書「7つの習慣」の中で「P/PCバランス」として概念化されて世界中で有名になりました。コヴィー博士は成果を求めるのなら目標達成能力を高めるべきである。とそこで述べられておりますが、私としては準備や段取り、用意、シュミレーション、予習など事前に状態を整える行為全てがその中に含まれると思っており、それらは第二象限と言われる緊急性の低い重要なタスクに時間を割くタイムマネジメントとセットで、私たちが取り組む原理原則型マーケティングの実践には欠かせない非常に重要な考え方と行動です。これらを習慣に落とし込み、意識をしなくても自然と出来るようになれば、潜在意識のままで成果に向かって進む事が出来るようになると考えて、様々な習慣に取り組んでいるという次第です。

志を立てて以って万事の源となす。

ただ、知っている(知識)とできている(習慣)の間には大きな隔たりがあり、それを超えないと状態管理はなかなかできないのが現実です。口で言うのは簡単ですが、いざ新たな習慣を身に付けようとしても一筋縄ではいかないもの。決めたことを毎日やり続ける、自分との約束を守るのを選択し続けるには強いモチベーションが必要です。私は、個人的にはどうしてもやり遂げたいと思う「志」を掲げるべきだと言っておりますが、大勢の人が同時に習慣を身に付けるには確固たる動機付けが必要です。今日のクラフトマンズ会議ではその理念である「子供たちに自慢できる仕事を行う」を皆さんでもう一度強く胸に刻んで共有し、そこに判断基準を持って日々の業務に取り組まれてはどうでしょうか!と提言しました。

子供らにえーカッコしたいやん。

私の後に登壇された田中社長は、少し前に靖国神社に参拝されたのをきっかけに興味を持った、戦前の日本人が大事にしていた「礼節」を代表とする道徳にもう一度向き合い、「世のため人のため」になるようなことをこの会で行いたい、未来を担う子供たちに胸を張れるような事業をしたい!と、まるで私と示し合わせたかのような同じ着地点で、「地域に根ざす工務店として耐震強度不足で困っておられる地域の学童保育の施設をなんとかするのに皆さんに協力してもらいたい!」と訴えておられました。掲げた理念からぶれることなく真摯に実践しようとされる経営者は見てて本当にかっこよく、気持ちが良いものです。また、その田中社長の言葉に共感を表明されていた業者さんも多くおられ、理念の共有をする場を定期的に持つことの重要性を改めて感じた次第です。これまでも、これからもきっと、子供たちに自慢ができる仕事を皆さんでされるのだと思います。クラフトマン会議にお集まりの皆様のますますのご発展を心より祈念いたします。田中社長はじめgarDEN株式会社、クラフトマンの皆様のお陰で私も平成の良い締め括りが出来ました、ありがとうございました。感謝します!


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