合意なき決定が残すもの。

令和元年11月2日快晴

三連休初日。

だんだんと秋深まる中、3連休の初日は神戸市内のあちこちの小学校で音楽会が催された様子で、小学生の子供を持つスタッフは有給を取ったり、午前中の現場をあけたりして、子供たちの晴れ姿を見に行っていたようです。私は娘が小さい頃は全く休みが取れ無いほど仕事に追い回されており、学校行事にほとんど参加できませんでした。今日は自分自身は相変わらずいつも通りの平常営業でしたが、いい天気になってよかったなぁと、人ごとながらなんとなく少し嬉しい気分になりました。

札幌オリンピックマラソン決定。

話は変わって、メディアで繰り返し報道されている通り、東京オリンピックの花形種目であるマラソンと競歩の開催地が札幌に正式に決定されました。「東京オリンピックちゃうやん、」と言うツッコミや、 IOCが決めたことに対して五輪開催地の首長は全く力を持っていないと言う事実が明らかになったことに驚いたりと、 巷では様々な声が飛び交っております。そんな中、あまり目にしないのは小池都知事に対するネガティブな言葉で、どちらかと言うと同情的な雰囲気を醸しており、 IOCの決定に最後まで異論を唱え、納得しない、承服しかねるを繰り返してきたことに対する評価なのかと思ってたりしています。

あえて言う意図。

非常に個人的な見解ですが、私としては、小池都知事が「あえて言うならば合意なき決定」と言う言葉をあえて口にした事、そして「IOCの決定を妨げるものではない」と非常にネガティブな言葉で締めくくったことに少し違和感を感じました。その言葉を選択した後に一体何が残るのかと考えたら、小池都知事は人気を下げないため、開催地の責任者としての責任から回避しただけでは無いのかと感じたのです。オリンピックと言う国を挙げて誘致して、全国民が楽しみにしているといっても過言でない大きなイベントは、絶対的に成功させるべきであり、そのためには札幌での競技も開催が決まった以上、前向きに取り組んでハッピーな結末を迎えなければならないと思うのですが、そんな意思は全く感じませんでした。

負の意識が生み出す効果。

確かに、未だに実際のコースも決まっていないとの事ですし、ホテルや交通便、その他にも様々な問題が山積しているのは事実だと思います。しかし、アスリートファーストを掲げてきた小池都知事としては最大限の努力を払って大会を成功させる責任があるわけで、(どう思っているかはわかりませんが)最後までその責任を負うつもりがないと言う態度を示したように感じたのです。どうせやるんだし、決定したのなら、しょうがないと受け入れて前向きに取り組む姿勢を明らかにするべきではなかったかと思うのです。コーツ調整委員長にしてみれば、後味の悪い調整委員会になったと思いますし、そんな負の意識を持って帰ってもらうことに価値があるのか?と感じた次第です。負の感情から生まれるものは負の連鎖ではないでしょうか?

知らんがな。の世界観。

何か事業を行うとき、必ず様々な立場の人がそれぞれの意見を述べますし、多様な意見が集まることは基本的にとてもいいことだと思っています。ただ、違う立場の人の意見を全て集約して全員が納得する着地点を見出すことは簡単なことでは無いのは自明の理ですし、全員が譲歩も妥協もしないまま、完全な合意形成を行うことは不可能に近いとも思います。合意なき決定など日常茶飯事で起こっている事でしょう。しかし、決定事項に対して違う意見だった人が、「知らんがな、」と全く責任を負うことを放棄していては事業は成り立ちません。重要な事業ほど、コンセンサスをとった後の決定事項に対して全員が一丸となって取り組む前提が必要では無いでしょうか。

いつまでもグズグズ言うな。

今回のIOCが、先のドーハで行われた世界陸上選手権で、マラソンや競歩で途中棄権する選手が続出する様子を見て、危機感を募らせて、急遽東京もヤバイと考えて札幌に変更を決定したこと自体については、ABテストのように同日に両方やってみることはないので正しい判断なのか、間違っていたのかを検証することは出来ません。しかし、最も重要なことは、オリンピックのフィナーレを飾る競技でドーハの悲劇の再現だけは絶対に避けたいと言うIOCの想いであり、正解かどうかではなく、少しでもリスクを軽減できるならと言う判断で、そこはアスリートへの負荷を慮った判断だと思うのです。小池都知事も事業の目的はオリンピックの成功であり、そこにアスリートファーストの考えが重要だと言ったのならば、立場的に「はいそうですか、」と簡単に受け入れることは難しいにしても、決定したのならグズグズ言わず、前向きに精一杯の努力をします。と言った方が良かったのではないか?と思ってしまいます。

寛容で安心な場づくりが未来を作る。

そんなことをぼんやり考えていた今日の夕方からは、朝活BNIの運営メンバーとのmtgがありました。元々はリーダーシップチームの4名だけで行う予定でしたが、他の役職のリーダーも一緒に話し合った方が良いよね、と言う事になり、お声掛けしたところ、蓋を開けてみたらなんと!12名もの大人数になってしまいました。会の運営に対して責任感を持って積極的に参加してくれるメンバーの多い事に感激しながらmtgを開始しましたが、人数が増えれば意見が増えるのは当然で、様々な意見や提案に対して大勢で議論を戦わせることになりました。活発で忌憚のない意見が次々と出てくるミーティングの場はとても楽しく、充実した時間を過ごすことができたと非常に喜んでいます。そんな多様な意見が集まる場で最も重要な事は目的を共有していることであり、「圧倒的他者貢献」をビジョンに掲げ目指すメンバーとのミーティングは合意なき決定だと責任を放棄するような言葉は一切出てきません。お互いに相手をリスペクトし、多様な意見を受け入れる安心な場づくりこそが未来を作るのではないかと思った次第です。小池さんに参考にしてもらえれば幸いです。(笑)


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