ひょうご新民家21
安心、安全、快適に暮らせる住まいづくりと住まいを大切にしたい方々のネットワークを形成し、「21世紀のひょうご新民家」をテーマに新しいまちづくり、住宅のあり方を研究、推進。
活動テーマ:環境(兵庫県産材住宅、民家含)、省エネ、耐震、バリアフリー
新しい住宅のあり方を考える、という事で工務店だけでなく広く学者や消費者とのネットワークの中でいろんな視点から切り口を変えた意見を聞かせて頂けるという非常に貴重な勉強の場となっています。
モチロン、温熱環境の学術的な研究のレクチャーを受けたりと、実務の参考にさせて頂くことも多いのですがそれ以上に『住まい』もしくは『住まい方』の本質的な捉え方を考えたとき、私たち供給側の業者目線を離れて、消費者側に立った目線からのご意見を伺えることは素晴らしく、衝撃的なパラダイムシフトを頂くこともしばしばです。
今日の懇親会の席では、消費者に価値を伝える手法に話が及び、その中で、
『住宅、もしくは建築の価値を伝えるのにマイナスからゼロに戻すことに焦点を当ててはいけない、本来の住宅の持つ価値はプラスのはず。』
という、売り手側からするとつい見逃しがちになりそうな「何の為の住宅か」という焦点の合わせ方へのアドバイスを頂きました。
現在の住宅環境が抱える問題は沢山ありますが、それを解決することに焦点を合わせるのではなく、その先の健やかで、安心して暮らせる幸せに焦点を合わせるべきではないのか、という戒めに近いようなご意見を聞き、ハッと気付くところがありました。
私たちのような地域に密着する小さな会社だからこそ出来る、消費者の幸せに寄り添った住宅の提案はそこから始まるべきであるということを強烈に再認識させて頂きました。
土川教授、貴重なご意見、ありがとうございました。
ご教示頂いた言葉を胸に、本来の目的を忘れること無く地道な活動を続けて行く様にします。
心から感謝致します。
心謝。