JUGEMテーマ:日記・一般
今日は朝から会社を飛び出して東北へ、
岩手県盛岡市。
先日工事を完了して、無事にオープンを迎えた『にわ・とりのすけ、盛岡大通本店』に完工のご挨拶と実際に営業してみての厨房機器の使い勝手や、不具合などがないかのヒアリングでした。
ま、サイレントオープンということでまだならし運転という事でしたが、「何も問題ないですよ」という言葉を頂いて一安心です。
S様、この度もお世話になりました。
来年には(予定どおり)次の店舗の出店出来ますように頑張って下さい!
今回の現場は岩手県ということで、神戸からずいぶん離れておりました。
すみれでは全国一円を自社施工で行なうということで、基本的な建築工事は今回も担当のよーへーくんが陸路を長い時間かけて走ってきておりました。
ただ、設備関係など専門的な職方については現地のお会社に協力して頂くようにしており、今回は未だに色濃く残っている震災の影響でなかなかご協力頂ける方を見つけることで出来ませんでした。
こんな時はいつものパターン、勉強会や研究会などでご一緒している私の知り合いに頼み込むという事に、、
佐々木社長、河原社長、この度は本当にお世話になりました。
おかげさまで工期通りに無事にお引き渡し、そしてオープンすることが出来ました。
ありがとうございました。
そんなこんなで御礼を述べる為もあり、佐々木社長まで誘ったりして、河原社長の会社へ訪問させて頂きました。
オールアースパートナーの古参メンバーということで、さすが!モデルハウスには電磁波測定器をおいておられましたよ。
岩手県産の杉、唐松で建てる、『美しい日本の美しい家』、というコンセプトで地域密着型の工務店としてお手本となるような家づくりをされておられ、御礼を言いに行ったはずが、結局いろいろと教えてもらうことになってしまいました。(笑)
河原社長が寒さの厳しい土地柄であっても性能に拘り過ぎず、日本の家のあるべき姿を直感的に見極めて時間をかけてその価値観をエンドユーザーに伝えて行く、と言われたのには非常に感銘を受けました。
このところ、(私の中で)新築住宅の性能、工法の研究をすればする程深まっていた直感と理論のギャップに対する答えの一端を見せて頂いた気がします。
ちなみに、、
直感とは、現場で実際に指矩を持ち、玄能をふって家を建てていた時からの職人としての感覚で、理論とは産学一体となって研究される新しい工法への理解です。
住宅という大きなモノづくりは完成してもすぐに結果が出ることはありません。
良かったとしても、間違ったことをして、その結果が分かるのが10年後、なんてことも珍しくないのです。
理論的に構成された新しい工法や商品の本当の検証結果が出るまでにはずいぶんと時間が掛かる訳で、それが今の理論や時間を短縮した耐用試験で担保出来るとは限らないのです。
河原社長が言われた、
「基礎に柔らかな断熱材を張り付けるなんて例えモルタルを上から塗り付けたとしても気持ち悪いですよ、」
「どんな防蟻材や薬品を施していたとしてもね、」
との言葉は、私が外断熱工法を採用して来なかった理由と同じ、『直感』から来るものだと感じました。
故スティーブ・ジョブズ氏はあの伝説のスピーチの中で言われていました、
「他人の雑音で心の声がかき消されないようにしてください。そして最も大事ななのは自分の直感に従う勇気を持つことです。
直感とはあなたの本当に求めることを分かっているものです。それ以外は二の次です。」
直感、論理と対局にあるという事は、最近の私のテーマである共感力と密接な関係があるのは明白ですし、日々の暮らしの中で少し気をつけて深堀をしてみたいと思います。
考察を重ねているテーマに新しい切り口を見つけることが出来るいい旅となりました。
心からご縁に感謝致します。
ありがとうございました。
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すみれ建築工房 ミッションステートメント
創業時から変わらない私達の“想い”
それは作り手側から見た業界の悪習を断ち切りたいと言うその1点に尽きます。
しっかりと社会保障をされた職人が早く出来た事が儲かることではなく、完璧なものを作ることで評価されるシステムを作り上げ業界のスタンダードにしたい。
それがすみれが社員大工での施工に拘る理由です。
私達が誓うこの憲法に従いお客様に安心と安全そして心地よい環境を提供致します、それは工事を通してひとりずつのお客様の幸せの実現を通して社会に貢献すること。
業界の流れに逆流しながらも大工職人の内製化を守り、社員大工による自社施工に拘っています。