あるところに、2人の羊飼いがいて、それぞれ羊を率いて放牧に行きました。
ところが、二人とも帰ってくると羊を逃がしてしまった、というのです。
一人は、「昼寝をしているうちに逃がしてしまいました」と言い、
一人は、「勉強しようと読書に夢中になっていました」と言います。
結果は同じ、しかしプロセスは違います。
カリスマK社長はtype A 、 typeBと、人間のタイプを分けることによって結果を重要視するのと、プロセスを重要視するものに属性が分かれるものだと結論づけられました。
結果こそすべてと結果に重きをおくtypeAとプロセスこそ重要であり結果が全てでは無いと思うtypeB。
しかし、結果が伴あわない仕事というのは結局評価する訳にも行かないのも事実。
非常に面白い話でした。
私自身の本質的な属性はどっちだ、という事はさておいて、こと建築という仕事の範疇で考えると、プロセスこそが重要ではないかと思います。
それは、プロである以上、一定の結果を出すのはアタリマエという大前提とセットでもあるのですが、結果が良かったからと満足していては進歩も発展も期待出来ないようになり、逆に考えると結果にコミットしすぎることで、そのプロセスの中に目に見えないリスクが増えていく可能性も有ると思うから。
難しい問題ではありますが、要はどちらも重要で、片方を正として単純化して選択することは出来ないということ。
しかし、自然の摂理、原理原則に則って考えた時、その選択は、
どの様なものを、
どのようにして、
どの様な人が、
どの様な想いで、
どの様な目的で作ったか?
という5Dのプロセスの積み重ねこそが目的(=最高の結果)を叶える唯一の方法論をエビデンスとして行なわれるようになるのではないでしょうか。
人生は選択の連続であり、人は常になにかしら判断を求められます。
しかし、選び方では無く、在り方というもっと根源的な部分に視点を向けると、全く違うパラダイムがそこにはある様な気がします。
世の中はすべからず表裏一体。
陰と陽、光と影、表と裏それぞれに目を向けるということはそのつなぎ目にも目を向けるという事でもあり、それが在り方とか、中心とか、心の奥底に目を向けることになり、魂を磨く行動に人を駆り立てるのではないでしょうか。
秋の夜長ということで、そんなことを考えながらテラスで一人夕涼み。
たまには『中庸』でも読み返しながら考えごとに耽ってみたいと思います。
目的と結果とプロセスと在り方について、
非常に難しいけど案外面白いかもね。(笑)
すみれ建築工房 ミッションステートメント
創業時から変わらない私達の“想い”
それは作り手側から見た業界の悪習を断ち切りたいと言うその1点に尽きます。
しっかりと社会保障をされた職人が早く出来た事が儲かることではなく、完璧なものを作ることで評価されるシステムを作り上げ業界のスタンダードにしたい。
それがすみれが社員大工での施工に拘る理由です。