職人時代の夜明け@jack関西

JUGEMテーマ:日記・一般
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秋らしい爽やかな朝が続きます。
秋分の日も終わり、9月もあと1週間と少し、季節はゆっくりとしかし確実に寒い冬に向かっているはずですが、天気予報では今日も真夏日になるとのこと。
連休の立ち上がりということで、忙しい1週間の始まりに気合いをいれようと朝からしっかりと身体を動かして汗をかき、心も身体も目を覚まさせてから出勤しました。
今日はJACKという120社を越える全国の同業者さんとの勉強会@関西に参加。
大阪は八尾へと向かいました。
今日のテーマは『自社でリフォーム職人を育成するノウハウ作り』です。
なんて素晴らしいテーマなのでしょうか!
創業以来の私の悲願である『職人の地位向上を果たす』というミッションの入口にあたる、職人の直接雇用に向けて、全国のメンバーが動き始めたという事なのです。
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(私の個人的な見解ですが、)リフォーム業界には大きな流れがあります。
修繕、増改築、と言われた工務店、大工が請け負う建築工事から、もっと親しみやすいサービス業と融合した業態として『リフォーム専門店』という専門業種が生まれました。
それは、営業のノウハウなど無くても仕事はいくらでもあった時代から少子高齢化の波が押し寄せて、新築の着工棟数が落ち始め、建築不況と言われだした時代背景と相俟って、一気に業界の主役に躍り出ました。
その当時のリフォーム業は営業することからスタート、先ずは訪問販売する会社が現れ、地域の住宅を一軒ずつ廻って潜在的な需要を掘り起こしました。
ただ、訪問販売をする会社には建築の知識を一切持っていないようなただ契約をする、売り上げをあげることだけに特化したような会社も多く、コレが後の悪徳リフォーム問題に発展します。
次に主役となったのはチラシによる販促をかける、反響型と言われる営業スタイルです。
すみれでも一時は毎月のように自社社屋でイベントを行い、チラシでの告知を続けていたこともありました、現在もリフォームと言えばチラシ、と言ったイメージが定着していると思います。
初めのうちはもの凄い反響でした。
訪問販売と同じように地域の人の家を直したい、きれいにしたい、使いやすくしたい、という潜在需要を積極的に集める業種がそれまでいなかったこともあり、全国に急成長する会社が続出しました。
しかし、全てのものは陳腐化する、とかのドラッガー博士は言われましたが、チラシに書いてある金額と全く違う請求をする業者が多く現れたりしたこともあり、チラシに対する反響は徐々に落ちて来ているのが近年の流れです。
そこで、今現在から次の時代にかけてどのような流れになっているかというと、
『情報化とクオリティーと本質の時代』
だと思っています。
インターネットの普及により、誰もが手軽に情報を収集出来るようになりました。
チラシを見て、電話をかけて問い合わせをする前に、その会社のホームページを確認するようになったのです。
また、付き合うに当たってはその会社の風評や口コミを丹念に調べる様になったのです。
要するに、いい加減なことをしている会社はその悪評を隠し通せなくなったのです。
そこで、重要になって来るのは、契約を取る為だけの口先だけの営業スキルではなく、リフォーム工事を終えてからも顧客満足を継続して得ることが出来る全てにおいてのクオリティーの高さです。
元々、建築業界の中で意識の薄かったサービス業的な考え方を取り入れて新しい業態として社会に認知されたリフォーム業ですが、ここに来てもう一度、原点であるモノを作るという本質に目を向けなければならなくなったのです。
そして、モノづくりの本質に目を向けると、実際に工事に携わる職人の質というものの重要性を否が応でも認識せずにはいられません。
このリフォーム業界の新しい流れ(というか本質)を敏感に感じた経営者の方は早速、職人の直接雇用、育成に対する取り組みを始めています。
そして、それはクオリティーを高めることと共に、真のコストダウンを図ることにもなることをその経営者の方々は気付いておられます。
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10年近く前、
『大工を全員社員として正規雇用し、労働法に適合する環境で働いてもらうんです。』
と、私が言いだした時、

頭おかしいんちゃう、」
「あほやろ、」
「そんなんむりやで、」
「そんなんしても、猫に小判や、」
「経営を圧迫するだけですやん、」
と、ずいぶんケチョンケチョンに言われた記憶があります。
売り上げが下がっても利益を残せる体質を作ろう、というのがアタリマエの時に完全に業界の流れに逆流していたと自分でも良く分かっていましたが、将来のすみれの事業を見た時、コレが出来ずに将来は無い、と自分に言い聞かせたものです。
時流は確実に本物の時代へと向かっています。
決意と覚悟、そして勇気を持って進んでいきたいと改めて思える素晴らしい勉強会となりました。
星野社長、ありがとうございました。
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心謝!

すみれ建築工房 ミッションステートメント

創業時から変わらない私達の“想い”

それは作り手側から見た業界の悪習を断ち切りたいと言うその1点に尽きます。

しっかりと社会保障をされた職人が早く出来た事が儲かることではなく、完璧なものを作ることで評価されるシステムを作り上げ業界のスタンダードにしたい。

それがすみれが社員大工での施工に拘る理由です。



設計する者として真剣・誠実にお客様のご要望に耳を傾け、最善のプランを作成します。 工事する者として日々切磋琢磨し、技術・サービス・管理能力の向上に努め、その結果としての低価格への挑戦をし続けます。 工事店として>全ての方に「知って良かった」と言っていただくまで、諦めないサービスに努めます。 建築のプロとして建物の長寿命化を果たします。 日本の伝統工法の継承者として次世代の育成に努めます。 人として常に良心に従った行動をとります。

私達が誓うこの憲法に従いお客様に安心と安全そして心地よい環境を提供致します、それは工事を通してひとりずつのお客様の幸せの実現を通して社会に貢献することを目的としているから。

業界の流れに逆流しながらも大工職人の内製化を守り、社員大工による自社施工に拘っています。


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