目的と手段の考察vol.21 ~目的の共有は総論から~

JUGEMテーマ:日記・一般


今日も雲一つない見事な青空が広がりました。
三連休最終日。
ですが、もともと建築会社に祭日という考えがあんまりなくて、今日は現場もフル稼働で完全に平常通りの営業でした。
私と言えば事務所にこもって打ち合わせや会議三昧。
たまりきっている仕事を少し片付けました。って、毎年同じようなコトを書いている気がします。(苦笑)
お題目は先日に引き続き「総論」について。
午前中にクライアントと一緒に進めている新しいサポートシステムの構築の打ち合わせを行いました。
今回は、今までミーティングを重ねて温めて来たプランやコンテンツを提供する先に見えるようにプレゼンテーションにしてみよう、という会議です。
(私の癖ですが、)プランをプレゼンテーションにまとめる際、1番初めに目的をはっきりと打ち出すようにしています。
目的と一言に言っても抽象的なものから具体的なものまで幅広い括りになるわけですが、ここではまず、プレゼンテーションを受けて頂く人に全員合意してもらえるようなものを初めに加えるべきだと言う事になりました。
最大公約数的な、いわゆる『総論』です。
その部分に於いてはひとまず様々な立場の人が全員、
「そこは合意しましょう。」
と言ってくれるようなものにすることで、枝葉のコンテンツやプラン=各論であり手段を議論のテーブルに挙げてもらえるようなるということです。
最大公約数を求めるという作業は結局、具体的なものではなくてぼんやりとした大きな流れを差し示す程度となることが多いように思いますが、ここで合意が得られるならばそのビジネスプランは確実に一歩前に進み出す可能性が高いと思うのです。
魔法の呪文ではありませんが、総論を示す事は目的の共有という高いハードルを一気に下げる事になると思います。
では、誰もが納得するような理論とは何か?
これが理解できておれば総論を持つ事は意外に簡単だと思います。
それが分かれば苦労は無いわい、という話は当然あるのですが、私が(独断と偏見に満ちつつ、)考えるのは、
1.自然の摂理に従った理論。
日は東から昇るとか、種をまかなければ芽が出ることがないとか、自分の利益ばかり追い求めていけば信頼は得られないとか、信頼関係無くしてビジネスが成り立たないとか。
いわば当たり前のことですね。
そのような当たり前の価値観に照らして総論を組み立てることができれば、先ずは誰しもがそこでの合意をしてくれると思うのです。
2.法律に定められていることに根ざした理論。
日本が法治国家である以上、法律で決まってていることに対して異論を唱えられる事はないと思います。
3.人の道。
何かを始める時、作り出す時には前向きに「あなたのことをよくしたい」という姿勢が何よりも重要かもしれません。
自分のためだけに言っているのではなく、周りが良くなる事を本当に望んでいるのだという、その立ち位置無くして誰の理解も得られないと思います。
この3つの条件を踏まえて大きな方向性を示すことが『総論を持つ』ということにつながるような気がします。
そして、総論を示し、目的の共有を叶える事が出来るなら、手段はいくら変えてもぶれる事にはならなくなるのではないでしょうか。
分かっている様で、分かっていない事、やっている様でやっていない事があまりにも多いと自省しつつ、私ももう一度、社内に対して、クライアントに対して、地域社会に対して、建築業界全体に対して、そして日本の国に対しての総論を自分なりにまとめてみたいと思います。
自分の姿勢を改めて見つめ直す事で永年の大きなテーマである「あり方」に対する答えを得るヒントをつかめるかも、ですね。

創業時から変わらない私達の“想い”

それは作り手側から見た業界の悪習を断ち切りたいと言うその1点に尽きます。

しっかりと社会保障をされた職人が早く出来た事が儲かることではなく、完璧なものを作ることで評価されるシステムを作り上げ業界のスタンダードにしたい。

それがすみれが社員大工での施工に拘る理由です。

設計する者として真剣・誠実にお客様のご要望に耳を傾け、最善のプランを作成します。 工事する者として日々切磋琢磨し、技術・サービス・管理能力の向上に努め、その結果としての低価格への挑戦をし続けます。 工事店として>全ての方に「知って良かった」と言っていただくまで、諦めないサービスに努めます。 建築のプロとして建物の長寿命化を果たします。 日本の伝統工法の継承者として次世代の育成に努めます。 人として常に良心に従った行動をとります。

私達が誓うこの憲法に従いお客様に安心と安全そして心地よい環境を提供致します、それは工事を通してひとりずつのお客様の幸せの実現を通して社会に貢献することを目的としているから。

業界の流れに逆流しながらも大工職人の内製化を守り、社員大工による自社施工に拘っています。



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