目的と手段の考察vol.22 ~真理は日常のプロセスに有り~

JUGEMテーマ:日記・一般

どうやら、世間様では3連休の最終日の様です。
全くそんな実感も無いまま、ふつーにお仕事な一日でした。
朝はとうとう基礎工事が始まった神戸で3棟目のオールアース住宅の現場にて、現場の確認と打ち合わせ。
解体工事の際のアクシデントでご迷惑をおかけした近隣の方と、善後策について説明をさせて頂いたり、分かりにくくなっている境界線の確認をして頂いたりと、現場担当者として過ごしました。
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昼前からはクライアントであるフランチャイズ本部のIさんと、新しいビジネスモデル構築の為の打ち合わせ。
直接、建築の業務では有りませんが、WIN-WINの関係を目指すということで、新たなスキームの組み立てのお手伝いです。
関わるすべての人に価値を渡せるように、という非常に素晴らしいコンセプトを掲げての話し合いはとても楽しいもので、新たなアイデアも飛び出して随分といいプレゼンテーションが出来そうです。
I田さん、後一踏ん張り、最後の詰めをがんばって下さいね。
昼からはデスクに座って実務、夕方は近所のお客様にメンテナンスの依頼を受けて訪問と充実した一日となりました。
さて、お題目は新潟でお世話になったT社長がマッカランのオンザロックを傾けながらの経営談義の中で言われた言葉がとても印象に残っていたので、少し振り返りを。
企業経営をしている中で、成長戦略というのは絶対的に必要なものである。と言われます。
私の個人的な意見では、成長と拡大は違いますので、売り上げ規模、利益の拡大を必ずしも成長とは定義しておりませんが、一般的に見ると売り上げの増大は成長と見る向きは多いと思います。
とにかく、成長は非常に大事だという事です。
新潟の大建建設社は公共事業中心の土木系の会社から第2創業を果たし、リフォーム会社として目覚ましい発展を遂げられている会社です。
しっかりした経営理念を掲げて、確実に成長されている姿は遠くから見ていても眩しいくらい、非常に素晴らしい!と思っておりました。
ちなみに、大建工業社の企業理念はこちら、

企業理念

● 経営理念 ~私達が求めるもの~

Total Satisfaction Company

~トータルサテイスファクションカンパニーを目指して~

私達は誠実な心で、顧客感動を追求することにより、自らの感動と、会社、関わる全ての人々の感動と繁栄を目指します。

● Daiken 5 (ファイブ) スピリット ~ベクトルの統一~

  • ビジョン (目標)

    私達は、地域貢献企業として社会的価値の高い、エクセレントカンパニーを目指します。
  • ミッション (使命)

    私達は、土木・建築業を通じ、人・自然・技術と調和し、地域社会に貢献します。
  • パッション (情熱)

    私達は、事業を通じ、新潟で一番たくさんの”ありがとう”と”笑顔”を集めることに情熱を燃やします。
  • アクション (行動)

    私達は、チャレンジ精神を持ち、常に可能性に挑戦します。
  • バリュー (価値)

    私達は、誠実な仕事を行うことにより、お客様の心豊かで安心な生活の実現を目指します。

● 基本精神 ~全社員が心にとめておく事柄~

  • 社員は常に感謝の気持ちを忘れず、礼儀正しく、徳を備えた人間になるよう努めなければならない。
  • 明るくて、美しく、わかりやすく、安心出来る職場環境と、厳しさの中に思いやりと、心豊かな職場を創造する事。
  • 常に技術の向上に努め、高品質で、高い生産性を目指す事。
  • 企業の前進は、社員の生活環境と、その家の繁栄に結びつくものとする事

● 社訓 ~仕事に対する心構え~

  • 幸福

    我々はお客様の幸せ、自らの幸せを追求する。
  • 奉仕

    我々はお客様・家族に対しサービスを怠らない。
  • 研鑽

    我々は常に技術力の向上に研鑽する。
  • 協力

    我々は常に同じベクトルを向き協力・協調・調和の取れた組織を目指す。
  • 目標

    我々はビジョン達成に対し強烈な執着心を持った集団である。

勝手に転載させて頂きました、(笑)
今回の新潟出張ではそんな大建建設の社長、部長と一緒にゆっくりと話す時間を持つ事が出来ました。
話を聞いてみると、「関東圏よりも職人不足が深刻化しているかも分かりません、」というくらい忙しくされている様で、
「こなし切れないぐらいの工事のご依頼を頂いて、工期のご希望に添えず、苦しいながらもお断りさせて頂いているのが現状です。」
と、嬉しい悲鳴と共に経営者として絶対に避けなければならない機会損失をやむなしという判断で行なっているという苦しい胸の内を吐露されておりました。
そして、最後に言われたのは、
「目の前のお客様一人一人に喜んで頂く事を守るしか(企業も社員も)成長はないと思っているんです。」
という一言でした。
無理に受注を伸ばせば、現場にそのしわ寄せが必ずくる、顧客満足は守り切れない、そうしてまで売り上げ拡大をする事は逆にリスクを背負う事だと思う、との事。
地に足をつけた、建設会社らしい素晴らしい考え方だといたく共感した次第です。
そんな話を聞いて思い出したのは、新潟から出た日本中で一番好かれた僧と言われる良寛の修業時代のエピソードでした。
良寛が出家して初めに師匠に訊いたのは、「修行とはなにか?」という根源的な問いでした。
師匠は、曹洞宗の開祖である道元禅士が中国に渡った際の老いた典座(と言われる僧の食事を作る役目の僧)とのエピソードから、(台所仕事の様な)日常のひとつひとつが全て修行であり、そこに真理が隠されている。
真理を見極めようと日常を過ごす事で確実に仏門に進んでいく事が出来るのだ。
と答えます。
企業の成長(目的)とは即ち価値を高める事。
その目的を果たす為に、関わった全ての人々に喜んでもらえずに進んだところで、結局本末転倒になってしまうという事なのだと思います。
『今』に意識を集中する事。
大きな夢を持てば持つ程、丁寧にプロセスを積み重ねる事がやっぱり重要な事なのかも知れません。
T社長、貴重な気付きを有り難うございました。
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そして、ゴチになりました、(笑)
引き続き、宜しくお願い致します!

創業時から変わらない私達の“想い”

それは作り手側から見た業界の悪習を断ち切りたいと言うその1点に尽きます。

しっかりと社会保障をされた職人が早く出来た事が儲かることではなく、完璧なものを作ることで評価されるシステムを作り上げ業界のスタンダードにしたい。

それがすみれが社員大工での施工に拘る理由です。

設計する者として真剣・誠実にお客様のご要望に耳を傾け、最善のプランを作成します。 工事する者として日々切磋琢磨し、技術・サービス・管理能力の向上に努め、その結果としての低価格への挑戦をし続けます。 工事店として>全ての方に「知って良かった」と言っていただくまで、諦めないサービスに努めます。 建築のプロとして建物の長寿命化を果たします。 日本の伝統工法の継承者として次世代の育成に努めます。 人として常に良心に従った行動をとります。

私達が誓うこの憲法に従いお客様に安心と安全そして心地よい環境を提供致します、それは工事を通してひとりずつのお客様の幸せの実現を通して社会に貢献することを目的としているから。

業界の流れに逆流しながらも大工職人の内製化を守り、社員大工による自社施工に拘っています。

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