今朝はまだ陽が昇らないうちに飛び出して、一路九州博多へと向かいました。
天神の隣町の大橋というところで来年のオープンを計画されているクライアントと店舗の物件調査です。
他の候補物件との比較や、イニシャルコストとランニンングコスト、実際の開店後のイメージなど、みっちりと昼過ぎまで打ち合わせを重ねました。
なんとなく、成功するイメージを共有する事が出来た様な気がします、J店長、長時間に渡る調査にお付き合い頂きましてありがとうございました。
『求めよ、さらば与えられん。』
とはキリスト教の言葉でありますが、オーナーのイメージに近いいい物件とご縁が出来たのではないでしょうか。
あ、ちなみに、求めよ、さらば・・・という言葉の意味は、天に向かって求めたら、勝手に幸運がやってくる、という意味ではなく、神を求める、即ちモノを求めなければ、信仰が与えられる、言い換えれば信じる心が湧いてくる、という意味で、その想いに従って自ら行動すれば、結果が出るという解釈が正しい様です。
単なる神頼みではなく、あくなき行動がいい結果を生む出すという事だと思います。
A社長、良かったのではないでしょうか。(笑)
大橋から天神に出て、遅めのランチは(昨日に引き続き、汗、)お約束のトンコツ、ハリガネのラーメンでした。
今日のお店も創業から60年くらいスープを継ぎ足しながら味を守って来たとのことで、トンコツスープのようにコクのあるキャストが揃ったというキャッチコピーのラーメン侍という映画のモデルにもなったという有名店。
1時を回ってもどんどんお客さんが入って、忙しくされておるのを見て、新しい事も大事ですが、頑に古いやり方というか伝統というか、を守り続ける事がブランドを作るのだなあ、と改めて感じました。
連日のラーメンに学び有り、です。(笑)
参考までに、公式ページはこちら→http://ramen-samurai.jp/main.html
さて、お題目です。
天神を通っての帰り道、通りがかりの美術館で特別展が開催されているというのを見つけて少しだけ寄り道をしてみました。
スタジオジブリというか、アニメにはあまり興味を持っている訳では有りませんが、先日映画館で観た『かぐや姫の物語』で、ストーリーや描写の中でそれとはなしに表現されていた古代からの自然に対する信仰心みたいな描写がとても心地よかった事も有り、少しだけ覗いてみる事にしました。
この特別展はきれいに完成した原画を展示して有るのではなく、製作過程の初めに描くレイアウト画を展示、解説するもので、今時のアニメーションの作り方、システムを公開するという一風変わった企画となっておりました。
風景は動かず、人物や雲や草木は動く。そのそれぞれを別々のセルに書いて、という事はモチロン理解出来ますが、その動きをまず始めに一枚のレイアウト画にまとめてからそれぞれに指示を出して一つずつのキャラクターを作って行くらしく、そのすべての動きを含めた全体像を頭の中で作りあげて、1枚の紙に表現しているのを見るのは圧巻でした。
レイアウト画にはキャラクターの細かなディティールはモチロンの事、雲の動きの速さ、方向、光の向きや強さなど、ありとあらゆるイメージを落とし込んでおり、ただの『絵』という括りでは到底片付ける事が出来ない奥深い計算や意思が埋め込まれてありました。
その全体像が有って、初めて登場人物が生き生きと動き、季節を輝々とした表現に出来るのだと、いうことなのです。
デザイン、ディティールの前にまずはレイアウト。
もしかすると、事業や人生も同じなのかも知れません。
私もこの辺りで一度、事業も、人生もレイアウトを考えてみても良いのかも知れません。
いやー、(単なる偶然でしたが、)非常に勉強になりました。
ひたすら、やっぱり、ご縁に感謝するばかり、
深謝。
あ、元々興味をそそられていたインドのアーティスト、『ナリニ・マラニ』さんの作品も刺激的でしたよ。
福岡アジア美術館、おススメです。
って、なにしに九州にいっとんやろ。(笑)
すみれ建築工房の目指すサイクル