今朝は(やっぱり、)夜明け前に起きだして帰神。
感慨を抱きながらお世話になった新潟を後にしました。
昨日は新潟大学前に完成した店舗の完工確認にオープンのタイミングに合わせて行ってきました。
全く何の告知もせずに、いわゆるシークレットオープンのカタチをとって恐る恐る(笑)な開店となりましたが、蓋をあけてみるとパラパラとお客さんが入ってきて一時は満員御礼の活況を呈していました。
オーナーもでしょうが、私もほっと一安心。
綿密なマーケット調査を行い、細かな計画を建てて、万全の体制で出店を決める以上、流行ってアタリマエというか、お客さんが入らない訳がない、というか、今までもそうして実績を積み上げて来たのですが、それでもやっぱりオープン初日はドキドキするものです。
後は一度来て頂いたお客さんに如何にいい印象を持って帰ってもらうか、如何に満足して帰ってもらえるかに焦点は移るので、店長はじめスタッフの皆さんの努力にお任せしたいと思います。
私はというと、現場担当のよーヘーと共に、今回の新潟での工事でお世話になった皆様に感謝の気持ちを伝えつつ、飲み。
(半分仕事とはいえ、)楽しい時間を過ごさせて頂きました。
さて、お題目は昨日、昼前に新潟に着いて、少しだけ時間を見つけて行ってきた所で感じたことです。
昨日のブログにも新潟とのご縁を頂いたことをきっかけに『良寛』を読んでみた、と書きましたが、その良寛禅師が雲にたのみ水が流れるごとく托鉢をしながら全国を流れ歩いた後、故郷である越後に帰ってきて居を結んだのが国上寺に上る山道の真ん中ぐらいとされた『五合庵』です。
いまも当時の風情を偲ばせることが出来るように残されているということで、どうしても見ておきたくて行ってきました。
南に向かって大きく開け放たれた開口を持つその小さな庵は麗らかな春の日や涼しくなり始めた秋の日等は随分と過ごしやすそうでしたが、厳しい雪国にあって、戸板一枚で外気の寒さを防げる訳も無く、日本海からの寒風吹く荒ぶ中すきま風と闘いながら結跏趺坐を結んで日々修行を積み重ねられていたのは随分と厳しい修行だったのだろうと、ネズミ色に朽ちた床板に上がってみて実感することが出来ました。
地位や名誉、名声や評判でさえ全て捨てて、生きる為の最低限の食物だけは托鉢行で村人の門に立って仏法を説くことでお布施をもらう。
ただひたすらこの小さな庵で座禅を組み、漢詩を詠み、和歌を吟じた人生は実際に見てみるとあまりにもちっぽけです。
しかし、そのあまりのちっぽけさが日本中で最も愛された僧と言われ、私の様な後世の信仰とは関係のない者まで惹き付ける魅力だということでもあります。
五合庵の南向き1間半の開口は視点が小さければ小さい程世の中を広く見渡せたのかも知れません。
一人の人間の仏法を極まるという念いを体現した生き方が精神を鍛え、魂を磨き続けることの重要さを多くの人に深い共感を呼び、後世に渡って人は何の為に生きるのかという問いを投げかけ続けるほどの大きな影響を持つ。
この度ご縁を頂いてその出所に座り、考える時間を持てたことは、私自身のこれからの人生に大きな影響を与えられることになる様な気がしました。
まさに、一期一会。
ご縁に心から感謝致します。
心謝。
すみれ建築工房の目指すサイクル
お客様に安心と安全そして心地よい環境を提供して、また次の仕事へと繋げていく。
それは工事を通してひとりずつのお客様の幸せの実現を果たして社会に貢献することを事業の目的としているから。
自然の摂理に逆らうのではなく、アタリマエの連続で自然な流れを作って行く。
だからこそ、業界の流れに逆流しながらも大工職人の内製化を守り、社員大工による自社施工に拘っています。
おまけ、
年の瀬も迫った、忙しい時期では有りますが、今週末は現場見学会とイベントを開催します。
1日目は工事中の現場で構造(作る途中のプロセス)を見て頂いてから、現場から移動して、完成して既にお住まいになっているオーナー様宅へ訪問させて頂いて、高気密高断熱、即ち省エネ住宅での住み心地や、電磁波をカットされた部屋での生活の生の声を聞いて頂きます。
2日目は構造や断熱、そして電磁波を集めて地球に返す、オールアース住宅の肝である導電性スパンボンドの施工をご覧頂きながら、住宅に置ける電磁波の発生のメカニズムと、その対策について現場で施工している現物を見ながらご説明することになっています。
実際の家づくりのプロセスと結果を両方見て、体感して頂ける稀な機会となっておりますので、これから新築、もしくは大規模なリフォームをお考えの方はご参加頂ければきっと、参考にして頂ける部分があるかと思います。
予約制となっておりますので、ご興味がある方は↑のフリーダイヤルへ電話、もしくはコメント、メールにてお気軽にお問い合わせ下さいね。
スタッフ一同、ご参加を心よりお待ちしています。