昨日よりは幾分寒さも緩んだ、いい天気の朝から1週間のスタートを切りました。
昨日は日曜日、一週間に一度と決めたランニングの日でしたが、雪が舞い、北風が吹きすさぶ非常に寒い朝でした。
久しぶりに海まで走ろう、と決めていた決意をグラグラに揺さぶられましたが、なんとか堪えて走りました。
ま、走り出したら汗をかくから結局は一緒なんですけどね。(笑)
今日は朝から現場へ、
新築現場で内装仕上げを前に気密施工の検証に加圧試験を行いました。
結果は上々。
高気密、と言われている基準値を大きく下回る文句無い数値を計測して担当のコムさんも得意満面というか自慢げ。
出来てアタリマエなんですが、、(笑)
住宅の性能を現在の国の指針はエネルギー消費の性能と定義しています。
そして、住宅におけるエネルギーとは、給湯、照明、暖房、消費のこと。
設備機器の選択のことはさておいて、住宅本体の性能は暑さ寒さの影響を受けない断熱性能という事になるのですが、いくら分厚い断熱材で建物を覆ったところで、すきま風がピューピュー吹き抜けていては、どうにもなりません。
断熱性能は試験データーを元に数値で計算出来ますが、その性能を発揮出来るように実際に担保するには現場で気密性能を確保して、計画通りの換気を行なうことが肝となります。
そんな訳で、現場でその答えあわせを行なった、という事です。
この検証を繰り返すことで、設計を机上の空論ではなくて、実際の暮らしに生かしてもらうことが出来ます。
反対から考えると、答えあわせをせずに突っ走って行くと、本来の目的や方向性を見間違うことになりかねないと。
そして、答えあわせの重要性は現場だけではなく、会社全体のシステムやマーケティングに於いても同じではないかと思っています。
昨日、リフォームの相談に事務所に訪れて下さった方は、近所の友人にすみれを強く奨められたから来てみた、との事でした。
私も打ち合わせの途中から同席させて頂き、聞いてみた所、
「あんまり聞いたことがないけど、すみれさんは定期的に職人さんが巡回訪問にきて不具合を直してくれる珍しい会社だよ。」
と、教えてもらい、
「だから信頼してご相談出来ると思って、来てみた。」
とのこと。
私にとってはこのようなお客様の声こそ一番の答えあわせであり、取り組んで来た方向性を確かめる瞬間です。
(たぶん、)日本中探しても、どんな小さな工事でも一度ご縁を頂いたら、社員の大工職人が半年に一度、(頼みもしないのに)やって来て、「何かお困りなことはありませんか?」「以前の工事でその後不具合はありませんか?」と問いかけて、潜在的なクレームや不満を洗い出し、しかも以前の工事と関係のないことでも簡単な作業なら無料で行なって帰るという会社はそんなに無いと思います。
それはそれで結構な経費が掛かる訳ですが、その費用の源泉をチラシなどのマスメディアにかける広告宣伝を圧縮し、お付き合い頂いているお客様との信頼関係を築き上げることによって、新しい顧客を紹介して頂き、安定した受注を重ねて行くという、業界では非常に珍しい独自のマーケティング手法を作り上げて来ました。
新規の集客の為の販促活動をせずに、工事を終えたあとの顧客満足にお金を使う。
「そんなんで事業を大きく出来る分けないし、儲かる訳もないし、ばっかじゃないの、」
と言われたことも正直ありますが、事業規模の拡大と金儲けだけが事業の目的ではありませんし、と、青っちょろいことを良いながら今まで続けて来ました。
『信頼』をベースに事業を組み立てることこそ、やりたいこととやるべきことを整合させる唯一の方法論だと信じているからですが、そんな地道すぎる程地道な活動は答えあわせをするのも気密試験のように機械で測定するように簡単には行きません。
しかし、昨日のように顧客の声に積極的に、そして真摯に耳を傾けることでその辺りが聞こえて来るモノでして、、
私たちの想いを理解して下さるお客様に、そして、マーケティングという理論を現場で実際に体現してくれるスタッフに心から感謝するばかりです。
日本でオンリーワンのサービスを提供する工務店としてこれからも皆で力を合わせて規模の大きさではなく、品質の高さを目指して精進していこうと思います。
心謝。
すみれ建築工房の目指すサイクル
創業時から変わらない私達の“想い”
建築のプロとして周りの人々にすこしでも笑顔になってもらいたい。
建築の仕事を通して健康や安全をお渡ししたい。
そして、地域社会に必要とさせる企業となりたい。