ややこしい時に代こそ時系列を正しく見る。#絶対に挫折しない日本の歴史

令和3年1月14日晴れ

食傷気味のコロナ報道。

2度目の緊急事態宣言がとうとう関西にも発出されました。政権の対応を批判し、不安を煽るばかりのメディアではますますコロナ報道がヒートアップして、朝のテレビ番組を見るのさえ食傷気味で、コロナの話題を口にすることさえ飽きてきましたが、これ以上感染拡大がひどくなると経済への影響もさらに深刻するのは紛れもない事実だと思うので、兵庫県でも病院の病床数が埋まりつつある日をじっくり見て、感染防止には努めたいと思います。

リスクはいかなる時も存在する。

緊急事態宣言の発出により、兵庫県知事からはイベントの希望5000人以下にするようにとの要請がありました。我々が企画したり、仕事の関係で参加するイベントは大規模なものはなくて、せいぜい数十人が集まるのが関の山なので、本来あまり関係ないはずですが、それでも、君子危うきに近寄らず。的な発想で、会合やイベントへの参加を控えられる方も少なくありません。もしもの事を考えたら参加しない、行動しない方がリスクが低いと言う考え方はわかりますが、世の中は常にリスクがつきまとうもので、それに萎縮して動かないのは逆に大きなリスクになるものです。

大事なのは体裁と雰囲気。

緊急事態宣言の中に盛り込まれた、不要不急の外出の自粛についても、生きるために最低限必要な事以外を控えるべし、となれば、獣や虫けらと同じ暮らしになってしまいます。かといって、人の営みにはコミニケーションこそが重要だ!と今まで通り、何も変わらないまま飲み会を繰り返していると、危機管理意識、もしくは能力を問われる風潮が確かにあり、それもバランス感覚に欠けていると言わざるを得ません。そんな中、私の周りでも対面のイベント事が次々に中止や延期になっています。それらは、感染リスクに備えると言うよりも概ね体裁や雰囲気を重視して、といった感じが否めず、若干の違和感もありますが、社会生活を営む上で「周囲の人への気配り」と言う点においては致し方ないのだと思います。

一生に一度のイベント中止問題。

先日、緊急事態発出の前にもかかわらず、全国で成人式の中止や延期が多々ありました。新成人にとっては一生に一回のイベントが突然なくなってしまったことに対して様々な物議をかもしました。私も、以前娘が成人式の1年前から晴れ着や美容室での着付けを予約して準備していたのを見ていただけに、かわいそうに、と心を痛めましたが、冷静に振り返ってみると、自分自身は30数年前の成人を迎えた時に成人式に参加した覚えがなければ、そんなイベントに何の思い入れもなかったことを思い出しました。日本人が大切にしてきた伝統的なイベントを簡単に中止するなんて、的な批判も一部でありましたが、よく考えたら成人式などと言うものは、高度成長期に若者が都市部に集中する様になってから大きな意味を持つ様になった側面もあると思いますし、そんなに伝統的に大切な行事ではなかったのではないか?とふと思ったのです。

サピエンス全史のパクリ企画。

少し前に、テレビのコメンテーターとしても大活躍されている古市憲寿氏の「絶対に挫折しない日本史」と言う本を読みました。この本は(帯にも大々的に謳っていますし、)著者も自分自身で冒頭に書かれておられましたが、世界的な大ベストセラーになった「サピエンス全史」の日本版とのことで、いわゆるパクリ企画モノです。地球を支配したホモサピエンスの成り立ちから現在までの歴史や宗教、哲学の変遷から地政学までを時系列を追ってまとめたサピエンス全史は世界史、人類に対する認識を刷新させられる程、非常に面白く、夢中になって読みましたが、世界史の中で日本の登場がごく限られていたこともあり同じ観点で日本史を読み解いてみたいと私自身も感じました。古市さんが同じ様に感じられて、実際に書籍にまとめられたのに非常に共感した次第で、(あまり好きなタイプでもありませんし、)パクリ企画とは言え、興味をそそられて手に取りました。

日本人のアイデンティティー。

古市さんの本を読んでみて、日本国としてまだ成り立つ以前、大陸や海を渡って多民族が移動してきたと言われている縄文時代から現在までを時系列を追いながら冷静に俯瞰してみると、現代の日本人が持っているアイデンティティーは(私を含め)ごく最近に生成されたと言うことがよくわかりました。サピエンス全史ほど壮大な視点と斬新な気づきがあったわけではありませんが、興味のままにたくさんの文献を読む時間を持てない身としては、様々な文献を引用しまくって、全体像を俯瞰させてもらえるのは悪くない体験で、事実と見解を切り分けて受け取る必要はありますが、非常に興味深く読ませてもらいました。古市さんが若いのに、堂々と偉そうなコメントを出されるのはバックボーンでよく勉強されている事が伝わってくる本になっていました。

大した歴史じゃない。

その本の中で、伝統的な行事や先祖代々からの、といった現代日本人が大切にしている価値観自体が、実はそんなに歴史があるわけではなく、結構最近になって認識されるになったんだと改めて感じました。成人式しかり、今後大きな問題として顕在化する空き家問題も同じだと感じました。特に、最近人気になっている田舎での古民家暮らしが、せっかくニーズがあるのに一向に進まなず、地域の衰退に歯止めが掛からない大きな原因になっているのが、「ご先祖様から受け継いだ土地を何処の馬の骨とも分からない者に売ったり、貸したりする事は出来ない」という価値観で、誰も住まない、所有者では利活用しようがなく朽ち果てていくばかりの土地建物が神戸の近郊にもゴロゴロしています。冷静に紐解けば、江戸時代からその土地を所有していた「庄屋」と言われる様な地主はごく一握りで、その他の人は明治維新の改革によって所有権を認められる様になったと考えれば、たかだか150年程度のことになります。確かに大した歴史ではないですね。。

時系列を俯瞰するきっかけ。

現在、私たちは新型コロナによる世界的なパンデミックだけではなく、米中関係の変化によるアジアの安全保障の脅威やアメリカが内戦状態になりそうなきな臭い世情、メディアもインターネットの上の拡散もどれが真実か判断がつかない情報革命の副作用、グローバル資本主義経済が行き着く先の二極化の世界への危惧、そして人智が及ばない気候変動への恐怖など、先行き不透明、不安定、複雑、曖昧極まりない世界に生きています。今、現在、足元の危惧や脅威に囚われてしまいがちですが、人はこれまでも様々な困難を乗り越え、生きてきましたし、生き残ってきた遺伝子を持つ人が現代を生きているわけですから、目の前の事象にあまり囚われ過ぎる事なく、人生を少し俯瞰してみる観点を持った方がいいと思いました。そんなキッカケをもらえる「絶対に挫折しない日本史」、アンチ古市憲寿氏の方もこの日本版サピエンス全史をご一読されるのをお勧めします。(笑)

__________________

四方良しの世界の実現を目指す「株式会社四方継」オフィシャルサイト

地域コミュニティーサービス つない堂

受け継がれる価値ある丁寧なモノづくり つむぎ建築舎

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください