死に場所を探す。

春爛漫。

伊川谷の川沿いを自転車で走ってみると、毎年春を告げてくれる木蓮の街路樹の冬芽が早速割れていました。

毎年同じ木が決まっていちばんはじめに花を咲かすのは本当に不思議です。

昨日のランニングもやっとウィンドブレーカーを脱いで暖かい日差しの中、走ることができました、待ちに待った春の到来を喜ぶとともに、厳しかった冬の何とか乗り切ったと一安心。

暑い夏が来るまでのいい季節を楽しみたいと思います。

昨日は超久しぶりの休日と言うことで朝はランニングやゴルフの練習と体を動かし、昼からは表千家同門会の講習会に大津まで参加してきました。

茶の湯文化研究の大家である熊野功夫先生の講演ということでずいぶん前から非常に楽しみにしておりました。

熊野先生が監修をされたという『利休にたずねよ』の映画のエピソードをひもときながら茶道具の歴史的な検証など盛り込んだ非常に奥深い、しかも面白く為になる講演でした。

印象に残ったのは、今だに謎に包まれていると言われている利休の切腹に関しての先生の見解。

それは、秀吉に認められて大きな権力を持つようになった千利休は、自分の考える茶の湯の道の確立をしながらもどこかで死に場所を探していたのではないか、というものでした。

何百年という時を超えて今日に至る日本の茶道に道筋をつけるという偉業を成し遂げるような人はやはり死生観を持って日々を生きてきたのかな、なんて思いました。

死に場所を探す。

深く胸に突き刺さる言葉でした、
死を見つめるからこそ、生命のエネルギーは燃え上がるのかもしれません。

私も「肝臓疾患を(医師に頼らず自力で)直したから寿命が30年伸びた~、」などと浮かれてばかりではなく、何のためにこの世に生を受けたのか、何を残して死んでいくのか、天命を知るべき年齢も近づいている事ですからそろそろよく考えたいと思います。

すばらしいご講演を聴く機会をいただきましてまことに有り難うございました。

深謝。

すみれ建築工房の目指すサイクル







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おまけ、
滋賀まで行ったついで、というわけではありませんが、佳境を迎える長浜の現場まで足を伸ばしてみました。

若手大工のホープ、大ちゃんががんばって目処をつけてくれてましたよ、

全国何処ででも登場する左官の大西さんも、

迅速、確実、丁寧な仕事でよろしくお願いします。(^_^)

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