9月18日 快晴
昨夜は急遽、台中での仕事が出来た、と思いがけずご一緒出来る事になった神戸から飛んで来られたKさん、今回の訪台でも大変親切にしてくれて、お世話になったMAIさん、そしてすみれ台湾の現地スタッフで経理に就任してもらうことになった李さんとながーーい夕食(笑)と飲み。
すっかり身体は台湾時間になじんでしまいました。(笑)
今回も(いつもの)弾丸出張。会いたい人に全員会えていない事もあり、もう少しゆっくりとしていきたい、と言う気持はいつもどおりですが、長い様で人生は短いもの、午前中のフライトで帰神と成りました。
夕方帰神したあとはバッタバタ、隔週に行なっているMKTMTG(マーケティングミーティングの略ね、)を早口&ざっくりと済まし、19時からは月に一度の開催の『職人起業塾』でした。
今回の事前に考えて来てもらう課題は『ピザブラックと自社との違い,もしくは共通点』でした。
少し前にこのブログでもご紹介しましたが、ピザブラックとはピザーラの広告で商品の良さを引き立て、アピールする為に仕立てられた逆張りの架空の会社です。
これね、
具がたっぷりのピザーラに対抗して耳だけのピザを開発、中心部分は箱に印刷しているので一瞬見た目は変わらないが、制作のコストは圧倒的に安く、しかも生地はパンの耳を貰ったものなので殆ど原価がかからない。
なので、がっぽり儲かる。(笑)
パロディーなので、笑って済ませばいいのですが、よく考えると程度の差こそあれど、同じ様な思考で商品なりサービスをつくっていないか?という事について考えて頂きました。
「ウチはピザブラックとは違う!」
と言いながら、目先の利益を手にして、本当の顧客満足に背を向けたり本当にしていないか?
ちがいます!と真摯なご商売をされている人が多くて安心しました。
それでも、制作コストの効率の向上は誰もが取り組むべき事で、見た目を良く見える広告をつくったり、そもそも利益の最大化は事業者に取っては必須のタスクです。
(程度の差があるにしても、)やってる方向性はおんなじやん、と言う風に取れない事もないですね。(笑)
そんなピザブラックと決定的に何が違うか、というと、
(私が思う、)その答えはマーケティングの考えが入っているか、という事だと思います。
軽く顧客を騙して一瞬売り上げ,利益を大きくしたところで二度とリピートが無くなるビジネスはあっという間に廃れます。
今、顧客に対して行なう販売は将来の売上げ,利益の為の種まきで有るべきで、持続、継続出来るモデルをつくる事は常に顧客満足と共に有ります。
そこで注文する全ての人が耳だけのピザブラックが配達されたあと、美味しそうな具は全て箱に印刷されてあるだけだと知り、ガッカリする訳で、全員が二度と頼まへん!と憤るでしょう。
宣伝広告費を使って、二度と買うか!と嫌う人を集めている事が目先の利益の最大化に目がくらんで分からなくなるという事ですが、こんなに極端でなくても職人の世界で言うと工事の品質が管理出来ていなかったり、サービスが不十分だったりするだけで同じ様な現象は常に起こりうることだと思うのです。
はじめの電話対応からヒアリング、プランニング、見積り、契約、施工、アフターサービスと一連の流れの中で、どれか一つでも顧客の満足が得られなければ、結果ピザブラックと同じ様に二度と注文は貰えなくなる訳ですから、、
大きな枠組みから細部のサービスまで一貫して顧客の信頼を得られるレベルを守り、育てること。
よく気をつけたいと思います。
ご参加頂いた皆様、遅くまでお疲れさまでした!
おまけ、
たった4日でやたら大きくなっているニャー(仮称)悪ガキぶりもエスカレートしてますが、
かわいいから許しちゃう(笑)