5月22日秋晴れ 秋分の日
職人支援事業について。
建築業界に於いて、持続継続可能な業態を作り上げるシステム構築の中で非常に重要な役割を担う1つに、次世代の担い手を育てることがあります。
そして、若い優秀な人材に職人としてこの業界に入ってきてもらうには、企業側の受け入れ体制、業界全体としての整備が不可避だと考えています。
現在、建築現場に従事する職人のほとんどは非正規雇用もしくは1人親方と言う名の外部発注扱いで働いています。
経営体質強化、固定費削減が正しい経営という企業側の論理が正当化される流れのなか、職人は社会的保証も信用も極めて薄い職業になり、大工が自分の家を建てれない時代と言われて久しくなります。
体を使って仕事をする肉体労働者は病気や怪我などのアクシデントに見舞われるとすぐに収入がなくなります。
また、年齢を重ねると生産性が 落ちて収入が減っていくのは明白であり、業界全体として若い人が、将来的な展望を持ちにくい構造となってしまっています。
私たちは、お客様が幸せな暮らしを営むための家を建てるには、まともな暮らしをするまともな職人が建築現場に従事するべきだと考えます。
創業以来、自社社員の職人による施工にこだわり続けてきた私たちは職人を正規雇用、労働法に準じた雇用体制を整えることによって、職人の意識を変え、工事品質を向上させ、顧客満足を勝ち取り、顧客との信頼関係を築き上げることで成り立つビジネスモデルを目指し、構築してきました。
十数年に渡るその取り組みを通して分かった事は、優れた技術を持った職人は少しだけの知識と意識を変えるだけで引っ張りだこの繁盛工務店として成り立てるスキルを手に入れる事が出来るという事です。
マインドセットとマーケティングの基礎知識を得て、理論に基づいた戦略に沿ってすこしづつでも行動に移す事が出来れば将来に不安を抱きながら毎日を過ごす事無く、希望を持って仕事に向き合える様になるという事であり、またそのような職人を雇用する事業所は着実に顧客からの信用を集め、成長する事が出来るという確信です。
そして現在、私たちが行なって来たこれまで十数年間の経験則と検証結果を元に職人、職人から起業する事業者、職人を雇用する企業への支援事業を行っています。
地域の安心と安全を担保する重要な役割、責任を負う工務店、建築事業者は持続性のある事業スタイルを築き上げるべきで、そのために最も重要な事は、職人、事業者共モノづくりの本質を捉え、現場で実際に手を下す職人を守り、育てる意識を持つべきだと考えます。
すみれの創業時から掲げ続けているミッションに、『職人の社会的地位の向上』があります。
正直に言ってしまうとと自分達の暮らしを守る事から始まったこの自己中心的な取り組みですが、長年の活動で培って来た理論、事例、検証結果を公開することによって、過酷な建築現場で働く方々に、この業界で働く幸せややりがいを感じて頂けて、その家族が安心して子供を育てられる環境になる様に少しでもお手伝いが出来れば幸いです。
具体的な支援活動はこちら。
(職人のための意識改革、ビジネスモデル構築、マーケティング理論の実践。毎月開催 無料グループコーチング)
(全3回、6時間構成の意識改革の為の基礎講座。不定期開催 無料セミナー)
◆問題解決One on Oneコーチング(2014年11月サービススタート)
(ビジネスモデル構築における問題解決に特化したテーマを絞ったコーチング。有償)
◆アジア職人ネットワーク(2015年1月 日本、台湾にてスタート)
(職人、施工会社のマッチング、紹介、助成金サポート、職人雇用支援、費用は個別対応)