嫌われる勇気

1月18日  快晴

神戸でも六甲山系の山々は次第に色付き、朝夕はめっきり寒くなってきました。
少しずつ、本格的な冬になっていくのを感じるこの頃ですが、今日は素晴らしい天気となり、秋晴れと呼ぶにふさわしいような爽やかな青空が広がりました。
南天
南天
水曜日と言うことですみれ事務所は定休日。
私は夕方から進行中の店舗改装の打ち合わせが入っておりましたが、それまではお休みをいただいて幼なじみの社長達とゴルフに行ってきました。
先日、目標に掲げていたスコアを達成したことで、何となくコツをつかみかけていたような気がしておりましたが、さらに良いスコアをだそう!と、調子に乗って欲を出すと変に力が入ってすたぼろ。(泣)
改めて自分の不甲斐ない実力をまざまざと見ることになりました。
ゴルフはメンタルのスポーツと言いますが、こんなに如実に小さな気持ちの変化が数字に表れるというのは本当に驚きです。
『心技体』といいますが、何事もまずは心を鍛え整えることからなのかもしれません。
いい勉強をさせてもらいました。(苦笑)
三木ゴルフ
三木ゴルフ
さて、お題目は少し前に読んだ書籍のご紹介です。
アドラーと言う日本では一般的にあまり有名では無いのですが心理学の世界でフロイト、ユングと並ぶ第3の巨人と言われるほど有名な学者の著書です。
嫌われる勇気
嫌われる勇気
この本は、難しい心理学の内容を青年と哲学者の会話を通してストーリー仕立てにしておりアドラー理論が非常にわかりやすく説明されています。

その中で、アドラーの代弁者である哲人が、「どうすれば人は幸せに生きることができるか」という問いに、きわめてシンプルかつ具体的な“答え”を提示します。
複雑な難しい問題をシンプルに整理して本質を抽出する事は素晴らしい事だと思っていますが、それにしても人間の永遠の命題を究極までシンプルにしてしまうとこんなに簡単なの?と、少し疑いの眼差しで読み進めてしまいます。
自分が変わる為の心理学だと言うアドラー心理学のそのシンプル具合を備忘録として書き残しておきます。
世界は至ってシンプルである
人は主観的な世界に住んでいる
全ての悩みは対人関係の悩みである
答えは自分で導き出すもの
優越性の追求は普遍的な欲求
因果論は無い
人生は他社との競争ではない
人生のタスクとは
行動面:自律する事、社会と調和して暮らす事、
心理面:私には能力がある、人々は私の仲間である
人生のタスクを回避する為の人生の嘘
それに立ち向かうのは勇気
承認要求を否定する
自分と他者の課題の分離が自由を手に出来る
カントの傾向性からの脱出=嫌われる勇気=自由
個人としての全体論と共同体感覚
叱るでもない、褒めるでもない横の関係
仕事の本質は他社貢献
幸福とは貢献感
人生は連続する刹那であり、計画的な人生など不可能
しかし、導きの星を指針とする(他者貢献)
本を読んでいるとシンプルにまとめられ過ぎているからか、極端に過ぎる、と感じる部分もなきにしもあらずですが、私が尊敬してやまないスティーブン・R・コヴィー博士の提唱された理論と非常に多くの共通点があり、最終的には結局おなじ事を言われているのかな、と勝手に納得しておきました。(笑)
そして、この本の最後にアドラーはこのように書かれていました。
『誰かが始めなければならない。他の人が協力的でないとしても、それはあなたに関係ない、
私の助言はこうだ、あなたが始めるべきだ。他の人が協力的であるかどうかなど考えることなく。』
やっぱり、主体性を持って始める、という意識からですね。

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