11月25日 雨
三連休明けの火曜日は一気に世間が動き出す、というか持ち越したタスクを片付けるのに朝からドタバタしておりました。
今週でいよいよ11月も終わり、佳境を迎える現場も多く、各現場では年末の体制へのシフトが始まっておりますが、ここは少し気持を落ち着けて、、
昼からはかねてから参加しているNPO法人ひょうご新民家からお誘いを頂いていた地元新聞社の企画、
『経営者と若手社員で座禅体験と法話を聴く会』
に、工務部の大工の大ちゃんと、設計部の売り出し中プランナーカナちゃんと一緒に摩耶山天上寺に参ってきました。
座禅というと道元禅師がただ座すると提唱された禅宗のそれをイメージしがちですが、今回はインドの法道仙人によって開設された密教の古刹ということで、平安時代からの流れを汲む座禅を体験させて頂きました。
半跏趺坐を組み、印を結んで、姿勢を正して、呼吸を整える。
少しの時間ではありますが、忙しく過ごす日常の中でなかなか持てない、静かに自分の内面に意識を集中する時間はとても良いもので、座禅を終えた後はなんだか身体が軽くなった様に感じました。
お住職による法話も、仏教の話しから人として、また企業としての在り方など幅広く、娑婆の中にある私たちにも非常に分かりやすく話してくださいました。
時代は変わり、価値観も多様化する中で今一度、社訓を見直してみたり、先達の家訓を学びなおしてみてはどうか、という事業者向けに有り難い提案まで頂きました。
若手社員さん達もそれなりに感じるものがあったのではないかと思います。
その中で天上寺にも縁のある徳川家康の家訓を引き合いに出されて、改めて読み返す機会を頂きました
人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。
急ぐべからず。
不自由を常と思えば不足なし。
こころに望みおこらば困窮したる時を思い出すべし。
堪忍は無事長久の基、いかりは敵と思え。
勝つ事ばかり知りて、負くること知らざれば害その身にいたる。
おのれを責めて人をせむるな。
及ばざるは過ぎたるよりまされり。
有名な家訓なので私も知ってはいましたが、改めて示されると以前は感じる事の無かった深い示唆を受けた気がします。
ちなみに、すみれでは社訓の代わりに創業時からミッションステートメントを定めています。
これ、
設計する者として真剣・誠実にお客様のご要望に耳を傾け、最善のプランを作成します。
工事する者として日々切磋琢磨し、技術・サービス・管理能力の向上に努め、その結果としての低価格への挑戦をし続けます。
工事店として全ての方に「知って良かった」と言っていただくまで、諦めないサービスに努めます。
建築のプロとして建物の長寿命化を果たします。
日本の伝統工法の継承者として次世代の育成に努めます。
人として常に良心に従った行動をとります。
私達が誓うこのルールに従い、お客様に安心と安全そして心地よい環境を提供いたします。
理念として掲げる、『建築の仕事を通して地域社会に貢献する』という目的を果たす為にそれぞれがそれぞれの立場で、誠実に業務を遂行して欲しい,と言う想いで作った覚えがありますが、それももう15年前の事。
この機会に今一度、スタッフと一緒にこの考え方、行動指針の体現を考えてみるべきではないか、なんて思った次第です。
本日は素晴らしい機会を頂けた事に、心から感謝申し上げます。
ありがとうございました。
心謝