人生は至ってシンプル。

1月27日 晴

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今日は朝から神戸駅近くの神戸産業振興会館に終日缶詰。

理事の末席に参加させて頂いている、『NPO法人ひょうご安心リフォーム推進委員会』の認定事業講習にて受講生と講師を兼ねて参加してきました。

まっとうな建設業者として必要な一定の基準を担保したリフォーム業者のネットワークを構築することによって地域に安心安全のマーケットを作り需要の活性化を図る!という目的で立ち上げられたNPO法人は何とかまずまずのスタートを切ることができました。

記念すべき日だったわけですが、なんと今日は発起人でもある盛理事長のお誕生日とのこと。

盛理事長にとっては人生の中でも深く記憶に刻まれる良い日だったのではないでしょうか、重ね重ねおめでとうございました。(笑)

NPO法人ひょうご安心リフォーム推進委員会 第一回研修会
NPO法人ひょうご安心リフォーム推進委員会 第一回研修会

さて、お題目は少し前にネットにあった記事を見て感じた事です。

元ネタとなる書籍はずいぶん以前にも話題になりその時も非常に感動した覚えがあるのですが、今回は違った意味で心に深く突き刺さりました。

それは、ある会社の面接の話、

*****少し長いですが、ここから転載です。*****

ある会社の入社試験のお話しです。

その会社の社長は
次のようなことに気づかれたそうです。

ノウハウや制度ばかりを追求しても
社員の心が豊かにならないと
組織は活性化しない。

「本当の感謝とは何か?」

を社員に実体験させてこそ
お客様に心から感謝できる社員が育つ。

このことに気づいた社長は
毎年の入社試験の最後に
学生に次の二つの質問を
するようになったそうです。

まず

「あなたはお母さんの
 肩たたきをしたことがありますか?」

ほとんどの学生は
「はい」と答えるそうです。

次に

「あなたは、お母さんの足を
 洗ってあげたことはありますか?」

これには、ほとんどの学生が
「いいえ」と答えるそうです。

「では、三日間差し上げますので
 その間に、お母さんの足を
 洗って報告に来てください。

 それで入社試験は終わりです」

学生達はそんなことで入社できるのならと
ほくそ笑みながら会社を後にするそうです。

ところが、母親に言い出すことが
なかなかできないのです。

ある学生は
二日間母親の後をついてまわり

母親から

「おまえ、気が狂ったのか?」

と聞かれました。

息子
「いや、あのー
 お母さんの足を洗いたいんだけど。」

母親
「なんだい?気持ち悪いねー」

こうしてその学生は
ようやく母親を縁側に連れて行き
たらいに水を汲み入れました。

そして、お母さんの足を洗おうとして
お母さんの足を持ち上げた瞬間・・・・

母親の足の裏が
あまりにも荒れ放題に荒れて
ひび割れているのを掌で感じて、
絶句してしまいました。

その学生は心の中で

「うちはお父さんが早く死んでしまって
 お母さんが死に物ぐるいで働いて
 自分と兄貴を養ってくれた。

 この荒れた足は
 自分達のために働き続けてくれた足だ」

と悟り、胸が一杯になりました。

そして

「お母さん、長生きしてくれよな」と
ひとこと言うのが精一杯でした。

それまで、息子の「柄にもない親孝行」を
ひやかしていた母親は「ありがとう」と
言ったまま黙り込んでしまいました。

そして、息子の手に
落ちてくるものがありました。

母親の涙でした。

学生は、母親の顔を
見上げることができなくなって
「お母さん、ありがとう」と言って
自分の部屋に引きこもったそうです。

そして翌日、会社に報告に行きました。

学生
「社長、私はこんなに素晴らしい教育を
 受けたのは初めてです。

 ありがとうございました」

社長
「君は一人で大人になったんじゃない。

 お父さんやお母さんや
 いろいろな人に支えられて大人になったんだ。

 そして、これからはな
 自分一人の力で一人前になるのではないんだ。

 私も、お客様や従業員や
 いろいろな人達との出会いの中で
 一人前の社会人にならせていただいたんだよ」

———————————–
出典元:木下晴弘「できる子にする賢母の力」

*****転載ここまで*****

この話を読んで、「自分も経営者の端くれならこのようなことを社員に示唆してみたい、」

そんな思いが頭をもたげましたが、実際に自分がおなじ事を言えるかどうかと考えてみて、どうも自信がない、、

これって自分が率先垂範して行っていてこそ人に偉そうな顔をして言えるのではないかと言う疑問が同時に浮かびました。

照れくさいのか、恥ずかしのか、勇気がないのか、、

自分が行動にうつせないことを人に指示をしてやらせるのはどうかなと。

そんなふうに考えてみると、いいと思う事を人に勧めるには全て自分が経験しやらねばできないことになってしまいます、それって、経営者のちっちゃな器の中でしたなんにも出来ない事になってしまう訳で、、それもそれでまずい話であり、、

しかし、、自分ができないとしても若い人にはこのような体験をして気づきを得てもらいたいと言うのも正直な気持ちです。

ちょっとしたジレンマですね。(笑)

この場合の自分が取るべき行動の指針を考えたとき、思い出したのはアドラーの理論です。

心理学者のアドラーは『すべての人間関係は横のつながり』であるべきとと言われています。

『叱るでもない、褒めるでもない横の関係』

それと同時に『自分の問題と他人の問題はきれいに切り離すべき』だとも。

自分ができる、できないにかかわらず、他者にとって良いと思われるものは進めるべきだし、悪いと思うものは進めるべきではない。

当たり前と言えば当たり前、アドラーが人生はいたってシンプルだと言ってたのが少しずつ理解できで見た気がします。

悩み、ジレンマ、矛盾。

この世は面倒でややこしい事で一杯のようで、実はそれ程でも無いのかもしれません。

ま、シンプルにいこ。(^ ^)

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