1月29日雨のち曇り時々晴れ
雨のおかげ?厚く立ち込めた雲が地面の温度を保ってくれているのか、暖かい週末となりました。
久ぶりに地元神戸で迎えた週末は残念ながら朝からクレーム対応に走り回りました。
メーカー施工のシステムバスのトラップからの水漏れ、あってはならない施工ミスがいまだに完全に無くならずに再々起こるのは情けない限りです。
担当者に確認してみると施工後に水を流す検査は行ったとのことで、チェック漏れではなくチェックをしたのに施工不良に気付かなかったことに対して問題の根の深さに余計に気持ちを暗くしてしまいました。
問題に対してその場限りの場当たり的対処を繰り返しているつもりはないのですが、根本的な解決をやりきれてないという結果に今日の天気同様、重たい気分のままいちにちを過ごす事となりました。
「名声を博する人は20年かかるが、それをダメにするには5分とかからない。それを考えたら、人は違った行動をとるに違いない」
と言ったのは、アメリカの有名な投資家ウォーレンバフェット氏。
今一度スタッフ全員と信頼信用を積み重ねることの重要性とそれぞれの立場が担っている大きな責任について考え直してみたいと思います。
そんな自戒を込めつつ、夕方からは3回シリーズの最終回となる「職人のためのマーケティング基礎講座」を開催しました。
今回は、リスクリバーサルの本質について、と日本的価値観、「三方よし」を元にして『あり方』を見直すことで信頼関係を構築していく考え方、最後に目的と手段の考察を繰り返す「刃を研ぐ」習慣を身につけるという3つのテーマに沿ってセミナーとワークを行いました。
11月の月末ということでさすがに皆さん忙しかったようで、すみれのメンバーも現場に追われ参加できなかった者が多くいつもに比べると少し少人数での開催となりましたがその分落ち着いたリズムで進めることができたのではないかと思います。
その中でも特に時間をかけて説明したのは「三方よし」について。
スティーブンコヴィー博士は「7つの習慣」の中でその考え方をWINーWINと言う表現をしています。
今ではすっかり世界中でビジネスにおける人間関係の目指すべき姿として認知されているようですが、日本式の考え方はもう少し関係構築をする対象を広範囲に向けています。
「売り手よし、買い手よし、世間よし」
と言う有名な言葉で近江商人の商売に対する考え方と言うよりもあり方を表しています。
その「世間よし」と言う第三者の利益を守る意識を持つ事は、実はそんなに簡単なものではなく、大きな覚悟が必要です。
そして、その理念を支えるのは『強み』や『高い付加価値』等、信頼を得て商いを行なう実力があるという前提です。
信頼とは、誠実さ×意図×力量×結果の4つのファクターが揃って初めて得られるものであり、ただ、真面目に頑張る、だけでは本当の信頼を勝ち取る事は出来ません。
厳しい条件を一つずつクリアしていった先に誰ともと気持よく商いを通して関係を築く事が出来る様になれるのかも知れません。
事業は常に問題だらけ。
しっかりと方向性を見定めながら、問題解決を繰り返して、徐々に理想とするビジネスモデルの完成に近づいていくのだと思います。
私もまだまだ完成には程遠い、道半ばの起業家の一員、精進して歩みを進めて行きたいと思います。