12月2日 晴
今朝は(私の中の印象では)1番星☆菅原文太さんの死去のニュース一色となり、テレビの報道番組は総選挙の公示そっちのけ。
先日お亡くなりになった高倉健さんに続き往年のスターが次々とこの世を後にするのは何か少し寂しい気がしますが、日本は平和やねんなー、となんか気が抜けたような、、
メディアって国民が選挙に行かない方が良いのでしょうか。。
高倉健さんと言えば、毎日散髪に行くということで有名だったりしたのですが、実は私もけっこうな散髪好きです。
先週末も忙しい合間を縫って近所の行きつけのマスターのところに散髪に行ってきました。
その散髪屋さんはいわゆる理容業組合に入っている散髪屋さんで、昔ながらの営業スタイルを守って月曜日はお休み、価格は組合統一価格を守っておられます。
最近は男性も美容室に行ったり、低価格の非組合の散髪屋さんができたりと理容業界も随分と多様化している中で、昔からの営業スタイルを守られているのはなかなか厳しかったりするようです。
すみれの事務所のすぐ近くにも最近、また新しく低価格理容室が新しくオープンしておりまして、年中無休で営業中。
価格は組合価格の半分ぐらいでしょうか。
それでも私は行きつけの昔ながらのスタイルのお店に行くにはそれなりに理由があります。
その店のマスターは以上に勉強熱心でしかも努力家。
理容技術は全国大会に何度も出場する、日本トップレベルの卓越した技術を持たれています。
また、ただ髪を切る、シャンプー、ひげ剃りという今までの散髪屋さんのサービスだけではなく頭皮のチェックなどを行って髪の毛にまつわる様々な問題を解決する提案をしてくれます。
ちなみに、私は冬になると頭皮が乾燥して昔からフケが出やすくなります、それもそのマスターにお世話になりだしてからヘッドスパやクレンジングの施術を受けてすっかり解消するようになりました。
おまけに、シャンプーやトリートメントの商品の選択までアドバイスをしてくれて自宅でもそれを使ってています。
もちろん、ただ単に散髪だけをするに比べると+ αの費用がかかりますが、これだけ付加価値がたくさんあってしかも基本料金は組合の統一と言うのは全く高いとは思えません。
むしろ、日本トップレベルの技術なら安い!と感じる程で、同じ散髪屋さんなのかも知れませんが、低価格のお店とは完全にカテゴリーが違っており、同じレベルで比べる事はありません。
マスターにしてみると、利用料金は組合で決められていてどうすることもできませんし、競合も多く次々と新しい店ができる中、新規の顧客を増やす事は非常に難しい環境にある訳ですが、自分の努力したいで顧客の来店頻度をあげたり、付加サービスの提案で一人当たりの単価を押し上げたりすることでしっかりと利益を上げるようにされております。
また、店で使う分だけではなく顧客に天然の成分にこだわった高品質の商品を販売することで仕入れ業者、メーカーからもきっと随分喜ばれているのではないでしょうか。
win-winとか三方よしとかという関係構築はこんなことから構築されていくんだなーなんて、顔パックとヘッドスパで癒されながら考えておりました。(笑)
低価格のお店が周りにたくさん進出して来る中、定価でサービスを提供するのも、散髪に来たお客に散髪以外のサービスをプラスするのも、サービスだけではなく商品販売をするのも、すべては1番初めに信頼を勝ちとっているからできること。
そのための不断の努力と学習を繰り返す姿勢がそんな誰もが喜べるビジネスモデルを作っていくのだと思います。
結局、マーケティングってこういう積み重ねなんですね。
そう言えば、今は亡き、私がメンターと慕っていた故嶋田社長は大阪からわざわざこの神戸の西の果てまで散髪に来られておりました。
その当時から、私を含めマーケティングについてが散髪中の主な話題でしたが、そのマスターは最近同業者向けにマーケティングの講師として活躍しているとの事、納得です。(笑)
身近で頑張っておられる方に学ばせて頂くのはこれ以上にないリアルさで勉強になります。
WIN-WIN、三方よ〜し、のビジネスモデルを目指す!とお考えの経営者の方は是非この散髪屋さんに行ってみてください。
きっと何か掴めるはずですよ。(笑)
hair’s Fukase(ヘアーズ フカセ)
http://townguide.ypr.co.jp/c281509120700/