12月13日 晴れのち曇り
連日の忘年会の疲れを引きづりつつ、、今日は一日中事務所に籠って来年の事業計画書の策定と、怒濤の社員面談5連発、年末らしい一日となりました。
さて、今年も年末恒例のお願いをこの場を借りて皆様に致します。
今年の国連で、子供達への教育を第一に!と感動的なスピーチをされたノーベル平和賞を受賞したパキスタンのマララ・ユスフザイ(Malala Yousafzai)さん(17)が世界中で大きな話題となりました。
原文をさわりだけご紹介すると、
One child, one teacher, one pen and one book can change the world. Education is the only solution. Education First.
1人の子ども、1人の教師、1冊の本、そして1本のペン、それで世界を変えられます。教育こそがただ一つの解決策です。エデュケーション・ファースト(教育を第一に)。
自分自身がテロの標的とされ、銃撃されて生死の境を彷徨ってなおかつ毅然とした態度でこのようなスピーチを行なった映像を見て、私も胸に込み上げるモノがありました。
未来は子供達に託されている。
アタリマエの事ではありますが、その事を直視、そして理解出来ていないのが今の日本の社会だと言うことなのだと思うのです。
未来の為に私たちがほんの少しでも出来る事はないか、と思い毎年この時期になると、このブログやfbを通して皆様にご協力をお願いしているのは、災害、その他の事情で施設で暮らしている子供達に笑顔になってもらいたい。という取り組みです。
今年で6回目。
神戸は震災後20年の月日が流れ、震災孤児は全員社会に出る年になりました、当初は神戸の震災孤児への年末助け合いプレゼントとして始まったこの取り組みですが、東日本大震災が起こった後は、神戸と東北の孤児院の施設に大量のカニを送って、『かにすき』で楽しい年越し、そして明るい気持で新年を迎えてもらえる様に私たちが運送会社さんにもご協力頂いて直接施設に配送しております。
少しでも多くの子供達に笑顔になってもらえる様に、皆様のご協力をお願い出来ないでしょうか。
金額は(一応、一口1000円からとさせて頂いていますが、)いくらでも結構です。
恵まれない環境にあり、施設で暮らす事になった子供達の応援をする大人が世の中にこんなにたくさんいるのだという事を、子供達に伝えたいと思っています。
皆さんにお願いです。
今年も神戸、宮城、福島の児童施設の全てに年末のプレゼントを行いたいと思います。
今年も無理をしないで『一口千円〜、お一人様一口限り』だけに限定させて頂いて、ご協力をお願いしたいと思います。
厳しい環境にある子供達に温かなお正月を迎えさせてあげたいと思われた方は、コメント欄、もしくはタカハシまでメール、電話などで御連絡くだされば幸いです。
なお、寄付金の向かい先、購入した代金明細などは全て公開いたしますし、ご参加頂いた方には皆さん送り主として連名に入って頂きます。
また、事務手数料などは一切計上することなく全てを子供たちに渡すことをお約束いたします。
未来は子供達が作る。何卒宜しくお願い致します!
なんでまた、私が毎年このような事をしているかといいますと、、
少し長くなりますが、以前に経緯を説明したブログを転載させて頂きます。
少し長い『3匹の羊の物語』
****ここから転載****
この話は5年前に厳つい決して優しそうでない顔をした未年生まれのオッサンに起こった実話です。
年がら年中、まだ日も昇らない早朝から起きて、中央卸売り市場で鮮魚のセリに参加、午前中は買い付けた魚を配達するのに市内を走り回り、夕方からは飲食店のオーナーとして店に立つ。
「一体何時寝ているのですか?」
と、問うてみると、何も言わずに笑ってました。
少しの時間を見つけては睡眠時間を繋ぎ合わしている様な生活。
そんな働き詰めに働くMさんの、普段に出来る手軽な息抜きというと週末の競馬。
決してたくさんのお金を賭ける訳ではないですが、ギャンブル特有のドキドキ、ハラハラ感を味わうために毎週馬券を買うといいます。
「ギャンブルなんて、負けてアタリマエ、勝ったところでどうせ悪銭、身にはつかないもの、」
と、割り切った楽しみとして続けられているのですが、(たまに)勝って手にした配当は、誰かが負けた悔しさが染み付いた、悪い念のこもったいわゆるゲンの悪いお金。
なので、ゲン直しの為に、手にした配当の1割程度をいつも「少しでも誰かのためになれば、」と、寄付金の募金箱に入れるように心がけ、三宮のお店の近くのコンビ二のレジ横にある募金箱に入れ続けていたとのコトです。
そんなある日、その募金箱の中身が寄付金として回収され、集計された金額を書いた紙がお礼の言葉と共に張り出されていたのだそうです。
「皆様のご厚意に感謝いたします。おかげさまで募金額は1万●千●百円となっておりました」
のような文面だったのですが、Mさんはその張り紙を見て愕然としました!
「なんや、これは!」
その前の週には万馬券を当てて、1万円札をその募金箱に入れたところだったし、近々の結果も良かったのでこのところ結構な金額をその募金箱に入れた覚えがあったのです。
「そんなアホな!」
こんな、ささやかな募金さえもそれを必要としている人のところに届かずに、賽銭泥棒のような(泥棒そのものか、、)心無い人の小遣いになってしまっているとは、、、
「一体この世の中はどうなってしまっとんや、」
と怒りに震えたというよりも、情けなくなってきたそうです。
そして、調べてみるとこのような話は結構何処にでもある話で、海外への緊急支援物資などが被災者の手元に届かずに役人の利権となってしまうことがある、、というのも常識のようになってしまっているとか、、、
しかし、募金や寄付の団体が信じられなくなったMさんはくさることなく前向きに考えました。
「こんなことやったら、どうせ身につかん悪銭があるねんから、まとめて直接渡したらええんや、」
そして、
「直接渡すんやったら、やっぱりこれからの神戸を背負って立つ、恵まれていない子供達や、
お金もええけど、自分が得意なことですこしぽっちのお金よりももっと価値を上げて喜んでもらえるものにできへんやろか、、」
と、悩みながら、神戸市の窓口に行って、相談を重ねたといいます。
その結果、神戸市内の児童養護施設全てに年末に鍋を囲んで明るい食事をしてもらえたら、との願いをこめて、大量のカニを送ることにしました。
志を同じくする、昭和42年生まれ、未年生まれの友達2匹といっしょに。
震災から17年が経ち、神戸の震災孤児は全員が社会に飛び立つ年齢となりました。
しかし、家庭の事情で親と別れたり、事故、病気などで親をなくした子供達はまだまだたくさんいます。
そして、それらの子供達はやはり厳しく貧しい暮らしを営んでいる現実があります。
その3匹の羊達は全員、普段は自分の生活に必死になって日々を駆け抜けるような暮らしをして、寝る間も無いほど働き続けています。
人様のことをかまっていられる時間もお金も持っているわけではないのです。
たしかに、決して人様よりも裕福とは言えない身分ではありますが、ほんの少し、少しだけの気持ちをカタチにするだけで、そこから広がる喜びは無限大でした。
お礼の手紙の中に入っていた子供達の喜んでいる写真や、手作りの貼り絵つきの感謝の手紙をみて、少しの勇気で行ったこの些細な行動を「やってよかった。」と心底心から思ったといいます。
その手紙には子供たち自身の字で、ありがとうの言葉と共にとてもいい思い出になったとも書いてありました。
今年もよろしくお願い致します。