駐車料金60パーセントオフの謎。

1月20日 晴

今日はいつもより早めに出社して期限ギリギリになった見積書をまとめて朝一番から打ち合せに。

眩しい朝日に照らされながら一日のスタートを切りました。

打ち合せ、ご契約、現場打ち合せ、沖縄の現場の着工準備、NPO法人の定例会、と一日走り回り、夕方からは第17回目となる『職人起業塾』の主宰と分刻みのスケジュールをこなしました。

ずいぶんと充実した一日でした。。

光る海
光る海

さて、お題目。

今朝、神戸の中心地で非常に気になる看板を見つけました。

それは、鯉川筋にあるパーキング。

駐車料金 1日 720円

と大きく書かれており、周りのパーキングが1,500円位なのを考えると半額以下の激安です。

しかも、神戸大丸から徒歩1分の便利なところにあり、こんないい話があるのかと疑問に思い、つい、そのパーキングに入ってしまいました。

駐車していたのは1時間半、駐車料金は600円でした。

ふつーです。(苦笑)

おいおい、新手の詐欺かよ、と思いつつよく見てみると回数券を購入すると60パーセントオフで買えるとの事です。

それならすぐに購入しようと思い購入窓口を探してみるとありません。

カーテンが引かれ、硬く閉ざされた窓口には電話番号が書いてあり「回数券購入の問い合わせはこちら」とのこと。

早速電話しました。

つながったのは東京のコールセンター。説明を聞いてみると、

■回数券は5,000円単位でしか販売していない。

■先にこちらが銀行振り込みをすると郵送で送られてくる。

■有効期限はないので買いすぎても損になる事は無い。

■1万円分の回数券が4,000円で購入できる

との事でした。

所謂、プリペイド方式で格安の回数券を販売しているということですが、なるほどなぁと唸りました。

近年になってずいぶんと世の中にプリペイド方式のカード販売が普及してきましたが、それを導入する企業のメリットというのが、大まかに分けると、

■先に現金化できるのでキャッシュフローが改善される。

■販売されたプリペードカードはすべて使われる事は(絶対に!)無い。

という2つの点です。

以前に使われずに埋もれてしまったプリペードカードの総額は莫大な金額になるということを聞いたことがあります。

神戸の一等地にあり、大きな割引をしなくてもいつも満車になるような立地のパーキングが60パーセントオフもの回数券を発行するという事実を目の当たりにして、プリペイド方式の凄さを実感することになりました。

衝撃的に安い料金を掲げて集客し常に満車状態をキープするのに実質のコストは一切かかっていないのかもしれないなと。

回数券を発行することで、固定客の確保が叶い、しかも紛失や未使用のまま埋もれていく回数券でその割引分は補填されるのではないかという仮説が頭に浮かびました。

これは決して悪いことではなく、むしろ消費者がしっかりしていれば非常にありがたいシステムです。

ただ、私自身も経験があるのですが

■JRのICOCAを落としたこと、

■駅前の駐輪場の回数券をなくしてしまったこと、

■図書券が机の中でずっと埋もれていること、

■少しだけ残額が残ったクオカードを使い切らずにいつまでも財布の中にあること、

■古くなったテレフォンカードが使えなくなり捨てたこと、

プリペイドした価値をきっちりと使い切る事は非常に難しいことなのだと前々から実感しているだけに、気をつけないと、と。

自動的に集客するシクミ、いろいろとあるものです。

非常に勉強になりました。(笑)

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