1月21日 曇りのち雪のち雨
朝4時、夜明け前というより、夜に起き出して始発の新幹線にのって東京へ。
久しぶりの関東方面の出張ということで、朝から夜中まで予定をギュウギュウに詰め込んで見ました。(笑)
9時には東京に到着、1件目の店舗の現地調査の頃には雪が降り出しました、冬の東京は寒いです。。
昼からは(半分)建築屋としてではなく、加盟している飲食チェーンの新年会に参加。
飲食業の店舗オーナーとして、昨年の消費増税の影響の振り返りも含め、今年の傾向と対策を本部の社長から学ばせて頂きました。
そのお話のポイントを簡単にまとめてみると。
- 増税後、需要の冷え込みを考慮して値下げを行なった店は苦戦
- 増税を意に介さない高くていい店は売上げを落としていない
- 原価を抑えずに品質の向上に取り組んだ店はいい結果を残した。
- 値下げはしていないが、利益確保の為に提供する料理やサービスの質を落とした店は危機的状況
とのことで、やはり無理な値下げも便乗値上げもせずに、飲食店の本分、本質に立ち返り、サービスを充実させて店の価値を高め、コツコツと顧客満足を積み重ねていく以外に方法は無い、と感じました。
結局、私たちが取り組んでいる建築業界と同じですね、その辺りの理屈をしっかりと店長と共有して、頑張ってもらいたいと思います。
その他、多岐に渡る情報提供を頂いたのですが、その中で出て来た一つに、
『ぼったくり居酒屋問題』
がありました。
私はあまり知らなかったのですが、巷ではずいぶん話題になっているようです。
ちなみに、どんなことかというと、外食産業の消費が冷え込み、集客に苦しんでいる居酒屋が、少ない集客で今まで通りの利益を維持しようと思うと、値上げをするか、原価を抑えるか、のどちらかになります。
しかし、値上げをすると、余計に客足が遠のくのであまり極端には出来ません。
ならば、と原価、人件費を削ることに注力することになる訳ですが、これが極端に酷くて、結果的にぼったくり=価値に見合っていない請求をされる、とのこと。
その時は「へーっ」と思いながら聞いていたのですが、あろう事かすぐに自ら体験することになりました。(涙)
新年会が終わり、もう一件の現地確認に言った後、関東の現場でいつも施工を手伝ってもらっている栗ちゃんと食事に行こう!と同行していたスタッフようヘーと連れ立って、町田の街に出掛けました。
ヨーヘーの行きつけの海鮮居酒屋へ行ったのですが、満席という事で入れてもらえず、しょうがなくどこに行こうか、とウロウロしていると、寒空に立っている学生アルバイトとおぼしきキャッチの男の子に声をかけられました。
「新しくオープンした個人のお店ですから、味は間違いないですし、平日なので大サービスしますから、ドリンクは飲み放題1000円でさせてもらいます!」
と、熱心に誘われて、あても無かったので行ってみることにしました。
いざ店に入ってみると、メニューも少なく、魚料理もあります、と言ってたのに、刺身はイカとホタテとサーモンの3種のみ。
おいおい、話が違うぞ、となり、何となく店の雰囲気が悪いので、ビールを1杯ずつ飲んで、やっぱり違う店に行こう、となりました。
で、お勘定をお願いしてみたら、
「5250円になります。」
とのこと!
おいおいおいおい、それはぼったくりやろ、と3人が口を揃えて言ってしまいました。(笑)
店員に聞いてみると、もやしをゆでただけの小さな小鉢が一つ540円なのでそれだけで1620円なんです、とのことで、メニューを見てみるとビールもやっぱり高めの設定。
これか、話題のぼったくり居酒屋って!とその時に気がつきました。
レジで支払いをする際に、
「食べちゃった後やから払うけど、ちょっとおかしくないか?」
と、一応、問いかけはしてみましたが、「バイトなんで分かりません、」の一点張り。
やっぱり、東京は怖いところです。(苦笑)
ちなみに、シチュエーション、店員の話すこと、全くこの通りです。
これでもう騙されない!「プチぼったくり居酒屋」に共通する5つの特徴
苦し紛れなのか、短期間で稼げるだけ稼ぐ方針なのか、良く分かりませんが、いくらキャッチの集客をしたとしても長続きをしない商売だと思うのですが、巷で問題になるくらいこの手の店が増えているのなら、非常にまずいことだと感じました。
外食産業全体の危機にもなりかねません。。
その後は、地元の栗ちゃんの友達に紹介頂き、予約してもらったお店で機嫌良く食事をすることが出来たのですが、あのままあの店で居続けたらどんなことになっていたのかと思うとぞっとします。
改めて思ったのは、やっぱり信頼出来るのは口コミってこと。
要は、日頃の積み重ねですね。
5000円程勉強代が掛かりましたが、とてもいい勉強をさせて頂きました。
皆様も、あまり知らない土地に出張に行かれた際はお気をつけてくださいね。。
まちだ横丁だったですか?