影響の輪についての考察。

1月22日 雨

朝一番で帰神する予定でしたが、朝から大阪〜京都間の高架下から火が出るという事故があったようで、新幹線乗り場は人だかり。

 

1月22日のJRの混雑
1月22日のJRの混雑

結局、1時間程遅れて帰ってきました。

まあ、普段からノマドのようなスタイルでどこでも仕事をしているので、デスクが動いているか止まっているかという些細な違いで、比較的ゆっくり目の移動の予定を組んでいたので大きな影響はありませんでしたが。

 

 

昨夜は出張のタスクを終えてから、関東方面での施工の際にいつも手伝ってもらっている栗ちゃんという若き経営者と同行で出張に行ってたスタッフヨーヘーと一緒に食事に行き多いに盛り上がりました。

若いだけに、かどうかは分かりませんが、(笑)この栗ちゃん社長は会う度に悩みを抱えて居ることが多く、何が原因なんでしょうか?と尋ねられることが往々にして(笑)あります。

私が神戸で主宰している職人起業塾という勉強会にも開講当初から参加したいと行ってくれており、私が東京でマーケティングのセミナー講師を勤めた時も仲間と一緒に聴講に来てくれたりと、まるで実のアニキの様に慕ってもらってます。(笑)

 

そんな悩み相談的な話を夜中に延々としていたら、一緒に出張に行っていたスタッフようへーが、

「影響力の問題ですな」

と、一刀両断。

さすが、独立起業を目指して勉強会に足繁く参加しているだけのことはあります。(笑)

お題目は、昨夜栗ちゃん社長に話したことのまとめと補足です。

 

 

人は何らかの行動を起こす時に必ず『選択』をします。

その時、意識して、もしくは無意識にかかわらず何らかの影響を受けている場合が殆どです。

例えば、スキーの板を買うとき、ゴルフクラブを買うとき、ランニングシューズを買うとき、その時にいいと思って商品を選択するのですが、その判断基準は今の流行だったり新開発の性能だったり、知り合いの口コミだったりすることがほとんどではないでしょうか。

マーケティングの定義を『勝手に売り上げが上がっていく仕組みづくり』というふうに捉えると、それは購買に対する影響を持つ方法論とも考えられます。

スキーで早く滑りたいと言う人は、オリンピック競技で金メダリストが使用していたスキー板のメーカー名を覚えてしまいます。

ゴルフでドライバーをかっ飛ばしたい!と言う人はゴルフ雑誌のアスリートゴルフという欄に惹きつけられて推奨のヘッドやシャフトをチェックします。

ランニングを趣味にする人はテレビで爽やかに走るQちゃんと同じランニングシューズを履いたりします。

そのような場合に行なわれる選択は決してコストだけを重視するのではなく、趣味趣向、付加価値など、(実際の体験、経験則が無くても)イメージとして刷り込まれたことが大きく影響を及ぼします。

 

これまではマスメディアによる広告が購買に対する大きな影響力を持っていました。それがマーケティングとコマーシャルが同じように語られるようになっていた原因だと思っています。

しかし、近年になって情報化革命と呼ばれるインターネットの普及によりマス広告の信頼性が大きく疑われるようになりました。

外食産業の雄であったマク●ナルドは過度なコストカットを原因とする食の安全に対する疑問が叫ばれるようになり、全国で異物混入の訴えが起こっています。

私もその一員ですが、確実にマク●ナルドを食べない層が生まれており、実際、異物混入問題が表面化する数年前から売り上げは下降の一途を辿っています。

明らかにTVで流れる爽やかなCMではなくて、SNSなどの個人発信の情報からの『影響』を受けてます。

アパレル業界の革命児と言われたユニクロは同じような理由から生産現場の労働環境がひど過ぎるという理由で一部の人から不買運動が起こっています。

私個人的には全てユニクロの責任なのだと断罪してしまうのは少し違う気がしておりますが、、

 

インターネットという個人が情報発信し、また入手することができる時代に突入したと言えるのでは無いでしょうか。

まさに今、マスではなくパーソナルなメディアが大きな影響力を持つ時代になりつつあります。

ちなみに、

※パーソナルメディアとは、

主に使い手が情報を発信したり、記録、編集したりするために用いられるものを「パーソナルメディア」と言うことがある。これはマスメディアが情報の大量一括伝送であることと対比される。また、文脈によっては、これらのメディアを介した情報のやりとりが、比較的匿名性の低い知り合い同士の間で起こるものであること、パーソナルネットワーク、インターパーソナルネットワークなどと呼ばれる文脈で起こるものであることが強調されることもある。

ウィキペディアより引用

マスメディアから個人や企業単位の発信であるパーソナルメディアへの影響力の移転は資本力のない中小零細企業にとっては大きなチャンスの到来なのは間違いありません。

ただ、マスメディア時代と変わらず、どのように影響力の輪を広げていくかが大きな課題であることにはなんら変わりはありません。

そして、このブログでも繰り返し書き続けていますが、これからの時代はグローバリゼーションからローカリゼーションへと移り行く(と思っている)ことを考えると、パーソナルメディアの先に踏み込んでプライベートメディアを活用することが私たちのような中小企業には大きな意味を持つ様になると思っています。

ちなみに、

プライベート・メディアとは、

【英】private media

マーケターが使う見込客既存顧客とのコミュニケーション・チャネル。プライベート活用される通常のコミュニケーション・チャネルには、ニュースレター雑誌カタログなどがある。

 Weblio辞書より引用

そして、究極のプライベートメディアは、昨年の大きな学びでもあった『手紙』だと思ってます。

改まった正式な手紙をたくさん書く時間はなかなか取れないですが、それに準拠した小さな取り組みを進めること、情報が氾濫する時代こそ、アナログに時間をかけてコツコツと『心』を届けることが、本当の人の絆を強め、強力なコミニティーを作り上げ、持続継続できる循環型のビジネスモデルを構築していく手がかりになっていくと思います。

要するに、自分の持つ小さな影響の輪は、真心を込めて少しずつ広げていくという事。

栗ちゃん、頑張っていこうぜ!

 

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