目的と手段についての考察vo.26 〜『在り方の鏡』〜

2月4日   立春  晴れ

暦の上では今日から春、新しい節が始まります。

春節を迎える南京町 長安門
春節を迎える南京町 長安門

気持ちを新たに張り切ってと思いつつ、今日は水曜日なのですみれ事務所は定休日。

といっても私と言えば、そんなことには一切関係なく現場回り、(^^;

 

基礎鉄筋、型枠施工
基礎鉄筋、型枠施工

マーケティング部会のランチミーティングを挟んで、

現場回り、

三宮にて店舗改装工事中
三宮にて店舗改装工事中

現場調査、

空き店舗物件調査
空き店舗物件調査

現場回り、

マンションリノベーション完工検査
マンションリノベーション完工検査

現場廻り。

南京町突貫工事中!
南京町突貫工事中!

(手前味噌ではありますが、)各現場の担当者は工期に追われながらも、クライアントの要望に耳を傾けつつ、自分たちが作り上げる価値を見据えてそれぞれ頑張ってくれているように感じました。

工事終了後に長く続く顧客満足が工事のゴール(目的)だと言う意識がずいぶん根付いて来ている気がしてとても嬉しく思った次第。

てか、現場でのものづくりはやっぱり楽しそうです。(笑)

 

 

さてお題目は、先週のプロジェクト会議や自主上映会のテーマとして皆さんに訴えてきた「あり方」について。

マーケティングの最も根本に「あり方」があるというのが事あるごとに口にする私の持論です。

そのつながりをあまりしっかりと説明できてないな〜と思い備忘録としてまとめておきたいと思います。

わかりやすい例を世界一のマーケターと言われるジェイ・エイブラハム氏の有名且つ代表的な著書『ハイパワーマーケティング』から引用すると、(てか、梶貴美男さんのブログから拝借しました、、スミマセン。。)

 ある父親が、六歳になる息子に初めての自転車を買おうと、あなたの店にやってきた。ここで、父親は何を求めているのだろうか?ただ、自転車が一台欲しいだけだろうか?

いや、違う。父親が求めているのは、わが子に自転車の乗り方を教えるという人生で最高に楽しい経験を二人で味わうことだ。ちょうど、自分が六歳のときに、父親に自転車の乗り方を教わったように。この父親は、自分と幼い息子の思い出づくりを求めている。息子が口を大きく開けて笑いながら通りを走り抜け、「お父さん、見て。ぼく自転車に乗ってるよ!」と叫ぶ瞬間を求めているのだ。そうとわかれば、あなたはこの親子に、最高級で、店で一番値の張る自転車をすすめるだろうか?あなたはその父親にぜひ、こういわなければならない。

 

「私は今まで、何百人もの父親がわが子の最初の自転車を買いに来たのを見てきました。そして、これからあなた方親子がいかにすばらしい経験をするかも、よくわかっているつもりです。だからこそ、息子さんには、安めのモデルの方がおすすめです。小さなお子さんが初めて乗る自転車なのですから、木に突っ込んだりもするでしょうからね。」これで、自転車は売れ、しかもその父親にとって、あなたは信頼できるアドバイザーになった。

 

父親は、あなたが、ただ製品を売るだけではなかったと気づくだろう。あなたは、自分を「守ってくれた」のだ。父親は、あなたの店のクライアントになった。数年のうちに、彼の息子には新しい自転車が必要になるだろう。そのとき、父親は、どこに自転車を買いに行くだろうか?そう、よきアドバイザーであるあなたの店に違いない。

そのときこそ、もっと値の張る、店で一番高価なモデルが必要になるかもしれない。ひょっとすると家族中が乗れるようにと、何台もの自転車が必要かもしれない。そして、その息子が父親になり、自分の息子に最初の自転車を買うときがきたら、どこに買いに行くと思うだろうか?

 

要するに人から信頼を得るにはまず『あり方』を正すことであり、それが全う出来ればそこにはおのずと信頼、そしてそれに伴う利益がついてくるというのが『マーケティング』の根本的な考え方だと思うのです。

小手先のテクニックやノウハウでこんなことをしたら売れる!とか儲かる!と言うような話がたくさんありますが、そんなものを一生懸命勉強して身につけたところで、長く続くわけはなく、花火のように一気に咲いて一気に散るようなビジネスになってしまいます。

「あり方」を正して心から人のためを思うところから始まるビジネスこそ世界一長く続く企業が多い日本が誇る江戸時代から脈々受け継がれてきたスタイルでは無いでしょうか。

近江商人の『三方良し』がその分かりやすい例ですよね。

残念なことに現在は、本来、日本発の『マーケティング理論』が逆輸入のようなカタチとなってしまっておりますが、上杉鷹山、渋沢栄一、松下幸之助、ご存命の経営者で言うと稲盛和夫氏など、その理論を守られて卓越した業績を上げられた方は枚挙に暇がありません。

そしてこれは大企業だけの話ではモチロン無く、高度成長期の終焉による量から質の転換、そして人口減によるマーケットの縮小は、我々中小企業にとってももう一度、根本から在り方を見直す時代になっているということだと思います。

社内のメンバーはもとより、私たちとチームを組んでくださる全ての方々とこんな議論を重ねて行く事が事業を継続持続する手がかり、足掛かりになるのではないかと思っています。

そして、いままで長い間考察を重ねて来た『目的』と『手段』の問題は『在り方』という鏡に照らしてみる事で解決するのかもしれません。。

今まで延々としてきたネチネチとした考察はこちら、(笑)

https://shokuninshinkaron.com/?s=目的と手段

やっと、答えの糸口が見えて来たような。。。

 

梶さん、良い気付きを頂きました、いつもありがとうございます。(^^)

心謝。

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