2月7日 台北は曇り、台中は晴れ。
今日は会計士さんとのミーティングの予定が台北市政府からの書類が届かずキャンセル。
1月中に終えなければならないはずの登記変更の手続きのはずが、のびのびになってしまいました。
台湾では、今の時期は春節前の慌ただしい時期で日本で言う12月末、年明けて落ち着いてからやりゃええか、っていう雰囲気が街中のそこここで見受けられますが、(苦笑)お役所もやっぱりそうなのでしょうか。。。
と言うよりも、普段の自分達のアタリマエを外国に持ち込むのがそもそも間違いで、何度も繰り返し事前確認、念には念を入れる、と言う行動が大事なのだと改めて。
台湾に来始めた頃にも、約束していたはずなのに、守られない事が(非常に)多く、出来なかったものはしょうがない、と胸を張って主張される人が多くてずいぶん気をつけて繰り返し確認をしていた事を思い出しました。
喉元過ぎれば熱さ忘れる。
これじゃー、なかなか進歩しません、、
大いに反省する事となりました。
しかし、人間万事塞翁が馬、スパっと時間が空いたお陰で、昨日に引き続き台中に行く事が出来ました。
念願だった、ジャパンプレミアムを発揮して大人気となっており、なかなか予約が取れない状態の『鮓すず氣』さんにて、神楽坂仕込みの本場の江戸前寿司を堪能させて頂きました。
最高級の鮨を頂きながら、台中で精力的な活動を展開されているデザイナーのM様には、楽しいそして為になるお話を頂いて、至福の時間を過ごす事が出来ました。
M様、本日はお忙しい中お時間を頂き、本当にありがとうございました。
次回また、お会い出来る事を楽しみにしております、今後とも宜しくお願い致します。
昨日は人通りも少なく、何となくゆっくりした感じに思えた台中も春節前の週末とあって市街はどこも賑わっており、休日を楽しむ家族連れで一杯。
まるで春のような暖かさと相俟って、ずいぶん和み、癒されてきました。
帰りには一番人気との呼び声も高い『宮原眼科』という日本統治時代の建物を利用したアイスクリーム屋さんに立ち寄ってみたり、、
やっぱりミーハーです。(苦笑)
さて、お題目は私が台湾に渡る前日の飛行機墜落事故に思ったこと。アタリマエですがこちらのメディアでは、事故して4日目となる松山空港での墜落事故の報道で持ち切りです。
遺族の悲痛な声に呼応するかの様に、ブラックボックスの解析結果をはじめとして、事故原因の追及が紙面や画面を埋め尽くしています。
実はこの松山空港、すみれ台北事務所のすぐ近所です。
滑走路の周りは川が流れ、きれいな公園が整備されていて普段は私の絶好のランニングコースとなっているのですが、今はそれどころではありません。というか、私が走っている上に墜落して来てもおかしくないような場所での大きな事故ということで、さすがにゾッとしました。
災害時につきものなのかも知れませんが、結局、事故を突き詰めて行くと出て来るのは人的な原因、今回も当該航空機による訓練時間が通常より短かったとか、以前にも事故を起こしたメーカーの機種だったとか、色々出て来ているようです。
冷静になって良く考えてみると、すっかり日常の中に溶け込んでアタリマエの様に利用している飛行機ですが、あんなに大きな鉄の塊を空中に浮かせて目的地で無事に着陸させるなんて、本来はもの凄く大変な事なのではないか、と思います。
そう言えば、初めて飛行機に乗った時は、「落ちたら落ちた時、死んだら死んだで諦めよう、」と思いながら搭乗した覚えがあります。
徒手空拳、一文無しの上に学歴もコネも無かった私は、なんとか事業を継続する為に、地道にコツコツと努力を重ねるしかありませんでした。
その努力を無意識に出来るレベルまで落とし込む『習慣』こそが自分の人生を変える唯一無二の自分の武器だと信じてやってきました。
しかし、今回、ごく身近で起こった飛行機事故で、アタリマエの様に『作業』を繰り返す習慣は時間が経っていくに従って少しずつ劣化して、知らないうちに大きな落とし穴を作る事もあるのだと気付きました。
それを防ぐには、『システム』『マニュアル』『規則』と、習慣に落とし込んで業務品質を維持する類いの考え方とは、相反する様に見えますが、そこには必ず『魂』がこもっていなければならないという事。
「マニュアル、そんなものはありませんし、必要だとも思っていません。」
と、5S活動を徹底する事を通して卓越した業績をあげられていたTOTO小倉第二工場のしんさんの言葉が痛いほど思い起こされます。
魂を燃やし、そして磨く。
所詮、全ての根本は人のする仕事。良くする事も維持する事も結局はそこに尽きるのかもしれません。
被害に遭われた方、ご遺族に心から哀悼の意を表します。
少しでも生存者が見つかります様に、お祈り致します。