2月11日 晴れ
祭日の水曜日。すみれ事務所は定休日。
私も午前中はクライアント先に打ち合せに行ったり、現場を覗いたりと走り回りましたが、昼からはお休みを頂いて、月に一度の茶の湯のお稽古へ琵琶湖の北、和邇へと行ってきました。
2月と言えば、利休忌(千利休の忌日。陰暦2月28日。)がある月という事で、毎年お茶湯(おちゃとう)と言われる、仏前にお茶をお供えする作法のお稽古をつけて頂きます。
床の間には茶花は利休さんが愛したと言われる菜の花と蠟梅が生けられ、滅多に触る事のない天目茶碗の扱いを一年ぶりにご指導頂いたあと、薄茶とお濃茶の二席もお点前のお稽古をつけて頂くなど、非常に内容の濃い時間を過ごさせて頂く事になりました。
ありがとうございました。
みっちりと3時間半のお稽古を終えた後、夕方からはなんと書道のお稽古。
非常に珍しい、お稽古のダブルヘッダーとなりました。(笑)
結局、昼から夜遅くまで、忙しない日常を暫し離れ、心を落ち着かせ、神経を集中させる贅沢な時間を持つ事になりました。
茶の湯も書道も何年にも渡って毎月続けている割には一向に上達しない、という悲しい事実は確かに有るのですが、それでも習い始めた頃と比べるとそこはやっぱり雲泥の差が出来ています。
先月から非常に難しい難しい王羲之の運筆を習っており、全然うまくいかん、と嘆いておりましたが、今日の最後に、「あら、少しカタチになってきたやん」と(いつになく)先生に褒められて、不真面目ながらも何とか続けて来たのはそれなりに身に付いているのだと、全く無駄な時間を過ごしている訳ではないと、少しだけホッとすることが出来ました。
ありがとうございました。
50歳も近くなって今更、茶の湯のお点前がスムーズに出来る様になって、もしくは毛筆できれいな字をかける様になって、一体なんになる?という疑問が実はずっと心の奥底に残っています。
もっとやるべき事があるやろ、と思うシュチエーションがしょっちゅうやって来るのも事実。
そんな揺れ動く気持を抱きながらも、『それでも続ける。』という選択を何度も繰り返してきた結果が少しだけ芽を出してきた様な気がします。
趣味、と言ってしまってもおかしくない、このようなお稽古ごとを続けている理由は、ぼんやりですが、そのうちこの経験が私の人生にとって非常に重要になる時が来ると思っているからです。
人生って何?という人にとって永遠の問いに対する答えに、『魂を磨くこと』という価値観があると思っています。
魂を磨くとは、人生と言う『道』を極めることであるならば、茶道や書道などの精神文化の様々な『道』に触れ、極める道筋を知っておく事は後々大きな手がかりをもらえることになるのかもしれないな、なんて漠然と感じています。
ま、もう少し真面目に精進しないと、全くモノになりませんが。。。(苦笑)
とにかく、こんな幸せな一日を送らせて頂けた事に感謝します。
ありがとうございます。
心謝。